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いざ、ダンジョンへ!

 俺は目を覚まし、朝飯を食べるために昨日の部屋へと向かった。


 中へ入ると、四人とも椅子に座りご飯を食べていた。座っている場所は昨日と同じである。ユウナは相変わらず国王の椅子に座っている。


「なんで俺も起こしてくれなかったんだよ」


「別にすぐに出かけるつもりもなかったですし、まあいいかなと」


 俺だけ仲間外れみたいで悲しいな。でも置いていくつもりではなかったようだ、それについては一安心だな。これで置いて行かれてたりしてたらへこんでたわ。


「センヤも早く食べなさい、今日こそはダンジョン攻略に行くんだから」


「そうだな、さっさと終わらせちまうか」


 ダンジョン攻略結構めんどくさいからな、早いうちに終わらせておいたほうが楽なのは間違いない。


「今日は強いモンスターも出てくるといいけど。今回は私がメインで戦うからね」


 モエナのやる気に火がついてしまっている。これは俺もモエナと一緒に戦ったほうがいいか、万が一のことも考えておかないとな。


「それなら俺も一緒に戦うからな、あまり無茶はするなよ」


「わかったぁ、センヤには一匹もあげないんだから」


 それは助かるけど、危ないことは避けてほしいな。前みたいに魔王の手下は出てこないほうが個人的にはありがたいので一応祈っておく。




 全員がご飯を食べ終わったので、今日はギルドには行かずに直接ダンジョンへと向かうことにした。


「ダンジョンって結局どこにあるの? 私が歩いていける距離?」


「ユウナではいくらダンジョンが近くても無理ですよ。どうせついた後におんぶされる羽目になるんですから」


 ごもっともだ。ユウナがダンジョンまでの道のりを頑張って歩いたところで、ダンジョン内も歩いて行動できるはずがない。しかもユウナはへとへとのままダンジョンに潜ることになってしまう。それなら最初からおんぶされて疲れないほうが賢明だ。


「私だって頑張ればそこそこ歩けるのよ。でも、そうね。今回は最初からルリにおんぶしてもらうことにするわ」


「今回も私はおんぶ係か…………。頑張らせてもらうよ」


「それでは行きますか。私もダンジョンにつくまではおんぶしてくださいね、センヤさん」


 テリアもかよ。でもダンジョンでは俺も戦うし、今しかできないか。しょうがない、テリアは役に立ってくれるから、少しでも疲れないように俺が頑張ってやるか。


「ダンジョンにつくまでだぞ、そこからはちゃんと自分で歩けよな」


「ありがとうございます。任せてください、今日もバンバン役に立つ予定なので」


 それは頼もしいな。テリアさえいればダンジョンの攻略難度は激減するから楽なんだよ。まず道に迷うことがないのが大きい。それにモンスターの接近についても事前に察知することができる。これでメンバーも強いときたら、失敗する可能性なんて限りなくゼロに近いだろう。


「それでは行きますか。地図は私が持っているので、センヤさんは私の言う通りに進んでくださいよ」


「それくらいは任せとけ、その代わりしっかり道案内頼むぞ」



 こうして俺たちは城をでて、ダンジョンを目指し出発した。


 テリアの道案内に従って進むこと一時間。この前のような祠が見えてきた。


「あれです。ダンジョンは全部こんな感じなんでしょうか? とても似てますね」


「入り口はどのダンジョンも同じような感じだよ。でも、中はダンジョンによって全然違うから気を付けていこう」


 入口はほとんど同じなのに中は違うってどうなってるんだ? 流石はダンジョンってことか。


「ルリはここのダンジョンは来たことないの?」


「私はソロで冒険者やってたから、ダンジョンはほとんど潜ったことないんだよね。だからここのダンジョンも来るのは今日が初めてなんだ」


「少しは役に立ちなさいよ、ずっとこんな調子だったら分け前減らすわよ」


 報酬ってみんなで分けてたっけ? 俺全くもらってない気がするんだけど…………てっきり家のためにテリアが全部持ってるのかと思ってたわ。いや、今のはユウナの冗談だろう。うん、そう信じよう。俺だけもらえてないなんてありえないよな。


「この地図に書いてありますよ、どうやらこのダンジョンは密林らしいです。おそらく中は森のようになってるはずです。それと、最高到達階層は十八階層ですね。とりあえずはそこを目指して頑張りましょう」


「それくらい余裕だよ、サクッと最下層まで行っちゃうんだから」


 これで実際には五十階層までありましたとかやめてくれよ。それにしてもダンジョンの攻略はやっぱり難易度が高いのか? まだ二つしかダンジョン知らないけどどっちも攻略できてないしな。


「それでは行きましょう」


 俺の背中から降りたテリアが最初の階段までは先頭を歩いてダンジョンに入っていった。


 階段を降りると、室内とは思えないような広さの森が広がっていた。前のダンジョンのように通路があり、部屋がいくつもある感じではない。一つの大きな部屋に森が広がっている。


「すごいですね。ダンジョンの中にこれほど広大な森が広がっているとは。これだと攻略が簡単そうですね。通路通り進む必要もありませんし」


「この辺はさっさと行っちゃおうよ。どうせ弱いモンスターしか出てこないよね」


 こうして俺たちのダンジョン攻略が始まった。

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