異界研究会ルート 3
ストーリーが大きく動きます。
☆再開する。
生徒会長暗殺事件。三年前この学校で起きた事件である。そして、
ーー生徒会役員の皆さんへ、これは遊びではない。毘沙門天の名において、腐敗した現生徒会に裁きを下す。許しを請うのならば、生徒会長を差し出し、生徒会を解散させよ。 毘沙門天より
実は、三年前の事件の時にも同じような手紙が来ていた。しかし、生徒会はこれをいたずらと判断。翌日、生徒会の庶務が襲われ事態は急変する。警察による捜査でも犯人を見つけられず。異界研究会へと、依頼が来たのであった。
「生徒会代表の木下 秀秋と申します」
「異界研究会のセラフィムと、仲間たちですわ」
「副会長の命令でわたし一人となりました。お茶でもどうぞ」
お茶に口をつけ、話を続ける。
「かまいませんよ。それよりもわたくしたちは何をすればよろしいのですか?」
「毘沙門天を名乗る。ふざけたガキを捕まえてください」
「捕まえるだけですか」
「そうです。その後の処理はこっちでしますから」
「わかりました。では失礼しますわ」
「捕まえるって言っても、どうやって探すんですか?」
「各人でよ」
「え、」
「明日の放課後までに調べてくること。解散」
……どうしよう。
ーー神サイドーー
とりあえずどうしようか。
☆聞き込み。
☆やらない。
地道な聞き込みでもするか……。
「毘沙門天を名乗る人に心当たりありませんか?」
「無礼者め」
「え、」
「生徒会に与する悪党め。刀の錆にしてやろうぞ」
なんで刀持ってるんだよ。
☆戦う。
☆逃げる。
って逃げるしかないよな。
「まて」
ーーベレトサイドーー
「覚悟!」
真後ろから切りかかってくる。それでかわせないと思ったか。
「まぐれは続かんぞ。覚悟!」
そんな刀ごときで斬られるかよ。
「な、なんなんだ貴様は」
刀を止めただけで、そんなに驚くなよ。
「誰にも言わないなら見せてやる。仮面の中の素顔をな」
「化け物め」
まだ、仮面つけてるんだがな。
「感想は見てから言えよな」
ーー髑髏サイドーー
過去に行って。手紙を出した人を。見つける。
持っていた朱鷺に日付を書く。手紙が届いたという。日付を。
「やっぱり来たな。骸」
「篝。ここに。何故」
「お前が来ると思ったからだ。それと今の俺は甘粕 長重だ。」
「篝。争いたくない。我は」
「相変わらずだな。いいぜ」
「篝。ーー」
「一方的に消してやるからよ」
ナイフの投擲。よけきれない。
「痛いだろ? やり返してみろよ」
「篝。戦いたくなーー」
「そんなこと言いてると、殺すぞ」
我は戦いたくない。戦いたくなーー
ーーべリアルサイドーー
さて、宮本先輩にでも聞きに行くか。
「どこにも行かせないよ?」
「誰だ。お前は」
「剣道部の神童はここで切り伏せてやる?」
「俺はもう、剣道部じゃねえよ」
「関係ない? 刀を取れ?」
ちっ、真剣かよ。
「死んでも恨み言はなしだ?」
「なら、本気で行かせてもらうぜ」
「かかってこい? 神童?」
ーー生徒会サイドーー
「非公式部活に頼るなんて間違ってます。考え直してください」
「法隆。未練がましいぞ」
「ですが、会長」
「黙りなさい法隆」
「姉御まで」
「違います。敵です」
空間が湾曲し、突然人が現れる。
「ばれていましたかぁ。残念です」
「子供だと?」
「人間の感覚でしゃべらないで下さいよぉ。僕もう大人ですよ?」
「法隆。会長を連れて逃げなさい」
「無駄ですよぉ。あなたの相手は僕じゃないもん」
と、謎の生物たちがどこからともなく現れる。
「悪魔使いですか」
「そ、死んでよ。悪魔祓いのお姉さん」
「大人をなめないことです」
ーーベレトサイドーー
「やっぱり、化け物じゃないか」
所詮、その程度の感想しか抱けないか。
「他言はしない約束なはずだが」
「安心しろ。もう、おれは……」
動けないとでも? 念には念を入れるさ。
「跡形も残しはしない」
ーー髑髏サイドーー
「まったく、気絶するまで一切反撃しないとは」
……依頼は果たしたし、ずらかるとするか。
「篝。なぜ……」
「……」
「いつか本気で戦おうぜ。骸」
ーーべリアルサイドーー
「さすがだ、神童? いや、沖田くん?」
「今はべリアルだ。お前もなかなかだったぜ」
「最後にいい勝負ができた?」
「そうかい。よかったな」
みねうちだ。安心して今は寝てろ。
「さて、どうすっかね」
ーー生徒会サイドーー
生徒会長、書記、両名は逃亡。生徒会室では、悪魔使いと悪魔祓いの戦闘が続いていた。
