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第六話 「次の案件、コメントで決めます」

第6話です!

実は10話程まで構成は考えておりますので、気長にお待ちいただけると幸いです!

出来上がり次第投稿いたします!

「で、次どこ行く?」


 スマホに向かってそう切り出した。

 ベッドに移動し、寝転がりながらの配信。

 さっきまでのダンジョンとは違い、かなりラフな空気だ。


 同時視聴者数は――110人。

 少し上下しながらも、明らかに安定してきている。

「もう決めるのか」

「早くて草」

「ちゃんと休め」


「いや、休むのは休むけどさ」


 軽く笑いながら答える。


「せっかくなら次どうするか考えときたいじゃん」


「配信者っぽい」

「意識高くて草」


「うるさいな」


 苦笑しながらも、少しだけ誇らしい。


「.....あ、そうだ」


 ふと思い出したようにスマホを見る。


「初ダンジョンの報酬って、もう出てるのかな?」


「出てるはず」

「アプリ見ろ」

「いくらだった?」


「ちょっと待ってな」


 アプリを開いて報酬履歴を確認する。

 表示された金額を見て――


「.....え?」


 一瞬、固まる。

「どうした?」

「低かった?」

「高かった?」

 

「いや.....思ったより普通だな」


 表示されていたのは、数千円程度の報酬。


「命かけてこれか.....」


 思わず天井を見上げる。

「初回はそんなもん」

「むしろ生きてるだけ勝ち」

「バズった方がデカい」


「それは確かに」


 苦笑する。


「でもまぁ.....」


 少しだけ表情が変わる。


「これ、ちゃんとやれば稼げるってことだよな」


「上はエグいぞ」

「トップは桁違い」

「夢はある」


「ちょっと本気出したくなってきたわ」


「じゃあ改めて――」

 

 画面を操作する。

 

「とりあえず案件ってどんなのあるの?」


 そう言ってアプリを操作する。

 ダンジョンの案件一覧が表示される。


 ・初級ダンジョン(E~Dランク):低リスク/報酬小

 ・中級ダンジョン(D~Cランク):中リスク/報酬中

 ・上級ダンジョン(B~Aランク):高リスク/報酬大

 ・特殊案件(Sランク):条件付き/報酬変動


「うわ、めっちゃあるな.....」


 「最初は初級でいい」

「いや中級いけ」

「死ぬぞ」


「だから意見バラバラすぎるって!」


 思わず笑う。


「でもまあ.....」


 画面を見ながら少しだけ真面目な顔になる。

 さっきの戦闘を思い出す。

 運とコメントでなんとか生き延びた。でも次も同じようにいくとは限らない。


 「正直、ナイフ1本はきついよな」


 

「それはそう」

「防具は最低限いる」

「回復手段も欲しい」



「やっぱそうだよな」


 小さく頷く。


「てことで――まず、装備買いに行くわ」


「きた」

「成長イベント」

「やっと人間になる」


「誰が今まで人間じゃなかったみたいな言い方だよ!」

「正直、こういうの全然分かんないんだけどさ」


 スマホを持ち直す。


「おすすめとかある?」


「軽装でいい」

「動きやすさ優先」

「盾は持て」

「ナイフより短剣」


「情報多いって.....」


 苦笑する。


 その中で一つのコメントが目に留まる。

「まず靴変えろ」


「靴.....?」


 思わず口に出す。

「確かに、滑ってた」

「足元不安定」


「あー.....確かに」


 さっき転びかけたのを思い出す。


「めっちゃちゃんと見てるじゃん」


 少し驚いたように呟く。

「当たり前」

「見てるからな」


「.....そっか」


 小さく笑う。


「じゃあ.....まず靴だな」


 立ち上がりながらスマホに向かって続ける。


「今から買いに行くわ」


「外配信きた」

「気をつけろよ」

「事故るなよ」


「いや、そんな危険じゃねーよ!」

 

 玄関に向かい、靴を履く。

 その途中で、ふと手が止まる。


「.....なんかさ」

「ちゃんとやろうと思ってる」


 少しだけ、静かに言う。

「いいじゃん」

「それでこそ」

「期待してる」


「ありがと」


 短く返す。

 ドアを開ける。

 外の空気が流れ込んでくる。


「無能力だし身体能力も普通だけどさ」

「ちゃんと準備すればもうちょい行ける気がするんだよね」


「その通り」

「準備大事」

「そこが面白い」


「だよな」


 頷く。


「じゃあ――」


 スマホに向かって軽く笑う。


「次の配信、ちょっとレベル上げていくわ」


 同時視聴者数は――130人。

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