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保健室クラブルート 2

☆再開する。


さて、あれから何日かが経過した。今日もいつものように人生相談。といっても、安堂先生がほとんど一人で対応してるのだが。


コンコン


「どうぞ、お入りください」

「失礼します」

「どうぞ座って、学年と名前をお願いします」

「宮本 玄信。三年生です」

「玄信君ね。相談内容は?」

「実は、部員が辻斬りにあってしまって」

「辻斬りですか。穏やかじゃありませんね」

「再来週には、練習試合があるのに。これでは出られなくて困るんだ」

「助っ人を頼んだらいいんじゃないですか?」

「頼んだ相手も、辻斬りにあってしまったんだ」

「それは困りましたね」

「だからこそ、ここに相談しに来たんです」

「なるほど……」

「やっぱり無理ですかね」

「諦めたら、試合終了です。って誰かが言ってました」

「つまり」

「時間もあるんですし、諦めずに考えましょう」

「わかりました!」

「あなたたちも意見をくださらない?」

俺たちの出番が来たようだ。

「と言われてもね。どうしたものかしら」

「被害者は?」

「剣道部の、島田、本間、渡辺、大河原。助っ人として来てもらった、森、上田の六人だ」

「そんなにですか」

「なら、辻斬りに勝てる人を、探したらいいんじゃない?」

「それなら、二年の吉良さんに、依頼すると良いと思うわ」

「わかりました!ありがとうございます」


バタン


「さて、解決ね」

解決というか、押し付けただけのような……ところで、

「吉良さんって誰ですか?」

「こういう危険な依頼を請け負う人よ」

「そんな人がいるんですか」

「あったことはないけどね。きっと強いのよ」

「でも、なんで剣道部の生徒が襲われたのかしら」

「れんしゅうじあいにかんけいあるとおもう」

「そうね。確かにそこは謎だわ」


コンコン


「どうぞ、お入りください」

「こんにちわ」

「あら、明智さん。久しぶりね」

「あの時はお世話になりました」

「知り合いなんですか?」

「ええ、そうよ」

「初めて見る顔がいますね」

「神谷君と有栖川君よ」

「なるほど、男性の意見も聞けるようになったのですね」

「そうなのよ」

「言ってくだされば、自分がお力になりましたのに」

「だめよ。あなたには、自分の部活があるじゃない」

「そうですね。でも、あなたの為ならいつでも力になりますよ」

「ありがとう。ところで用事は?」

「実は、非公式部活のことでお願いが」

「そうなの」

「聖霊院が、潰そうと動いてるみたいでして」

「私たちにかばえと?」

「見かけたらでいいので、お願いできないかと」

「彼は、ここのこともよく思ってないと聞きますが」

「それでも、保健室クラブは正規の部ですから」

「わかりました。善処しましょう。あなたたちもね」

「ありがとうございます」

なんか話が勝手に進んだようだが、一つ確認しておかねば。

「非公式部活とやらの生徒がわからないんですけど」

「ああ、そこは盲点でした。私のほうでリストを作って、後日渡すようにします」

「わかりました」

「では、私はこれで」


バタン


後日、非公式部活の生徒のリストが届けられたのだが、あの明智さんもリストに載っていた。


リスト共有の意味もかねて、人物紹介。


神谷かみや 十六夜いざよい

保健室クラブの一員。出番は少ないが主人公のはず。


安堂あんどう 愛莉あいり

保健室クラブの一員。存在が薄い。


有栖川ありすがわ いつき

保健室クラブの一員。オカマ疑惑あり。


安堂あんどう 永遠とわ

保健室クラブの顧問。顔が広い。


宮本みやもと 玄信はるのぶ

相談者。剣道部の部長。


吉良きらさん

二年生。危険な依頼を請け負う人らしい。


明智あけち 小十郎こじゅうろう

相談者。非公式部活、心理探究会の一員。安堂先生と知り合い。


聖霊院せいれいいん 法隆のりたか

風紀取締り委員会の一員で、気を付けるべき相手。


以下リストより


星空ほしぞら 熾紀しき

異界研究部の部長。


天使あまつか むくろ

異界研究部の一員。


九十九つくも らん

心理探究会の部長。生徒会の庶務。


鬼龍院きりゅういん あお

探偵同好会の部長。


虎谷こたに 白兎はくと

探偵同好会の一員。


雲雀ひばり 朱音あかね

探偵同好会の一員。


こんなに覚えられないな。

以上。人物まとめ終わり。


ーー辻斬りサイドーー


「あなたの仕事は終わりよ。田中 雄平さん」

「なぜです? あいつらは、新たな助っ人を雇ったんですよ?」

「私の決定に不満がおありですか?」

「いえ、なにも」

「ならば、当日に向けて自分練習をしなさい」

「[アイリーン]さん、あんたはなぜこんなことを?」

「知る必要はないことです。それとも消えたいんですか」

「……わかりました」

「あなたのことは信頼してますから始末はしません。ですが、秘密を漏らすようなら、その時は……」

「絶対言いません。絶対、絶対に」

「では、さようなら」


ーー辻斬りサイド終了ーー


それからも、相談者が時折来るだけで、特別なことはなく二週間が経過して……。

「明日の剣道部の試合、見に来てください」

そう、言われたので、俺たちは見に来ていた。保健室クラブのメンバーと、明智先輩である。さて、途中は省略して結果だけ言おう。わが高校の負けである。

「見に来てくれてたんだな」

☆励ます。

☆労う。

「お疲れさまでした」

「ああ、負けたのは残念だったが、最後にいい勝負ができた」

「最後なんですか?」

「言ってなかったか? この試合に負けたら解散なんだよ」

初耳である。てか、そんな大事な試合だったのか。

「さて、せっかく見に来てくれたんだ。打ち上げに来いよ。助っ人の奴らには断られてな」

「じゃあ、お言葉にあまえさせてもらいます」

「よし、打ち上げだ。みんなテンション上げて行けよ」

宮本先輩は元気であった。空元気だろうが、今はそれしかないのだろうな。


ーー?????サイドーー


「首尾はどうでしたか」

「完璧よ」

「ならばいいでしょう。私はこれで」

「行かなくていいの?」

「ええ、私は得意ではないので」

「そう、じゃあまたね」

「次の作戦の時に会いましょう」


ーー?????サイド終了ーー


あれから、一週間。剣道は解体。部員は別の部に取り込まれたらしい。まあ俺たちには関係のないことだ。俺たちは、今日も放課後の保健室で相談者を待つだけなのだから。


☆続ける。

☆やめる。


(続ける)が選択されました。次回に続きます。

このルートは次で終了予定ですが、本編は続きます。

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