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紀子さんの小さな事件簿  作者: 田舎娘
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5 紀子さん、エピソードを思い出します。

◎紀子さん、悟りを得ました。(~現在)

  紀子さん、特にお掃除が嫌いです。

  お料理は、お腹が空きます。必要です。

  お洗濯は、洗濯機がやってくれます。干すだけです。

  お掃除は、綺麗にしても翌日には、ゴミがあらわれます。

  無能な戦いです。

  最近、掃除は戦いではないのだ。

  だから負けてもいいのだと思うようになりました。楽になりました。

  旦那様が、「だから~、掃除は戦いじゃあないんだよ。

        きれいになったら嬉しいだろう。」 叫んでます。

  負けることを選んだ紀子さん。「悟りの境地よ。」


◎紀子さん、ちょっとルンルンです。(子育て中)

  紀子さん、旦那様の田舎に帰省しました。

  荷物を少なくするため、捨てる予定の服を着ていきました。

  それが仇となり、

  「息子に貧乏たらしい格好をさせないで。」

  お姑さんからお小言を頂戴してしまいました。

  後日、

  「息子に買ってきたから、着せてやって。」

  値札付きの服を数枚いただきました。

  でも、どうみても旦那様の好みにあいません。案の定、

  「俺の趣味じゃあない。」

  見向きもしませんでした。それなら、

  紀子さん、新しい服を着てちょっとルンルンです。

  

◎紀子さんの娘さんは実をとりました。(子供が幼少期)

  紀子さん、働いています。

  「お母さんも、他のお母さんみたいにお家にいればいいのに。」

  「ウン、良いよ。でも、そうなったら、

   お菓子とかアイスとか我慢してもらわないとだよ。」

  「・・・。お母さん、働いていいヨ。」

  紀子さんの娘さんは、食い気を選んだようです。


◎紀子さんの妄想ではありません。(新婚10年後くらい)

  紀子さんの旦那様、バイクに乗ってます。心配です。

  でも、そうなってしまったら、お姑さんに言われそうです。

  「ネエ、もし旦那様が病気になったら、

   栄養のバランスとかで私が責められるのよね。

   事故死でも私の所為にされそう。」

  旦那様まで、

  「ああ、目に浮かぶよ。」

  紀子さんの思いは、妄想ではないようです。


◎紀子さん、行かないのも親孝行です。(お姑さんが70歳ぐらいの時)

  「ネズミランドに行ってみたい。」

  紀子さん、旦那様に丸投げです。旦那様は、親孝行しろとのお言葉に、

  「イヤなこった。あんな人混み、連れて行く方が親不孝だ。」

  かわりに、はとバスにご招待しました。不満げな顔に、

  「旦那様が、予約とかしてましたよ。」

  「貴方も行くの?」

  「いいえ、お二人でどうぞ。」

  満足そうです。はとバスツアーを体験した後、

  満足そうに帰って行きました。

  「なんで、一緒に行かなかったんだよ。面白かったぞ。」


◎紀子さん、それで満足です。(お姑さんが70歳ぐらいの時)

  紀子さん一家、ハワイ旅行を計画しました。お姑さんもご招待です。

  みんなでパスポートを取って準備がそろいつつある中、

  お姑さんに断られました。断られたなら仕方ない。

  お姑さん抜きで楽しみました。

  その翌年、お姑さんは旦那様の弟一家とグアム旅行に飛び立ちました。

  旦那様の心無い一言。

  「弟の嫁に負けたな。」

  それでもかまいません。義理は果たしてます。

  それに、おかげで紀子さんのお母様をハワイに連れて行けました。

  紀子さん、親孝行ができました。満足です。


◎紀子さん、コンコンと説教します。(現在)

  紀子さん、愛猫にかまれました。

  一年くらい野良とした生き抜いた猫です。 

  興奮するとついつい手と口が出てしまいます。

  お尻ポンポンが大好きです。「ポンポン」「二ギャー。」

  肘と手首の真ん中にガブリです。血は出ませんでした。

  ちょっと赤くなりました。次の日、ハレが大きくなりました。

  病院に行き、抗生剤をいただきました。

  でも、20㎝くらいに大きくなったしまいました。

  赤いハレは熱を持ち、痛みもあります。38℃の発熱です。点滴です。

  幸い、それ以上にはなりませんでした。

  愛猫に腕を見せ、自分がしでかしたことを教えます。

  「いい、噛んだり引っかいたりしたら駄目よ。これを見て。痛いの。」

  猫は、涼しいとこに寝ころび毛繕いです。さらには欠伸までしています。

  それでも、紀子さんは愛猫に説教します。


◎紀子さん、ゴーヤがかわいそうです。

  紀子さんの旦那様、庭にゴーヤを植えました。

  鈴なりです。旦那様嬉しそうです。でも、食べきれません。

  ゴーヤチャンプルはもちろん夏野菜カレーにしたり

  ゴーヤの肉詰めにしたりしました。それでもまだまだです。

  親戚中にお配りしようとしました。

  「ゴーヤは、ちょっと…。」

  皆さんにお断りされました。行き場のないゴーヤが哀れです。

  紀子さん、ちょっとゴーヤが可哀そうになりました。

  

◎紀子さんの家の庭の変貌

  お姑さんは落葉樹は嫌いでした。お掃除するのが大変だから。

  リビングから見えるところにはお花がありました。

  紀子さんの旦那様は、実のなる木が好きです。田舎に住むようになって、 

  植えた木は柿、サクランボ。林檎、梨、葡萄、無花果、キウイフルーツ、 

  グミ、梅、もあります。季節になると葉っぱがすごいです。

  「お義母様が見たら、どう思うのかしら?」

  「おふくろは、いないんだからこれで良いの。」


◎紀子さん、未知との遭遇です。(現在)

  紀子さんの庭は、果実を目当てに鳥さんや動物さんが訪れます。

  ある日、庭を見たら愛猫が脱走していました。

  捕獲に向かおうとしましたら、愛猫は紀子さんの足元で、

  紀子さんと同じ物体を見ていました。

  「あれは?」 狸でした。

  狸は、落ちた葡萄を見つけておいしそうに食べます。

  時々、池の水を飲んでます。  

  もっとよく見ると、わらわらと兄弟らしき狸がどこからか現れました。

  ここは、田舎だけど、そんなに田舎でもないはずです。

  お隣の草ぼうぼうを住処にしていました。

  夕暮れになるとそろって家に来るスタンバイをしているようです。

  紀子さん、野生の狸を見るのは初めてでした。

  




読んでいただいて、ありがとうございます。

やっと更新できました。

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