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散文駄文まとめ  作者: 甲斐利右衛門
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三匹の金魚

暑さは平等


僕の家の金魚鉢の中には三匹の小さな赤い金魚が泳いでいる。


二年ほど前の夏祭りのときに掬ったなんてことのないただの赤い金魚たちだ。


ガラス越しに暑い夏をスイスイと泳いでいる。


その姿を見て僕はふと金魚鉢の中に指先を入れてみた。


金魚たちはさほど驚くでもなくいつもと変わらぬ不思議そうな顔でパクパクと口を動かしながら水面を見ている。


彼らの目にはこの侵略者がどう写っているのだろうとそれだけが気になった。


けれど僕は侵略をやめた。

金魚を憐れんだからではない。


誰だってうだるような暑い日に

戦争なんて望んでいないからだ。

 

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