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少年と執事とお手伝いさんと。〜全ては時の運〜  作者: みけな
第一章 神様と友人と仲間と。
19/203

19話 ピンチを呼んだ少年。

狼や芋虫が辺りに、ちらほら。

森に比べると、見通しもよく魔物も目視で確認できる。

それでいて、こちらに襲ってくる気配もない。


「ここは平和なのかね?狼見えるけど、襲ってこないね。」

「わたくし達より、Lvが低いからとか?」

「あ〜それあるかもね。」


まぁ襲ってこないなら、それでいいけど。

とりあえず、道があるって事は、どこかしらの町や村に繋がってるんだろう。


「どっちに向かう?方角も分からないから、適当になるけど。」

「太陽らしきものが、元の世界と一緒であれば。あちらを南として、北か南どちらに行きますか?」

「ん〜じゃ南。」

「であれば、そちらに行きましょう。」

「「おぉ〜」」


方角も何も分からないから、別にどっちでも良いんだけどね。

おそらく北だろうの方角に歩いて、雪国とか初期装備で行きたくない。

南なら多分だけど、何とかなると思いそっちに進む。



道中の魔物は、僕達が道を歩いていても何も反応がない。

追いかけてまで、倒す必要もないかなって思うんだけど。


「ほほ。火弾(ファイヤ)」


―ボボボ。


『『『ギィィィィ…!』』』


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


《ワームLv8を倒した。1(4)の経験値を得た。》

《ワームLv8を倒した。1(4)の経験値を得た。》

《ワームLv8を倒した。1(4)の経験値を得た。》


―クロイは魔法【火魔法Lv3】になった


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



正直ね、クロイ無双だよね。

森もないから、使えなかった火の魔法を使いまくる。

芋虫とか、燃える燃える。

その全てを、1撃で仕留めていくクロイ。



途中。体が鈍りそうだと、お父さんは狼の群れに突っ込んでいく。

襲ってこない狼も、流石に敵意剥き出しのお父さんが近づくと襲ってきた。


鋭い爪の攻撃をいなし、体当たりしてくる狼を受け止める。

僕は少し様子を見ようと、その一部始終を見守る。

メニューのパーティ項目から、HPの減り具合をみる。


「爪の攻撃自体は、いなしてるからいいとして。体当たり受け止めて一桁のダメージしか無い…普通に硬いなお父さん。」

「私も見てるだけじゃなぁ〜ゴウ回復してもいい?」

「いいんじゃないかな。もしこっちに来たら、僕が倒すよ。」

「は〜い。治癒(ヒール)。」


お母さんが回復すれば、ヘイトがこっちに来るかなって思ってた。

いつでも石を投げられるように、手に持っていた。

……。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


《ウルフLv8を倒した。1(4)の経験値を得た。》

《ウルフLv8を倒した。1(4)の経験値を得た。》

《ウルフLv8を倒した。1(4)の経験値を得た。》


―ゴウはスキル【蹴撃Lv4】【拳撃Lv4】になった。


―エイリは魔法【治癒Lv3】になった。


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



皆んな強いな…。


芋虫を火魔法で次々と倒すクロイ。

狼の群れをお父さんが殲滅。

傷ついたダメージをお母さんが回復。


僕と言えば、皆んなのHPの減り具合とか、暴れるクロイのMPを眺めるだけ。

危なげなシーンも何もないから、手に持ってる石をアイテムにしまう。


あれ?僕だけ何もしてない?

皆んなで強くなるのに、これはいかんな。


「お父さん!お母さんの事を任せて平気?」

「はい!エイリは必ず護ります!」

「はぅ…不意打ち。」

「ん?お母さん大丈夫だよね?」

「ええ!大丈夫よ。はは。」

「ちょっと、離れるね。」




そんな訳で、お母さんを任せて、僕にしか出来ない事をしようと思う。

あの空高く飛ぶ…何だか分からない鳥が気になってたんだ。


「さっきからこの辺ぐるぐるしてるんだよな。…石投げて届くかな?」


適当な石をアイテムから取り出す。

狙うはあの鳥……。


「そこだぁぁ!!」


―ビュゥゥン……



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


―ソラヤはスキル【投擲Lv5】になった。


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



「あれ?倒したとか何も出ない。スキルは上がったから、当たったって事だよな…。」


遠くにいる鳥を見るけど、今も飛んだまま。


…なんか少し大きくなった?気のせいかな。


…おや、何か足で掴んでる?気のせいだな。


…結構でかい?とりあえず、もう1発。


「……ん。少しよろけたから当たってるんだろう。でも倒せてない。もしかしてあの鳥強いのか?」


だんだん大きくなる鳥。

何か足で掴んでいるみたいだけど、石が当たっても離す事はない。

食事でも運んでんのかな?

