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八話~新たな出会い~

レイア村から歩き初めて一時間くらいたった。それにしても何にもない場所だな・・


ゼノアは砂漠の道をひたすら歩いていた。


ダルトは真っ直ぐ行けば王都に着くと言っていたので、ひたすら歩いてるが風景がまったく変わらない。時々小さな魔物を見たが、ゼノアには近付いてこなかった。


・・ここには小さな魔物しかいないのか。そう思いながら歩き続けているとゼノアの立っている場所が揺れ始めた。


ゼ「・・なんだ?」


次の瞬間、ゼノアの立っていた場所から一匹の魔物が現れた。ゼノアは後ろに下がって、魔物の不意討ちを避けた。


ゼ「・・・なんだこいつは」


ゼノアの目の前に現れたのは2メートルほどのサソリみたいな魔物だった。


ゼ「・・・久しぶりに殺るか」


ゼノアは躊躇せずに殴りかかったが、目の前からサソリが消えていた。


ゼ「・・?」


するとゼノアの下からサソリが現れ、ゼノアをハサミで挟み真っ二つにしようとした。


ゼ「・・なかなか早いが赤角猿(ラドル)には負けるな」


ゼノアは自分を挟んでいるハサミを無理矢理こじ開け、腕の部分を掴みサソリの本体から引きちぎった。サソリは苦しんでいたがすぐに体勢をたてなおし、ゼノアに向かって尻尾の毒針を突き刺そうとした。


ゼ「・・・闇剣(ダークブレド)


ゼノアは手の上で漆黒の剣を作り、毒針を真っ二つに両断し、斬撃を飛ばし本体も真っ二つにした。


ゼ「・・久しぶりの戦闘だったな」


ゼノアがまた王都に向かおうとすると、どこからか声がした。


?「おーい!!待ちなさい」


ゼ「・・・?」


ゼノアが振り替えってみると、真っ二つにしたサソリの体の中から、1人の女性が出てきた。

・・なんだこいつは?まあなんでもいいか。


ゼノアは無視して進むことにした。


?「酷いな君は!無視はしないでおくれよ」


いつの間にか真後ろに着ていたので少々驚いたが、それよりも驚いたのはサソリの中から出てきたのに何一つ汚れていなかったのだ。


ゼ「・・・なんでしょう」


?「なんでしょうってw危うく私まで真っ二つだったんだよ!?」


ゼ「・・まさか中に人がいるなんて思わないでしょう」


?「それもそうだけど・・」


ゼ「・・食われてたのか?」


?「そそ♪自分から食われに行ったんだけどね♪」


ゼ「・・ただの変態か」


?「ちょw!君はなんてことをいうんだ。私は生態調査をしていただけだよ」


ゼ「・・だから中にいたのか。何故汚れてないんだ?」


?「これは魔法でコーティングしたから♪それより君、よくあの王蠍(キングスコピル)を倒せたね」


ゼ「・・中にいたアンタには言われたくないんだが」


?「あはは♪それもそうか、私の名前はエリーナ。君は?」


ゼ「・・・ゼノア」


エ「ゼノア君かー♪さっきのは魔法じゃないよね?」


ゼ「・・!・・あぁ」


エ「やっぱりねーwゼノア君からは魔力が感じられないからね。魔力とは別のもっと強いものを感じる」


・・・こいつ勘が鋭いな、消しとくか?

ゼノアは消そうと思ったが、もう少し話を聞いてみたからにすることにした。


エ「まぁそれ以上は聞かないけどさ♪この世界はまだまだ不思議なことがいっぱいあるからねー」


ゼ「・・・そうなのか?」


エ「うん♪ところで君は冒険者?」


ゼ「・・いや、今は王都に向かっているところだ」


エ「そうなんだ!!・・君って何歳?」


ゼ「・・・・15だが」


エ「かなり大人っぽいねw15ってことはいけるじゃん!!・・よしw」


ゼ「・・なんのことだ」


エ「まぁそれは後でのお楽しみ♪私はゼノア君が気に入ったよ。王都でまた会おうね」


エリーナの周りから光がでて、エリーナを包み込んで消えた。


・・・結局なんだったんだ。

そう思ったが、考えるだけ無駄だと思い王都に向かって歩き始めた。


歩いている途中、ゼノアはさっき言われたことを思い出した。

・・・魔力がないと怪しまれるのか。

ゼノアは闇吸収を使い、大気中の魔力を少しだけ吸収することにした。


歩き続けてさらに一時間後、ようやく王都と思われるものが見えてきた。


・・・やっとか。

ゼノアはなんとか無事に王都に着くことができた。







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