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少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜  作者: みけな
第一章 神様と友人と仲間と。
18/203

18話 龍神は物凄く過保護。

白い門を抜けて…抜けた先は。


「木に草と花。道が続いてるから、ここを歩けばいいのかな?」

「左右に続いてますな。道はどっちにする?」

「門を抜けたら、突然外って凄いですね。」

「そだね〜。さっきの白い門も無いけど、次はどこから行けばいいのかな?」


確かに!白い門が無いし。

栄ネェが言う通り、あの森にはどうやって行くんだ?


もしかしたら、ジルが手頃な場所に、飛ばしてくれたか…扉の先がランダムなのか。

ここで考えても分からない。



「ほほ。しかし…凄い方が友になりましたな。」

「ホントですよ。咄嗟に前に出ましたが、俺、正直死んだと思いました。」

「考えるより先に、体が動くあたり豪らしいね…まったく無茶してくれるんだから。」

「ん〜!生きてるんだね。本当に運が良かった。」

「運ねぇ〜…空ちゃんだから、出来た事ではあるけど。私の事も頼って欲しいな。」

「次はソラヤだけに戦わせないよう、しっかり鍛え、立派な盾となりましょう。」

「ほほ。私の魔法も、これからです。」

「はは、皆んな期待しているよ。」



次は1人じゃ無い。

僕らでジルに勝つ為に、これから頑張る!

その前に、ジルがくれたって言う、龍神の加護を確認しないと。

皆んなにも、自分の能力を確認するように言っておいた。


「えっと…【龍神の過保護】って……ジルは何をくれたんだ?」


僕はメニューを操作してスキル詳細を確認する。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ ???

―ソラヤ Lv10

年齢/12

職業/盗賊

スキル/勝利の女神、刀Lv1、投擲Lv4、観察眼Lv6、手加減、蹴撃Lv4、拳撃Lv4、気配Lv2、危険察知、採取Lv1、▶︎龍神の過保護

称号/女神に愛された者・龍神の友



▶︎【龍神の過保護】必中系ダメージを必ず1で耐える。


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



「あ〜確かに。これは過保護だな。」

「俺にはよく分からないけど。これはどう言う事でしょう?」

「ほほ。簡単ですよ。必中系のダメージでは、倒されないって事です。」

「それって、空ちゃんだからこそ、意味のあるスキルだね。」

「そうだね…ジルに感謝しなくちゃ。」


そう、必ず当たる攻撃で、僕を倒す事は出来ない。

そうなると、必中系スキルを使わずに、僕に攻撃を当てなければならない。

今のところAGIに割り振って、なおかつLUKが200ある訳だし。


「それで、僕はこんな感じだったけど。他の皆んなは、どんな感じだった?」

「ほほ。なら、わたくしから。」



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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ 叡智の書

―クロイ Lv10

年齢/13

職業/魔導師

スキル/叡智の女神、投擲、採取Lv3、観察眼Lv6、指導員、▶︎魔導の嗜み



▶︎【魔導の嗜み】MPコントロールの制限をなくし、魔導に自由性与える。


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



「で、魔導の何とかが、今回増えて、結局どう言う事?」

「魔導の(たしな)みですよ。制限って何だったのか、によりますが。1つ使ってみましょう。」


―ザボ。


「ふむ。とりあえず水の玉を作ってみましたが…これに何が?」

「あれじゃない?制限て数とか大きさとか。」

「数ですか、確か前回は2でしたね。……ほい。」


―ザボ、ザボ、ザボ、ザボ、ザボ、ザボ、ザボ、ザボ。


「ストップ、ストップ。何個出すのさ。」

「ほほ。行けるとこまでと思いましたが、今のところ…8ですな。まだまだ出せそうな気がします。」

「じゃ、それらをまとめて、大きい水弾って出来る?」

「ほぅ。こうですかね?」


―ザザザ…ブックン。


そう言うと、クロイは浮いていた8個の水弾を1つにまとめた。

1つ1つが、一箇所に集まりだす。

そこを更にMP使って、大きくする。


「はい、もうストップ!」

「……でっかいね。」

「これどうされるので?」

「ふむ。調子に乗りすぎましたな。…敵があそこに見えますね。」

「あれは、Lv8だって。それ当てちゃうと、倒しちゃいそう。」

「それは丁度いいですね。」


1メートル、2メートル、3メートル…そこで僕はストップをかけた。

これまた止めどなく、大きくなりそうだったから。

クロイ自体INTも高ければ、MP量も多いからか。

この【魔導の嗜み】ってスキルは、相性がとてつもなくいい。


パーティ欄のクロイの消費MPを確認してみる。

あれだけ大きな水魔法使っても、そんなにMP減ってないんだよな。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


《ウルフLv8を倒した。1(4)の経験値を得た。》

《ウルフLv8を倒した。1(4)の経験値を得た。》

《ウルフLv8を倒した。1(4)の経験値を得た。》

《ウルフLv8を倒した。1(4)の経験値を得た。》

《ウルフLv8を倒した。1(4)の経験値を得た。》


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



「いやいや、クロイ。何してんのさ。」

「そのまま捨てるのも勿体無いかと。狼の群れに投げてみたら、こうなった。」

「強いやつで、絡まれたらどうするの?」

「そこは母さんに、ちゃんと聞きましたぞ。」

「あーうん。Lvも低かったし、さっきの水なら問題ないかって。」

「ならいいか…じゃなくて、お母さんはどんな能力で?」

「みる〜?」



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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ

―エイリ Lv10

年齢/29

職業/神官

スキル/女神の祝福、投擲、採取Lv3、観察眼Lv5、▶︎龍眼

魔法/治癒Lv2



【龍眼】相手のLvやステータスが分かる。


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「うわ。何そのスキル。超助かる。」

「そうですな。相手の強さが分かるのは、戦うにあたって必ず必要ですからね。」

「そっか。皆んなの助けになるならいいね。今度あった時には、ジルさんに感謝しないとだね。」

「そうだね。あ、お母さん、あの遠くにいる芋虫みたいのLv分かる?」

「ん?見てみる。」


―リィィィ…


「「「!!」」」

「ワームでLv8だって、あとはレア度?って言うのが、Eって見えるよ…3人ともどうしたの?」

「ほ?いえいえ、凄いスキルと驚いていました。ねぇ?父さん。」

「え?ええ。凄いじゃないか栄理。」

「うんうん。」

「そう?ならいいけど。」


実は僕らが驚いたのは、栄ネェのスキルではない。

スキルを使っている時の栄ネェの目に驚いている。

目の色が金色で、しかも何だか…瞳孔が開くって言うのか…ぶっちゃけ、めっちゃ怖い。

とりあえず、僕が指定するまで、使わない様にお願いしておいた。

あの目で人を見たらと考えると……。


「お、俺の番ですね。はい!」



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ステータス アイテム▶︎プロフィール パーティ

―ゴウ Lv10

年齢/28

職業/戦士

スキル/女神の加護、かばう、投擲Lv4、蹴撃Lv3、観察眼Lv4、拳撃Lv3▶︎龍神の護り


▶︎【龍神の護り】ステータス向上、VITとMNDにボーナス。


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「あ、VITとMNDが×1.5なってます。」

「へ?何そのチート。」

「ほほ。皆んなを護ると言う気持ちから、得たスキルなのかもしれませんね。」

「ジルさんは、優しい方ですね。」

「ジルの過保護度合いが、凄いな。」


確認したら凄いスキルを貰ってた。

龍神って言うより、ジルが物凄く過保護だって事が分かった。


さて、そろそろ行こうか。

強くなる為、僕達は立ち止まる訳にはいかないからね。


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