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私は精霊ではありませんよ   作者: lassh-leyline
第三章  小さな大賢者(小賢者)
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第四話   賢者という物《危険物に付取扱注意》

第四話   賢者という物(危険物に付取扱注意)


 三人分のおしめと着替えを済ませて再度実力試験です。

 この間に落ち着いたのか静かに待っていらしたアンジェリカ導師。

「手慣れたもんだなあ。ちいさい弟妹・・・の相手でって訳でもなさそうだがいったいどこで得た技術だ?」

「村で産婆や病人の看護の手伝いをしていました。ナナさんがお医者様の仕事をなさっていたのでその手伝いです。」

 あ、うっかりナナさんのことをしゃべってしまいました。

「あの、ナナさんに関してはいろいろあって、本人からもいくらか口止めされていることもあって、誰にも言わないで欲しいこととかあって、出来ればそっとしておいて欲しいなって・・・ホントにもうナナさんは自分からじゃないとしゃべらないし、私もしゃべっても困らない程度しか教えてもらえませんでした。」

 多分天界のことやお船のことは聞きましたが、具体的にどんな物かはいってもらえませんでした。


「どういう目に遭ったかは聞いては居るが・・・三人ともな。逆に不思議なのはお前だよ。まあ病人の相手でなれているからってある意味納得できたが。どうしてそこまで普通に接していられるんだ?普通はこれほどの状況ならナナ殿だけで手一杯だろうにさらにこの子たちの世話まで引き受けて。その年ではもう限界を超えてるだろうに傍目には平静を保っているように見える。どういうからくり(・・・・)だ?」


 真剣に答えを求める三人の視線。 


「・・・多分私の心が壊れているからだと思います。昔何があったかは自分中で隠そうとしている物があるのが分かります。怖くて思い出す気がおきないのです。でもナナさんとそう、私の天使様と出会ってから、怖かったその存在自体がどうでもよくなったのです。ナナ様を見て、そばに居る、それだけでもう前のことなんてどうでもよくなって今が幸せなんだって。だからここに来ることが決まったとき、ナナさんにすがりついて泣きわめいたそうです。自分の記憶が曖昧になってます。気がついたときはナナさんの腕の中でした。」


 あれ?いつナナを抱き上げたっけ。ナナが包帯の隙間からのぞく白く濁った右目で見つめながら、同じように包帯で巻かれた左の肘だった先端部分で頭を撫でてくれる。あのときのことを思い出しているのかな。今は私でも普通に抱えられるほど軽くなっちゃたんだった。


「ナナが行方不明になってからの一週間は正確な記憶がありません。街に探すためにでていったそうです。危うく私も捕まりそうになったんだそうです。だったらもっと早く会えていたのに。それからは知り合いが泊まってる宿のベットに縛り付けられていたそうです。酷く暴れるから・・・私の記憶は私の腕に中にあった物(あちこちが焦げた肉塊)がとてもいとおしくてそして私だけの物になったナナさんだって実感したときからです。もうどこにも行かないし誰にも触れさせない。自分に出来ることは何でもしよう。何でもして見せようって。あとで相部屋の人がここに来たとき、ナナに触れたり馬鹿にするようなことがあればナナと同じ目に遭わせて殺すつもりでした。でもやってきたアスカさんを見て、この人もナオと同じ目に遭ったんだって思ったら放っておけなくなって。それにエミリーのことも聞いて知り合いに探してもらってここに来てもらいました。だからナナさんに触れることを許しました。それに二人から私と同じ感じがしていましたから仲良くなれるかもって。」


 ナナを抱きしめみんなに背を向け独白する。今まで考えないようにしていたけど、改めて言葉にしたら結構私って危ない子だったんだ。

 ナナが優しくほおをぬぐってくれる。

 毎度ながら私の涙腺も壊れています。


 背中からゆっくりと私達を抱きしめる二組の腕。


 私には見えていませんでしたが・・・


 私の独白、まるで神に許しを請う懺悔のように聞こえたそうです。

 無表情でエミリーを見るアスカ、照れくさそうに頬を搔きながらアスカを見るエミリー。うなずき合う。



「私の村は人間によって滅んでしまいました。復讐のためにあえて人間の街に知識を求めました。着くそうそうまた人間にこんな目に合わせられました。最初あなたが同室だって聞いてどうやって殺そうかといろいろ考えました。でも、ナナさんがあのときにあの場に居て、私達よりもっと酷い目に遭って、さらにエミリーを助けてくれて私にも優しくしてくれる。人間というものが分からなくなりました。でも唯一解るのはあなた個人を敬愛していると言うこと。もし同族ならなんとかして親友の誓いをかわす方法を考えるぐらいです。出来うることなら私の友となってください自分のこの翼を賭けるほどの。」


 回された手には彼女の翼から抜き取られた大きな風切り羽。彼女等は羽根の交換で誓いを立てるのでしょうか?


「ボクはそんなめんどくさいのは抜きだ。ボクはシンディのことを親友だと思ってる。ボクは君の役に立ちたいそれだけだ。いのちが欲しいならもっていけ、それでシンディーが悲しむなら断るけどね。もちろんアスカとナナも一緒だ。」


「もちろんうち(・・)もみんなの分の羽根あげるんだから!!・・・あ、」


 吹き出す二人と紅くなるアスカ。


「わたし二人と居ると安心してるんだ。ナナと一緒に居るみたいに。知ってるでしょ、私あなたたちが好き、ナナを託すことが出来るぐらいに。」


 よかったみんなでずっと一緒に居ても良いんだ。



「よし、お前ら全員合格だ。」


「「え?」」

「みな表のカリキュラムは免除だ。次は裏にあたる賢者養成コースだ。今から説明してやる。」


『すまないがシンディーが限界のようだ。すぐに救護の者を呼んでもらえないか?』




すでに私の意識はありませんでした。

賢者の持つ闇の部分の片鱗でもと思いましたがそこまで書けませんでした

とりあえずシンディ-お休みなさい。

起きたら今度は学園編に突入です。


活動報告にもあげましたが、私は精霊ではありませんよ のキーワードを足そうかと考えています。どんなのが良いかを募集します。

よろしくお願いします。

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