10/109
十、恋物語
昔々…というほど昔ではなく、これは十数年前にあったとある男女のお話です。
ある街に住んでいた若い女の人が、山の麓にあった神社でお参りしていました。
その帰り道、女の人は牡丹色の髪を靡かせた左右で瞳の色が違う、とても美しい青年に出会いました。出会った時の青年は、とても悲しい表情をしていたそうです。
青年は、人の心を読む不思議な力を持っていました。
女の人は、青年の悲しげな顔を忘れることが出来ず、何度も何度も、その青年の元を訪れるようになりました。
月日が流れ、恋仲となった女の人と青年は、末長く幸せに暮らす…はずでした。
めでたし、めでたしーー??




