保健室クラブルート3
☆再開する。
生徒会長暗殺事件。三年前この学校で起きた事件である。そして、
ーー生徒会役員の皆さんへ、これは遊びではない。毘沙門天の名において、腐敗した現生徒会に裁きを下す。許しを請うのならば、生徒会長を差し出し、生徒会を解散させよ。 毘沙門天より
生徒会は、この手紙をいたずらと判断。しかし翌日、生徒会の庶務が襲われ事態は急変。警察による捜査が行われていた。
「では、あなたは生徒会の人が襲われた当時もここにいたのですね」
「ええ、そうです」
ここ、保健室クラブにも取り調べの刑事さんが来ている。ちなみに今日、樹は休みである。
「そちらの二人もお願いできますか?」
なんとなく不気味な人だ。糸目のせいだろうか。
「ここにいました」
「俺もです」
「それはよかった」
笑顔なんだけど、やっぱり不気味だ。
「では、私はこれで」
パタン
「二人ともちょっといい?」
「はい」
「保健室クラブは、しばらく休みにしようと思うの」
まあ、こんな事件があったし当然か。
「わかりました」
と言うことで、保健室クラブは休みになった。それから、放課後にはすぐ帰る日課に戻る。
しかし数日後の放課後、不自然な少女を、というか愛莉さんを見かけた。
☆追いかけてみる。
☆無視する。
懐かしい選択肢だな。まあ、選択は前と一緒だ。そして彼女は、そのまま保健室に入っていった。クラブは休みなはずだがっーー
俺はそこで気を失った。
ーー????サイドーー
「つけられたようですね。[アイリーン]」
「どうゆうこと?」
「ここに来る途中で拾いました」
「何故、彼が……」
「気づいてなかったのですね」
「どうするの?」
「[レストレード]に記憶処理させるさ」
「わかったわ」
ーー????サイド終了ーー
気を失ってから、しばらくの記憶があいまいだ。ただまあ、俺には関係ない。俺は、保健室クラブの一員として相談者を待つだけなのだから。
☆続ける。
☆やめる。
(やめる)が選択されました。保健室クラブルートはこれにて終了です。
短編の保健室クラブルートはこれで終わりですが、本編は続きます。