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鏡の中の少女たち  作者: 怜磨
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迎え

__



幾度となく争いを繰り広げてきた地球はいつの時からか平和を取り戻しつつあった。


そんな平和ボケした世界に生まれ、特に争い事などなく平凡に何となく生きている私。


人間関係でのトラブルもさして無く、まさに平和と呼べる日常だろう。



「今日も相変わらず青いですなぁ」


ふと上を見れば青い空が広がっていた。雲一つない、憎たらしい程澄み切った空だ。


そんな澄んだ空の透明な空気を胸いっぱいに吸い込めばまだ少し冷たいそれが私の体に走り渡った。


あぁ、こんな何気ない朝が好きだ。


ベランダで伸びをした後、軽く屈伸をしてまた暫くボケッと空を見上げた。

山奥ほど空気は綺麗ではないけれど、私はこの空気が大好きだ。



「さて、と。そろそろ学校の準備を……ん?」


どれくらい外にいただろうか。

先程までの静けさが無くなり家の前の道には人がまばらに見え始め、家の中に戻り時計を確認すると時刻は既に6時を指していた。

「……1時間くらい外にいたのか、ひえ〜、流石に冷えるなぁ」


少し冷えた腕を摩りながら制服に手をかけた時、視界の隅で何かがカタ、と動いた……様な気がした。

しかし特に気にはならなかったのでそのまま放置して身支度を進める。

さぁ、あとはリボンをつけるだけ……


その時だった。


部屋にあった全身鏡が眩い程に光だしたのだ。


「は、え?!」


その光は私を引っ張る様にさらに眩しさを増していく。

このままじゃ、本当にやばい。

近くにあったベッドにしがみつき、必死に抵抗した。


が、それも虚しく。


手汗が滲んだ手は私の意志とは反してヌルリと滑りついに空を切った。


光は私を歓迎する、とでも言うように大きく輝き私を丸呑みにして。

私の意識ごとかっさらっていった。


あぁ、終わった。


終わりを察した時、私は静かに目を閉じた。

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