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オタンピン
「傷つきたくない」
少女の息は熱く
茎にしっとりと
脚を貼り付ける
おたんぴん
ぽんたpon
動脈
ポンピング
影はしる庭
警報に染まる
上空連れ去りて
くちばしにピヨンヌ
内臓こぼるる
メタモルフォーゼ
最期は青空
#######ZONE-50℃#######
※オタンピンは単品というイメージ。
昨年の今頃、揚羽蝶の幼虫を捕まえて虫かごで飼った。子供と一緒にメタモルフォーゼを楽しみにしていたが、ある日、草を枯らしてしまい、絶望した(?)幼虫は籠の天井にへばりつくと、さなぎへと変形した。だが、成長が足りなかったのか、さなぎのまま枯れ死んだ。
そして今年、我が家の庭には新たな幼虫が生まれた。今度は籠に取り込むことなく、見守ろうと決め、成長を楽しんでいた。その娘はある朝忽然と消えた。消えた虫の少女を思う気持ちをここに記す。




