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第1話 無数の目

これは私が高校三年生の時に体験した話です。


当時付き合っていた彼女とは遠距離でした。


そんな付き合いを始めて数か月、お互いの家に泊ま


る仲までになり、彼女の家に初めて泊まると決まっ


た日、彼女の家族に初めて会いました。


その時は凄く緊張したことを覚えています。


彼女の家は平屋の一軒家で、離れのある家でした。


その離れは、少し前に亡くなった祖父が使っていた


ことを教えて貰い、昼の間はその離れで彼女とゲー


ムをすることになりました。


霊感を持っていた私は、その離れに入った途端、空


気が重くのしかかる感覚に陥ったのです。


私はあれっ?と思ったのですが、彼女には何も言わ


ず、まぁ気のせいか・・・と自分の中にその違和感


を胸の内に収めました。


夕方になり、母屋で彼女の家族とご飯を食べ他愛も


ない時間が過ぎました。


そして夜寝るとき、私は離れで寝ることになり、離


れの前で彼女とおやすみを交わし、独り離れに入っ


た時・・・。


やはり、空気が重い・・・。


私は電気を切り、ベッドに横になったのですが、彼


女の家の近くには電気も街頭もなく、暗闇があまり


にもはっきりと黒く感じ、あまりの静けさに、この


部屋が怖いと思った私は、目を思いっきり瞑って何


も考えずに寝ました。


寝てから何時間立ったかも分からない頃、寝ている


はずの私は何かの気配を感じ、意識が戻ったのです


がその気配が怖くて目を開けれずにいました。


何かいる・・・。


そんな気配を感じ、私は目を開けようか迷いました


が、その何かの気配が分からないことが怖く、目を


開けるのを躊躇しました。


しかし、その気配は一向に消えることはありませ


ん。


私は意を決して恐る恐る目を開くと、そこには──


数十もの瞳だけが、私を覗いていたのです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

こちらの作品は不定期での投稿になりますので

少しでも怖かったと思って頂けたら

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