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私は精霊ではありませんよ   作者: lassh-leyline
第三章  小さな大賢者(小賢者)
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第七話   講義前(見世物)

第七話   講義前(見世物)



 確かに体調は戻った。しかし、朝から何故か頭が痛く体がだるい。こんなの初めてです。

 もっと悪いこととかもっと軽いことはありましたが

  

 動けないわけでは無いので予定通り、座学に初参加です。昨日までに出来ることはしました。

 

 まず三人のスカートの中に密閉できる瓶を仕込みました。おしめを頻繁に替えなくてもいいように排出物をその瓶の方に移して時間稼ぎです。

 それでも多少手間が掛かる。全て魔法に頼らなければならず、基本私だけで処理しなければなりません。

 それぞれ分担があるのです。

 まずこの携帯トイレは、ナナさんのオリジナル魔法、真実の瞳(構成物精密探査)により探知した目標を幻影で表示しそれを私が洗い流し、瓶に詰める。その間アスカが風の結界で臭いと音をを封じ込め、エミリーが臭気を焼却処理する。


 結構大がかりです。


 ナナの移動はアスカの作ったプラントゴーレムが担当します。

 私が抱いていたかったけど自分でも動ける方がいいでしょって言われました。

 以前アンジェリカ導師に見せるために組んだ魔法なんだそうだけど、生きた植物を.ゴーレム化して使役します。

 使い魔という方が正しいかもしれないけど、ウットゴーレムと違うところは再生能力と外見の再設定。

 実質枯れてしまわない限り使えるのです。込められた魔力を元に周囲の魔力を吸収し、再利用します。

 さらに手や足などの部分を外見の変更により形成し、擬似的に人間とおなじ動きができます。本当はサプライズでナナさんにあげる予定だったらしいです。

 わたしのナナさんなのに・・・いえ、独り占めはいけません。ナナさんが悲しい顔をするので駄目です。私が我慢すればいいんです。

 これに対抗するにはあれ(●●)しかありません。見せてあげますよ奇跡という奴を・・・・まだ使えませんけどね。

 誰か記してある本教えてー



 朝早めに教室に行きました。

 道中、すっぽりフード付きのローブを纏った三人+ゴーレム。見た目で獣人と解るエミリー、あちこちが欠けて包帯で巻き上げられているナナとその体を包む緑の葉が生えている二足歩行する木、背中の翼と怒りと恐怖に顔を引き攣らせているアスカ。隠さなければいけないのは仕方ないか・・・こんな感じで昼まで持つのかな。

 それでも歩いている人はいます。みな足を止めこちらを伺っています。

「あら、シンディーさんじゃありませんか?」

 こんな所で私を知ってるのは誰?・・・て保健委員長さんでは無いですか。

『おはようございますシルビーさん。』ナナえらい、ちゃんと憶えてた。

「おはようございます、シルビー先輩。今日から講義に参加です。」

「え、ナナさん?あ、エミリーさんとアスカさ・・・ん・・。お、おはようございます。」

 アスカさんのぴりぴりした雰囲気に押されています。ネコくらい被りましょうよ。

「おはよ、いつもこんなに早いの?」

「・・・・おはよう・・・」

「えっ、みなさんとても耐えられる状態では・・・」

『まあ出来るだけって触れ込みでしたから。』

「でないと単位くれないって。」

「・・・・私達を見世物に使用するつもりです。この程度で、・・ぐ・・うちまけへん・・・。」アスカさんついに涙目になってます・・・

アスカさんの顔を見たらしい人たちが変な動きを・・・・いや目の錯覚でしょう。

「ところでせんぱい、こうぎしつの、三三六九講義室ってどこか解ります?」

 小首をかしげながら甘えるように問いかける。背後からアスカさんに向かって伸ばされていた手がこっちに向けられた。

 この手の人(かわいい物好き)はカレンさんで経験済み。うっかりアスカさんに手を出すと命に関わりますよ。撫でられるのはウザいけど。

「と言うことはゾルイド教授ね・・・あのヒヒ親父憶えてらっしゃい・・・・・あ、ごめんごめん私はその隣の講義室だから一緒に行きましょう。」

 ちょっと嫌そうなアスカをなだめ、その教室に向かう。少し距離を置いて着いてくるさっきの人たち・・・・


 名残惜しそうなシルビーさん。くれぐれも無理をしないでねといいながら講義室へ入っていった。

 教壇の真ん前で教科書を広げ半泣きで予習をしているのは、保健委員下っ端その一・・・名前忘れた。

「あれ?シンディーさんじゃないですか、なんでここに?賢者クラスって講義なんて無かったんじゃぁ?」

 何気ない一言で室内が騒然とする。ここは初期魔法習得クラスですから。

「座学にもでない人には単位はでないといわれました。」ああ、感情が抜け落ちてました。

「そんな!ってみなさん何故こんな所にいるんですか?シンディーさんはともかく皆さんは立っているだけでも辛いはすなのに・・・・」

「とりあえずは努力からね。」

「・・・私は逃げない・・・・・にげない・もん・・・」

『恐らく呼び出した教授は後悔するだろう。ふっ・・・』


「・・・すごいですね。無詠唱で正確な発音が出来てます。皆さんすごすぎです・・・」

 小声で囁くように感想を述べる。

『みんなには内緒ね、いらない混乱が起きますから。』

「はいナナ先生。あ、この辺りの席はいつも空いていますのでこの辺りでお座りになってください。何か手伝えることがあればいってください。」

 さっきまで涙目で焦って予習してた子が何か言ってますよ。


 しばらくしていきなり入ってきた教授は目の前にいる異様な集団にぎょっとしたが、すぐに下卑た視線をこちらに向けてきた。




 その無能が泣きながら部屋を飛び出していくまで一時間かからなかった。

まだ一教科目です。頑張れ無能教授少しは面白い話をしてね。

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