「やるねぇ。悪魔祓いのお姉さん」
「諦める気になりましたか?」
「そうだねぇ。標的に逃げられちゃったし」
「その必要はないデス。毘沙門天」
そこに、新たな人影が、
「あなたは……!」
「[モラン大佐]だぁ、どうしてですかぁ?」
「戦いの基本は、相手の戦力を減らすことデス。この女を逃がす意味は、ないデス」
「そっかぁ。じゃあ、死んでね?」
その後、副会長の彼女の姿を見た者はいない。
ーーセラフィムサイドーー
寝てるふりも疲れてきましたわね。
「もう起きて大丈夫ですよ」
「ベレト、状況は?」
「生徒会は犠牲者一名、敵は最低一名。神と髑髏は行方不明」
「彼は?」
「あなたに睡眠薬を盛った奴なら、とらえてあります」
「このあと、どうなるかしらね」
「おそらく、彼が記憶処理をするでしょう。いつものことだ」
「そう。なら二人を探さなくてはね」
「そうですね」
ーー神サイドーー
「出てこい、無礼者め」
☆出る。
☆出ない。
絶対出ないよ。選択肢いらない。相手は刀持ってんだから、無理。
「撤退しますよ。柿崎さん」
「何故ですか?」
どうやら敵が増えたようだ。このままいなくなってくれると良いのだが。
「命令です」
「ふざけないでください。あなたに従うぎりはありません」
「いいから、撤退しますよ」
「俺は最後まで戦います」
「私の手を煩わせないでください」
「俺はーー」
あたりに銃声が響いた。何どうなってんの? 何が起こった?
「命令に逆らう駒は不要です」
状況が理解できない? 仲間割れ? 銃? これは夢?
ーーあれ? ここはどこだ?
「やっと目覚めたか」
「ベレト……先輩……?」
「記憶はあるみたいだな」
「これはどういう?」
「状況は後で説明してやるから、今は寝てろ」
「はい……」
神が寝てるので、俺が代わりに人物紹介だ。神への説明を長々聞いても飽きるだろうし、ここで説明しておく。
真名 神
異界研究会の一員。ただの人間。物陰で気絶していた。
真名 セラフィム
異界研究会の部長。睡眠薬の飲まされ、寝たふりをしていた。一応人間。
真名 ベレト
異界研究会の永遠の副部長。もう人間じゃない。実は生徒でもない。
真名 髑髏
異界研究会の一員。タイムリーパー。実験で作られたらしい。現在行方不明。
真名 きららちゃん
異界研究会の一員。依頼受付担当。魔女。二匹の使い魔がいる。
真名 べリアル
異界研究会の一員。元剣道部で、一年ながらに神童と呼ばれていた剣の達人。実家が道場。
武蔵丸 信玄
生徒会長。ただの人間。
北神 魅音
生徒会副会長。悪魔祓い。現在行方不明。
聖霊院 法隆
生徒会書記。元異界研究会所属。一応人間。
木下 秀秋
生徒会会計。敵に内通。現在捕虜。
九十九 乱
生徒会庶務。心理探究会の部長。最初に襲われたが、命に別条はない。
襲撃者その一
俺に襲い掛かってきた。消したので詳細不明。
襲撃者その二
べリアルに真剣での勝負を挑んだ。気絶してたので捕まえてある。
襲撃者その三
悪魔使い。副会長と戦ったが、その後は不明。
襲撃者その四
神に襲い掛かった敵。仲間割れで殺された模様。
襲撃者の仲間
その四を殺した奴。
毘沙門天
襲撃者のリーダー。
彼
都合上、名前は伏せておく。記憶を操作し、今回の事後処理をしてくれるであろう人物。
以上で状況説明と人物紹介を終わる。途中で神が起きたので、神を襲ったやつも加えておいた。
ーー神サイドーー
「ベレト。記憶処理は完了した」
「ありがとう。もう帰っていいぞ」
「また、何かあればよろしく」
今のが、彼とやらか。
「さあ、髑髏を探しに行きますわよ」
「心当たりでもあるんですか?」
「ないわ」
ないのかよ。 虱潰しにするしかないのか。
「みんな、探すわよ」
「了解」
「了解しました」
「了解しやした」
で、どこを探そうか。
☆学校内
☆学校外
とりあえず、中だろうな。
☆一階
☆二階
☆三階
☆屋上
あえて、屋上に行ってみるか。
って、来てはみたがいるわけないか。
「か…み………神……」
いた。
「大丈夫か髑髏?」
「神……」
「いいから、しゃべるな」
「ち……がう……」
違う? なにが違うんだ。
「にげ……て……」
逃げる? ここには、他に誰もーー
突然、腹部に違和を感じた。触れてみると、血……? これは。
「り……だつ……」
次の瞬間、腹部に痛みを感じると同時に、全身が不思議な感覚に包まれた。
☆続ける。
☆やめる。
(続ける)が選択されましたので、次回に続きます。