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待つ男
お気に召すままで
ある男が一人船に乗っていた
最果てを目指すとだけ告げた男は
必要なものを船に乗せて旅立った
誰も辿りついたことのない黄金の島や
色鮮やかな花が咲き誇る千変万花の島
間違いなく彼は世界で1番多く
未踏の地をめぐったはずだ
だが進めど進めど最果てには辿り着けない
男は一人考えそして答えを出した
そうだ
全てを捨ててしまおう
下ろす錨も漕ぐオールも
速度を上げる帆も全てを捨てた
それでも船はゆらりゆらりと突き進む
右へ左へふらりふらりと揺られながらも
波に怯えず風に迷わず少しずつ確かに進んでいく
進むべき道すらわからないのだとしても
それでも船は進んでいた
そしていずれ来る最果てを
静かに待ち望むのだった




