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最悪のスタート

毎週投稿守れなくてすみません。ジョジョの一部を見るのに夢中で遅くなりました。あと最近気付いたんですがマイリストしてくれたかたがいたみたいでびっくりしました。これからも皆さんに楽しんでいただけるような作品を作っていきたいです。五話更新です。ではどうぞ。

まさか自分の加護がゼロだとは思っていなかったので面食らってしまった。気持ちを切り替えて魔力の方に期待しよう。


「アイナさん、魔力の測定お願いします。」

「わ、わかったわ。じゃあ魔力の測定のほうに参ります。」

(この子大丈夫かしら?相当ショックのはずよね。私も期待させちゃったし..)


アイナさんも俺と同じように加護の量に驚いて敬語がおかしくなっていた。魔力の測定室についたようだ。見たこともない魔道具が多く置いてある。


「まず、魔力について簡単に説明します。魔力には測定項目として属性、魔力量、最大魔力、使用速度あります。属性には火、水、風、土、光、闇の6つがあります。この属性には適性値というものがあり今回はそれを測ります。それと当然ですが闇は魔族にしか使えないので測定はしません。魔力量は文字通り魔力の量です。最大魔力とは一つの魔法に対してどれだけ魔力を注げるかです。同じ魔法でもこれの値が高ければ随分威力が違います。使用速度は魔法を練り上げるスピードというべきものです。同じ魔法でも5秒と10秒では大きな違いですからね。この4項目を測定するのが魔力測定です。」


魔力については属性や魔力量は知っていたが最大魔力や使用速度については初耳だ。王都では魔道具が一般に使われているので常識なのだろうか?


「結構難しかったかな?魔力については取り敢えず属性と魔力量を覚えておけば大丈夫よ。それに王都で魔道具を使ってる人は最大魔力や使用速度なんて気にしてないしね。それにグレイ君は男の子だから魔力量は少なくても気にする必要はないわ。」

「男の子だから?」

「そう、魔力ってのは基本、女性に分があるの。体格的に優れている男性に対抗するためって言われているわ。」


魔力については自分が知らないことが多くあるようだ。少なくても気にする必要はないと言っていたが基本は少ないだけで例外はあるかもしれない。加護も悪い意味で例外だったのだからこっちはせめていい例外であって欲しい。そういえばアイナさんは人に優しく教えるときはお姉さん口調に戻るようだ。俺が兄さんの弟だからだろうか?


「じゃあ、属性の適性値について調べます。この火、水、風、土、光のそれぞれの適性値を測る5つの水晶に触ってください。この水晶は百層になっており水晶の中心にある魔鉱石の光が届いた層の数で適性値を出します。魔鉱石は各属性のものがあり同属性の魔力に反応します。では触れていってください。」


俺は言われた通り水晶に触っていく。まずは火。反応なし。俺は冷静さを重んじるから水だろうか。水の水晶に触れるが反応はなし。足が速いから風だろうか。風の水晶に触れるが反応はなし。昔は土いじりをよくしていたから土だろうか。土の水晶に触れるが反応はない。嫌な予感がしてきた。恐る恐る光の水晶に触れてみる。反応は....なし。終わった..


「え、おかしいわ!こんなのはありえない!魔力はどんな人でもあるはずよ。グレイ君、魔力量の測定の水晶に触れてみて。」

「はい.....」


俺は同様に触れてみるが一切反応は無かった。


「そんな...。こんなのはじめて見るわ。この水晶も属性の適正値を測る水晶と同じような仕組みなんだけど何も反応がないっていうのは異常よ。人間でこんな人は歴史上に誰もいないわ。」

「そうなんですね....」

「取り敢えず冒険者登録は済ませちゃいましょう。その後で色々ゲオルグさんも交えて話し合いましょう。」

「.....わかりました。」


俺はどうやら例外だったらしい。それもとびきり悪い方の例外だ。神は俺に何か恨みでもあるのだろうか。


「じゃあ最後は血を一滴このカードに垂らして登録完了よ。」


俺は言われた通りに小さな針で指から血を出して垂らした。そうすると血はカードに染み込んでいった。しかしシミのようになっているわけではなかった。


「これで登録完了よ。このカードが作成出来たってことは魔力はゼロじゃないみたいね。」

「どういう事ですか?」

「このカードは特殊なカードで持ち主の名前に加えて魔力を登録できるの。魔力は血液にも含まれてるからね。これが身分証って言われる所以ね。だから登録が出来たってことは魔力があるってことよ。よかったのかはわからないけど魔力は限りなくゼロに近いってだけね。」

「ははは...」


思わず苦笑いしてしまった。喜んでいいのやら悪いのやらわからないが良くない結果だったということに変わりはないだろう。いずれにせよ俺のスタートは史上稀に見る最悪のスタートとなった。


グレイには世界はどこまでも残酷です。ですが彼はめげません。次回もお楽しみに。

追記

前書きでも書きましたがジョジョに夢中になりました。長い間放送されていたので一気見する気がなかなか起きなかったんですよ。ですが手を出して見ると一部は10話と短くあっという間に見れました。ちなみに好きなキャラはスピードワゴンです。あの独特の言い回しを自分なりに考えてこの作品にもアクセントとして加えてみたいです。

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