それよりこの距離なら、お母さんに見てもらおうかな。


「おか〜さ〜ん!」

「な〜に〜?」

「あれ。どんな強さ〜?」

「あれ〜?」


少し離れていたから、大声で聞いてみる。

クロイやお父さんにも、その存在に気づいてもらう。


皆んな戦闘がひと段落して、上を見上げる。

お母さんが、僕の元に駆け寄る。

大声で伝えるのは、大変だろうしね。

僕はなんて事ないって感じで待っていた。


「空ちゃん、あの鷲どうしたの?」

「あ、ワシなんだ。いやね、遠くの方でぐるぐるしてたから。」

「してたから?」

「石投げた。1回は当てて、2回目は当たったか分からないけど。近づいて来たから、お母さんに見てもらおうかなって。」

「ん〜空ちゃんあれ倒せるの?」

「どういう事?」

「名前はハッピーイーグル。Lv32でレア度Aって出てるよ。」



ハーピーイーグルと…ハーピーってあれか?鳥と人がくっついた。

でもお母さんはワシって言ってたな。


……そんな事よりだ。


「Lv32でレア度Aなんだね……そうか、そうか。ありがとう、お母さん。」


まだ距離はあるからと余裕で構えていられない。

けど、焦って皆んなに慌てさせるのもよくない。


そしてここは草原!見通しが良くて、隠れる場所もない。


どんどん大きくなる鳥。

ここまで近づいて来ても、スキルの【危険察知】が反応しないのは問題ないからか?

それとも僕から手を出したから?


よし、近づく前に迎撃だ。

1発でも多く当ててやる。


「おし、撃ち落とす!お母さんは父さんの後ろに。」


―ビュン、ビュン、ビュン。


正直、話す余裕もないです。


「うん?大丈夫なの?」

「エイリ、ソラヤが言うんだ。問題ない。」

「そう?空ちゃん何か隠してると思うんだけど。」


っぐ。鋭いな。

首を傾げつつ、お父さんの後ろにいく。


―ビュン、ビュン、ビュン。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖


―ソラヤはスキル【投擲Lv6】になった。


➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖



いや〜Lvもレア度も高いからか、ゴリゴリスキルが上がるよ。

僕の後ろにクロイが近づいて来た。


「ほっほっほ。ソラヤ…後でお話がありますぞ。」

「………。すいません。少し手伝って下さい。」

「元よりそのつもりです。水弾用意しておきます。それまで石を投げていて下さい。」

「はい。かしこまりましたー!」


―ザァァァ、ボコ。ザボ、ザボ、ザボ……


そう言うとデカイ水の玉に、小さい水の玉がどんどん増えていく。


「そんなに出来るんだ。」

「備えあればです。なにせLv32でレア度Aと、未知の敵ですから。」

「…はい。よろしくお願いします。」



―ビュン、ビュン、ビュン……

―ザボ、ザボ、ザボ……



もう目でも分かる距離まで……って?

石を投げるのをやめた。


「どうかしました?」

「クロイ、あの鳥の足で掴んでるの、やっぱり人に見えるんだけど。」

「母さん、あの鳥の持ってるの分かりますか?」

「見てみる……魔物じゃないね、名前かな?シー・ブルーム/13歳 Lv9って見える。」

「人間じゃん!?……石当たってないかな?」

「HPは減っているけど、0になってないから大丈夫じゃない?」

「なんで?」

「空ちゃんの石当たってたら、Lv9の子なら一撃で…。」

「…………。」


怖いこと言わないで下さい。

でも当たればシャレにならない。

石投げるのどうしよう。



「ほほ。ここからは私の出番です。見ていて下さい。考えはありますので。」


そう言うと後ろにいたクロイが、前に出る。

4、5メートルはありそうな水の玉と、数え切れない水の玉を引き連れて。


「では、作戦を伝えます。皆さん準備を。」

「「「はい。」」」


クロイ指示のもと、大きなワシとの戦闘が始まろうとしていた。

ゴールデンウィーク投稿が遅れるかもしれません。


連休お出かけ…



いえ。仕事です_(:3」z)_

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