誰かが望んだ物語
初めまして!
この作品を読んでいただき、ありがとうございます。
本作は、異世界に転生した一人の少年が、小さな村の再建から始め、仲間たちとともに少しずつ成長していく物語です。
村の発展、商売、領地経営、外交、そして時には大きな困難にも立ち向かっていきます。
物語が進むにつれて広がっていく世界や、登場人物たちの成長も楽しんでいただけたら嬉しいです。
まだまだ未熟な部分もあると思いますが、温かく見守っていただけると幸いです。
それでは、本編をお楽しみください!
俺の名前は柳護ブラック企業の社畜だ。俺はこのまま体壊して死ぬのかなぁ、と思っていたただある日寝不足で通勤中、自転車に当たり頭を強く打ち死亡した。「あぁこのまま死ぬのかと今までの自分を責めながら意識が薄れて行った、、、」
――頼む。
誰かの声が聞こえた気がした。
――今度こそ、お前なら……。
その声の意味を理解する間もなく、俺の意識は暗闇に沈んでいった。
*
温かい。
最初に感じたのは、それだった。
身体が思うように動かない。目もぼんやりとしていて、周囲の景色がはっきり見えない。
「おぎゃあ、おぎゃあ!」
……ん?
今の声、俺か?
何かがおかしい。
手を動かそうとしても、思うように動かせない。声を出そうとしても、出てくるのは泣き声ばかり。
そこでようやく気づいた。
「……赤ん坊?」
いや、声にすらなっていない。
どうやら俺は、赤ん坊として生まれ変わったらしい。
「元気な男の子ですよ!」
「ありがとう……本当にありがとう」
女性の声と、安堵したような男性の声が聞こえる。
俺の両親だろうか。
こうして、俺の二度目の人生が始まった。
*
それから数年が経った。
俺の名前はアルノ•ヴァレン
ここはアルヴェルト村という、人口百二十人ほどの小さな辺境の村だ。
俺はそこの領主として生まれた。
前世の記憶を持ったまま生まれた俺は、幼いながらもこの世界について少しずつ理解していった。
魔法が存在し、スキルという能力があり、貴族や王族が国を治めている。
俺がこの世界に転生して少しずつこの世界についてわかってきた。
この国はラグナード大陸と言われる大陸の海に面しているメーアブルク王国と言われる場所らしい。
ここはウェルスター村と言われるこの国でも辺境の地にある。現在この大陸には八つの国がある。
① アルセリア王国
大陸中央部に位置する豊かな王国。
② グランベル帝国
強大な軍事力を誇る帝国。
③ エルディア王国
魔法研究や古代文明の研究が盛んな国。
④ サルファーン王国
大陸南部の砂漠地帯にある国。
⑤ ノルディア王国
北方の寒冷地に位置する国。
⑥ メーアブルク王国
大陸西部の海岸線を支配する国。
⑦ ヴァルゼン王国
大陸東部の山岳地帯にある国。
メーアブルク王国はこの中でも一番領土が狭く軍事力も弱かった。
そして、この村はひどく貧しかった。
ある日、いつものように村の畑を眺めていたときだった。
突然、視界に文字が浮かび上がった。
《固有スキル:開拓者》
「……え?」
《開拓者の眼:土地・資源・物資の状態を把握する》
試しに畑へ目を向ける。
《農地》
《状態:劣悪》
《土壌:栄養不足》
《生産効率:低》
どうやら、俺には特別な能力があるらしい。
しかし、便利な能力を手に入れたところで、すぐに村を救えるわけではない。
荒れた畑。傾いた家々。少ない食料。
このままでは、冬を越すことすら難しいだろう。
「アルノ、どうしたんだ?」
父が不思議そうにこちらを見ている。
俺は畑から目を離し、村を見渡した。
どうやら、最初の仕事は決まったらしい。
まずは、この村を救わなければ。
「……よし」
俺は窓の外に広がる村を眺めた。
傾いた家々に、荒れた畑。決して豊かとは言えない小さな村。
それでも、ここには人々の暮らしがあり、守るべき日常がある。
俺に何ができるのかは分からない。
この世界のことも、これから待ち受ける出来事も、何一つ知らない。
それでも――。
「まずは、この村からだ」
こうして、俺の二度目の人生が本当の意味で動き始めた。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
今回は主人公の異世界での新たな人生が始まりました。
まだまだ小さな一歩ですが、ここから少しずつ村を発展させ、仲間たちとともに成長していく予定です。
これからどんな出会いや出来事が待っているのか、楽しみにしていただけたら嬉しいです。
感想やご意見なども大歓迎です!
僕は学生なのでテスト前には頻度も落ちると思いますがお許しください!
これからも本作をよろしくお願いします!




