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謎の力?

11話更新です。では、どうぞ。

マーレさんと訓練するにあたって、まずは素振りをおこないそのあとは訓練用の刃引きした剣ででの模擬戦が主なものとなった。こちらの作戦は最初はひたすら防御にまわり相手の体力が減ったところを俺のアニマの光の剣で一気に叩くというものだ。まともに闘っても勝ち目はないので唯一勝てそうな体力勝負に持ち込むしかないとのことだ。カウンター戦法はアニマが無かったらその作戦をとっていただろうが相手の防御力を無視出来る光の剣がある以上体力勝負に持ち込むのが一番だろう。もう訓練6日目だが攻撃は一度もしておらず防御しかしていない。作戦を考えたら当然と言えば当然の訓練だがようやくマーレさんの太刀筋が見えるようになったくらいなので明後日の模擬戦には大きな不安が残る。ただ攻撃を喰らい続けたのでタフさは結構成長しただろう。それに出来るだけダメージを抑えられるような体捌きが少しずつだが身についてきたのではないだろうか。明日は初めてアニマを使っての訓練になる。最近は疲れているせいかあまり夢を見なくなった気がする。とりあえず今日はもう寝よう。俺は枕に顔を埋めてすぐに眠った。




グレイが眠ったあとマーレがグレイとゲオルグの宿泊している借家を訪ねてきた。ゲオルグに近況報告をするためだ。訓練を引き受けたとはいえ、勝手に自分の都合に巻き込んで決闘させようとしているのになんの断りもないのは流石に問題だと思ったからだ。


「ゲオルグさん、まずグレイを私の都合に巻き込んでしまってすまない。」

「それなら気にしてないですよ。確かに最初は戸惑いましたけど結果的にグレイのランクが上がるのなら問題ないですよ。それよりあの子は決闘に勝てそうなんですか?」

「そのことだが正直五分五分といったところだろう。グレイの体力やタフさには目を見張るものがある。だが相当長い時間相手の攻撃を耐えないと相手に攻撃があたらないだろう。不意を突いて彼のアニマで攻撃してもかわされて仕舞えばおしまいだ。確実に攻撃を当てられるまで相手の体力を削りきれるかに今回の勝敗はかかっているだろう。」

「それを聞けて安心しました。グレイが鍛えてきた結果Bランクにも勝ち目があるってわかってよかったです。」

「ああ、彼は加護の量も少なく、魔力も弱い。だがそんなものではない彼が積み上げてきたものが彼の強さだろう。」

「そうなんですよ!あの子はほんといつも頑張っていて.....」


マーレは近況報告をしたら帰るつもりだったがしばらくゲオルグによるグレイの自慢話に付き合わされた。訓練の休憩中にグレイと話しているとグレイによるゲオルグの自慢話が始まるので似たもの同士の仲良し兄弟だと彼女は思った。ゲオルグの話が終わると彼女は決闘の日程を伝え借家から出ていった。






訓練7日目は特に問題なく訓練が進んだ。しかし最後の模擬戦で初めてマーレさんに剣を当てることができた。アニマの風の剣でタイミングを風の力によってズラすことで当てることができた。自分でも思った以上にスピードが出たので当てた実感はあまりなかった。とにかく攻撃を見切りどう反撃するかを意識していたので風の力を使っていたのもマーレさんに言われて初めて気づいたのだ。それにさっきの一撃はマーレさんが手加減しているのに加えて油断していたからこそ当たったのだろう。マウテアも俺のことを舐めてかかってくるのを祈るばかりだ。訓練はこれで終わりだが今日は依頼を一つこなすように言われた。どうやら推薦される人間はEランク以上という条件があるらしい。これは推薦されるような人は最初の登録の時点でEランクになるかららしい。俺はマーレさんとの昼食を済ませ、冒険者ギルドへとむかった。




マーレは動揺していた。グレイと行った最後の模擬戦で彼女はグレイに剣を当てられた。確かに風の力を利用した攻撃は見事なものだった。しかしグレイとマーレの力の差を考えたらそんなことをしてもとてもマーレに剣は当たらない。何故グレイの攻撃が彼女に届いたのか?彼女はグレイの剣を弾こうとした途端、急に体が凍ったように動かなくなったのだ。それはグレイのアニマのまだ知らない力なのか?しかしそれは具現化系のアニマとはかけ離れた力だ。彼女は悩んだが答えは出なかった....




今回で訓練が終わり、次回は初依頼です。ではお楽しみに!

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