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英語評価2の男が海外で暮らしちゃった話  作者: M!nami
Life of working holiday (中編)
54/94

ブツブツの原因

6:25 いつもの集合時間


本日も出勤出来るようで僕らを乗せたバンはキウイ畑へ向かう。


よかった!働ける


最終日に働かないでニートするのは普段ニートするよりも辛い


いつものように出勤時間などサインして、カバンを背負い軍手を履いて最後の勤務がスタートした


普段はスベらない話を聞きながら黙々とピッキングしてだけど、最終日だと1つ1つのキウイが愛おしく感じる


明日は勤務無いし今日は初っ端から飛ばしてさ、少しでも稼いでオークランドへ向かおう


そのためにセットする歌は〇ne 〇k r〇ck 君にきめた


あ、わかの友達の家に住む形になるから、手土産のキウイも自分のカバンいっぱいにピッキングすること忘れないようにしないと


Lunch timeeee !(昼ごはーーん!)


今では聞き慣れたsupervisorの低い声が響く


もうお昼の時間だ。


僕はトムとトムの親友と3人でお昼を食べている


もちろん助手席と運転席に座るのは2人で僕は足いっぱい伸ばせる後部座席


僕が辞めるのはマイク、ジョナサン、れみさんしか知らない。


お世話になったトムには今日の寝る前に「実は辞めるんだ」と言おう


昼間っから湿っぽいのは嫌だからさ?


トムといつもいる親友のジェリーはトムと同じドイツの15人くらいしかいない小さい町の出身で


トムとは小さい時からの仲良しらしい。


海外に来て同じ職場で働いてるし、なんなら僕のベットの真ん前にあるダブルベットを使ってるのはこの2人だ


僕は友情をも超えた何かが2人を結んでいる。と考えている。


お昼も食べ終わって軽く昼寝もしてこれから午後の部の始まり


後4時間ちょっとで勤務終了


2週間働いたか働いてないかくらいだけどちょっと寂しく感じる僕


終わりが近づくにつれて心なしかピッキングが丁寧に早くなっていく


finiiiish! !!(しゅーーりょー! !!)


終わりの合図が響いた


今日の終了時間をサインして僕のキウイピッキング生活を締めた


ブツブツが出来たりなんだりと色々大変だったなーと振り返り


ふと、ブツブツを確認したくなって腕の袖をまくって見た。


あれれ、腫れが引いている。


ここ2日間働いてるぞ?前と何か違うことある?


違うところを3つにまとめて見た


①寒くなった


②ここの仕事を始めた時は暑くてTシャツでピッキングしてたけど最近は寒くてマンパを脱ぐことなかった


③同じく寒いから丈の長い靴下に変えた


①+②+③=


=?


何も思いつかん


...


あ、僕は1つ思い出した


小さい時、短パンを履いて草っ原の中を駆け回って足にスネや太ももにブツブツができた時のこと


母親にこのことを話したら、肌が草に負けたんだよ。長いズボンを履いて遊ぶようにしなさいと言われ


長いズボンを履いたらそれ以降ブツブツができなくなったこと


そのかわりにズボンに葉っぱの葉緑体が染色されたけど


この思い出した事を④とし、キウイで目が痒くなった過去を⑤とすると...


①+②+③+④+⑤=キウイに肌負け


=ただの肌負け


キウイに皮に負けただけなのにマイクにアレルギーとか言っちゃったよ


やばい。恥ずかしすぎる。


キウイに肌負けしたことを


「これはアナフィラキシーだ


じっちゃんの名にかけて」


なんて、また新天地へ?の話の時に言っちゃったよ


まじで自分の名にかけないで、じっちゃんの名で良かった。


ごめんよ。じっちゃん


帰りのバンの中で恥ずかしい気持ちでいっぱいの僕


このことはマイクには伝えないで黙っておこう


ガレージに着くなり、何かで顔を埋めたくなり、僕は真っ先にベットに向かった


恥ずかしさのあまりか僕が一番最初にガレージの中につけた


これはチャンス、そのまま家の中のシャワールームに向かった


なんかラッキー


裸になった自分の体を鏡ごしに見る。


足首にあったブツブツは消えていた


今までキウイに負けていた足首の皮膚、いつのまにかキウイに勝っていた

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https://okaharu.hatenablog.jp/entry/2019/06/02/122335
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