表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銃の知識ゼロの世界で弾丸補充スキルを授かった冒険者、案の定Bランクパーティにクビにされる~銃を手に入れてから狙撃無双で英雄と呼ばれる件~  作者: ma-no
七章 プーシーユー隊始動

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

168/168

168 これからの話


「「「「「鮮血女王……」」」」」


 勇者パーティ殺害の軍事裁判は、ヤコビーネが名乗って無罪と言い放つと、本部にいる者はほとんど呆気に取られていた。主に名前に……


「し、しかしだな。勇者を殺したとなると、邪神がどう動くかわからない。こちらで殺しておいたほうが、傷が浅くなるのでは?」


 たとえ鮮血女王であっても、女神軍ナンバー2の騎士団長は納得せずに議論する構えだ。


「それこそ考えるだけ無駄な話じゃ。前に勇者パーティが冒険者に殺された時は、民衆に石を投げさせ冒険者を殺してから最下層を消した。その前は最下層を消すと言ってジリジリと人々を追い詰めた。邪神にとっては、その程度の出来事ということじゃ」


 生き字引の生の言葉だ。説得力がある。シモンは「助かるの?」とドキドキだ。


「仮に時間が残っているとして、やはり……」

「やはりなんじゃ? シモンを殺せと? 蒼き群雄のおかげでこれほどの好気になったのに、これほどの戦力を手放すと? アホか。逆じゃ逆。いまこそ邪神を葬る時! 冒険者、騎士、全てが一丸になって戦えば必ず勝てる!!」

「「「「「お、おお……」」」」」


 そしてヤコビーネが力強い演説をすると、この場にいる者から感嘆の声があがった。シモンは罪人気分なので小さく拍手しているよ。


「ヤコビーネ様の言う通りです。勇者パーティは恨みのあるSランクパーティを全て闇討ちすると言っていたのですよ? そんな人たちに背中なんか任せられません。いなくなって助かったぐらいです。この世界は僕たちの世界です。僕たちの手で取り戻そうではないですか!!」

「「「「「おおおお~!!」」」」」


 さらにアールトがここだと拳を突き上げると、全員の気持ちがひとつになるのであった。


「これ、助かったってことなん?」

「たぶん……よかった~」

「これでウチたち結婚できるどす~」

「け、結婚!? シモン、そのエルフとどういう関係なのよ!!」


 プーシーユーとカティンカ以外……



 シモンのことは若干うやむやになっているが、未来の話に変わる。今日失敗した作戦をどうするかだ。


「あの~……邪神の使いなら、2匹ほど殺しちゃったんだけど……」

「「「「「はあ??」」」」」

「「「さすがシモンさ~ん」」」

「「さすがシモーン」」

「そ、そう?」

「照れんなや」


 幹部連中が驚いているのに蒼き群雄がベタ褒め。シモンはデレデレなのでプックに肩をどつかれました。


「ひょっとしたら、もう1、2匹死んでるかも? 適当に殺しまくっちゃったし……」

「はぁ~……まずはシモンの話を聞こう。作戦はそれを聞いてからだ……アールト、聞いてるか?」

「あっ! はい! そ、そうですね!!」


 規格外のプーシーユーがいては、作戦の根底が変わる。アールトはシモンをキラキラした目で見ていたから、騎士団長のため息は止まらない。

 しかしながら、冒険者とは自分の手札を大っぴらにしたくない人種。シモンもあまり詳しく言いたくないのか、長距離からの一撃必殺と命中率が悪い連続攻撃があるぐらいしか説明しなかった。


「ふむ……それを作戦に入れるとして……」

「今日の作戦なら、侵入経路の見張りは簡単に倒せましたよ。まぁあの高台はもう使えないと思いますけど」

「わかった。夕食までには作戦を決める。それまでテントで待機しておいてくれ」

「はい」

「……アールトはまだ残ってろ。総大将だろ」

「えぇ~……」


 シモンがお役御免と立ち上がると、蒼き群雄全員も続いたけどアールトだけステイ。キャッキャッと出て行くプーシーユーと蒼き群雄を恨めしそうに見詰めるアールトであったとさ。



「いや~。いまさらだけど、もう一回……久し振り」

「うん。久し振り」

「久し振りね」


 プーシーユーの宿泊場所は、蒼き群雄の隣のテント。食事や飲み物が揃うと、プチパーティーが開催された。


「ところでなんだけど、その2人って?」


 話題はプックとユーチェ。カティンカだけじゃなく、セシルとダフネも気になって仕方がなさそうだ。


「こっちのドワーフは、五層で出会ったプックだ。俺のスキルを解明してくれた大恩人なんだ」

「その言い方はやめてや~。面白い武器を作るために利用してるだけでっしゃろ。あ、プック言います。主に鍛冶が仕事やで」

「こっちのエルフは、六層で出会ったユーチェだ。長距離を狙うには、必ず必要な仲間なんだ」

「シモンさんの目を担当しているユーチェどす。ゆくゆくは、シモンさんと結婚する予定どす~」

「と、よくウソつくヤツなんだ」


 まずは自己紹介。プックを紹介した時には「そうなんだ~」ぐらいの気持ちだった蒼き群雄であったが、結婚宣言にはギンッと怖い目を向けたので、シモンのウソ発言はユーチェも訂正できなかった。


「もしかしたら知っているかもしれませんが、私はセシル。蒼き群雄の副リーダーで回復を担当しています」

「カティンカよ。見ての通り魔法使い。んで、シモンとはケンカ友達よ」

「ダフネ。タンクをやってる」

「ゾーイと申します。は、初めまして……その目、やめてもらえます? 2人も何ヒソヒソ言ってるんですか!?」


 蒼き群雄も自己紹介すると、ゾーイにだけ違う目を向けるプーシーユー。シモンは泥棒猫って目。プックとユーチェは「あら奥さん。あの子がNTRした子ですわよ」と井戸端会議する奥様方の目だ。


「まぁ……俺の代わりに蒼き群雄を支えてくれて、ありがとう……フンッ」

「全然感謝してませんよね!?」

「シモンはん、クビになってるのにあんたらのあと、隠れて追っててんで~?」

「わあ~! わあ~!」

「「「へ~~~」」」

「違うからな!?」


 プックがチクってくれたので、セシル、カティンカ、ダフネはちょっと嬉しそうな顔。言い訳しても、もう遅い。


「ス、ストーカー……」


 焦って言い訳するものだから、ゾーイにはストーカー扱いされるシモンであったとさ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