↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/106

王都へいこう

 俺たちはルリの案内で平原へとつながる門の前へと足を運んだ。


「王都ってこっちなのか」


「三人とも王都の場所を知らないって何者なの? 国民として常識だと思うんだけど」


 ユウナはもちろん知ってるはずはないのだが、まさかテリアも知らないとはな。テリアちゃん何者?


「そんなことはどうでもいいの? で、王都まではどうやって行くの?」


「歩いていける距離でもないし、普通は馬かな」


「馬ですか、私馬初めてです」


 馬で行くのか、どこで馬とか借りれるんだ? 


「馬で行くとどのくらいかかるんだ?」


「そうだね、三日もあれば着くんじゃないかな」


 え、三日もかかるの? 俺一人だけ走って行っちゃだめかな。馬よりも早い自信あるんだけど。


「三日なんて私は無理よ、まず馬に乗れるかも怪しいわ」


「そうですよ、初めてなんです。三日も馬に乗り続けられる自信はありませんよ」


 二人が三日かかると聞いて、文句を言っている。気持ちはわかるよ、でも仕方ないじゃん。俺も心の中では文句言ってたけど口に出さないあたりが大人なんだよな。


「馬車でも使う? それだと楽だけど三日じゃつかないよ」


「それじゃ楽な意味ないでしょ。もっと早く着く方法はないの? あ……センヤにおんぶしてもらったほうが早いんじゃない?」


 ユウナのやつ何を言ってやがる、何が悲しくて馬で三日もかかる距離をお前をおんぶして走らなくちゃいけないんだよ。走るんなら俺一人で行くわ。


「嫌だよ、なんで俺がそんなことしなくちゃならないんだ。それなら、三日かかっても馬で行くわ」


「そうだよユウナ、それに二人は王都の場所知らないんだから無理だよ」


「そうだったわね。で、ほかに方法はないのかしら?」


 よかった、とりあえず俺が苦労する移動方法はなくなった。


「どうだろう、今あげた以外の方法だとモンスターを調教して乗るとかかな。でも今からそんなことしてる暇もないし無理だね」


「もう馬で行くしかないんだよ、あきらめろ二人とも」


「でも私もテリアもたぶん馬乗れないわよ。どうするのよ」


「そこは私とセンヤさんがいるから問題ないよ。二人はどちらかの後ろに乗ればいいから」


 俺も馬なんて乗ったことないんですけど…………でもここで乗れないとか恥ずかしくて言えねぇ。


「わかったわ、それしか方法がないんなら仕方ないわね」


「私もです」


 二人がやっと馬で行くのに納得してくれた。無駄な時間だったな。結局馬なんだったら、最初から従うべきだったな。


「馬でいいんなら、私が借りてくるから三人はここで待ってて」


 ルリはそういうと、どこかへ走っていった。

 この街に馬を貸してくれる場所とかあったんだ。でもなかったら、馬で行くとか提案しないか。


「三日もかかるとは想定外です。なぜ私たちがそんなところまではるばる足を運ばなければいけないんですか?」


「そうよね、せめて移動手段ぐらい提供しなさいよ。何様のつもりなのかしら」


 国王様ですね、はい。


「そんなこと言ってもしょうがないだろ、報酬もらえるってんだから我慢するしかなんだよ。わざわざ呼び出すほどだぞ、よく考えてみろ。半端な額じゃないはずだ」


「そうね、これで大したことなかったら、城を吹っ飛ばしてあげるわ」


「私もユウナを強化してあげますよ」


 テリアに強化されたユウナの魔法とか絶対やばいだろ。城どころか王都自体を壊滅させそうなんですけど。たった一度の報酬をめぐってクーデターが…………。


「絶対にやめろよ、口で文句を言うにとどめとけ。それなら、命までは取られないだろうから」


「この私がやられるとでも?」


「お前は体力なくてすぐばてるだろ」


「一撃で葬り去るからそんなこと関係ないわ」


 もうやめよう、こいつに取りあうのは。無駄に疲れるだけだ。

 俺がそう思い、無視する体制に入ろうとしたところでタイミングよくルリが帰ってきた。


「おーい、馬よりもいいの借りれたよ」


 嬉しそうな笑顔を振りまきながらこっちに走ってきている。うわっ、かわいい。反則級だな。


 俺はルリに視線がくぎ付けになっていた。


「なによそいつモンスターじゃないの?」


 俺もユウナの言葉でルリの後ろを向くとそこにはリザード? みたいなモンスターがいた。


「え、知らないの? リザードランナーだよ。走るのに特化したドラゴン。ちょっと高かったけどこっちのほうが絶対に早いから。必要な出費だよ」


「すごいです、モンスターに乗るんですか? 馬よりも先にモンスターに乗ることになるとは…………」


 テリアがすごい感激している。さっきまでの不機嫌はどこに行ったのやら。でも、俺もちょっとテンション上がるな。リザードランナーだっけ? 見るからに速そうだし。ちょっと恐竜っぽくてかっこいいな。


「で、こいつだとどのくらいになるの?」


「そうだね、二日で着くんじゃないかな。実は私もリザードランナーは初めてで、正確にはわからないんだ。でも一日中でも走りとおすことができるくらいのスタミナがあるみたいだよ」


 ルリも初めてなのか、それでさっきはあんなに嬉しそうだったんだな。でも一日短縮されるのはマジででかい。野宿の回数が減るってことだろ。


「そういえば、全然考えてなかったけどどういう組み合わせで乗るんだ?」


 俺がそういうと、ユウナとテリアはハッとした顔で互いの顔を見た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。