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再び神殿へ
夜が明けた。
昨日の宴の後始末が始まっている。
学達4人は町長の家で朝ごはんを食べていた。
「昨日は楽しかったですね」
あやのがそう言うと町長と老婆もうなづいた。
「この先どうする?」
学はハナを撫でながら言った。
「宮殿を見に行きましょう」
翼がそう言うとあやのは続けた。
「あの宮殿は何なんですか?」
「あの宮殿は魔石の鉱脈を祀っておるのじゃ」
「奥の部屋にはもっといろいろな宝石があるのじゃ」
学は言った。
「それじゃ、もっと魔法が使えるようになるかもしれないんですか?」
「分からないのじゃ。最深部へは行ったことがないのじゃ」
「それじゃあ、今から行きましょう」
学はそう言うと翼とあやのを見た。
2人とも少し寝不足のようだった。