第3話 川で叫ぶ顔
これはY県のU市で交通整備の仕事で夜間で仕事を
していた道路は2号線で、この道は曰くが多く飛び
交う道路で有名でした。
この2号線のお話は3つ程あり、その内の一つのゾッ
とするお話です。
その道は、川沿いに面していてちょうどカーブがあ
る場所で、皆さんが想像する通り、カーブの先には
川が流れていました。
交通整備していた時も、交通も多く、運転する人
皆、スピードを出して通行していました。
そんな中ででの交通整備で、気を抜けるはずも無
く、黙々と交通整備を行っていました。
夜中のトイレ休憩の時、なんとなく、ほんとになん
となくですが、カーブの先の川が私を誘うかのよう
に目に入ったので、覗いてみたのですが、その川を
見た時、漆黒が広がるだけで底が見えず、車が通る
音と川が流れている音だけが辺りに響いていまし
た。
そして、魅入るように見つめていた私は、はっと我
に返ってなんだか気味が悪いな、と思いながら
仕事に戻りました。
その日のご飯休憩は深夜の3時頃で、その川沿いに
止められた電光表示車でご飯を食べた私は、急に眠
気に襲われ、仮眠することにしましのですが、仮眠
時に見た夢がまた気持ちが悪く、白い背景に、とて
も大きな顔の輪郭に、目と口が丸く開いて、中は
黒く、こちらに訴えてくるように叫んでいました。
それが、切り忘れていた無線機から、「あ”あ”あ”
あ”」と聞こえてきた時は、思わず飛び起きまし
た。
その声は夢で聞こえた叫び声と同じだったのです。




