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鍛冶屋

食事とお弁当をもらい、店を出て、受付のお姉さんと別れた。

 道具屋で、マジックバックの小さいの(肩から掛けるタイプ)と中位の(背負うタイプ)の2つと、長いロープを買った。 マジックバックは、小さい方で銀貨50枚、背負う方で金貨1枚だった。

ジーク(ん~銀貨1枚日本円で1000円位なのかな?て事は金貨は1枚10万円か!ブランド物のバックと考えれば普通なのかな?)

 次に防具屋さんに行った。見た、サイズが無かった。ま~子供が着る防具なんて有る訳ないか。

 武器屋に入ったら、子供扱いで、触らせても、貰えなかった。 そりゃ子供に刃物は、渡せないのは判るけど。

 最後に鍛冶屋に、やって来たが、店の中で何か、揉めてるみたいだ。

「おじゃまします~」

 「邪魔をするなら帰れ!」

「おじゃましました。」

「勝手に人の店の客を追い返すな!」

「良いんだよ、俺は、坊主の為に言っているんだ。 いいか坊主、ココの店はな、すぐに折れる様な剣を客に売りつけたんだ。」

「自分の、腕が悪いだけなのに、なにを言っているのやら。」

 「腕が悪いのは、鍛冶屋の腕だろ?」

 剣が折れた事に、クレームを付けに来たらしい。 しばらく、どちらの腕が悪いとか下手糞だとか罵りあっていた。

「すいません。取り合えず、その折れた剣を見せてもらえます?」

 「あ?何でだ?」

「実物を、見て判断したほうが、どっちの言い分が正しいのか判りますんで。」

「子供に剣の、良悪しが判るか?」

「ま~子供の、純粋な目でみて、どちらが悪いか、言いますよ。」

 折れた剣を見せてもらった。 が それは剣では無かった。

 「なぁ? こんな細い片刃の剣では、折れるに決まってるだろ。」

「そうですね。」

「それは、使う方の腕の問題だろ?」

「そうですね。」

『どっちが、悪い!』

2人とも同意を求めてくる。

「どっちもです! まず、これは剣ではなく刀です。 刀は、剣みたいに硬いものに叩きつける様に切れば、折れちゃいます。」

 男が質問してくる。

 「なら、硬いもの切るにはどうすれば良いんだ?硬いものは切れないのか?」

「有る程度の硬さの物なら、斬れますよ。鉄の鎧とか。」

「鉄の鎧が斬れるのか?魔法剣ぐらいでないと切れないぞ!」

「斬る方しだい、ですけどね。」

 その言葉を聴き鍛冶屋が、自分の勝利を確認する。

「これで、使う方の腕がわるい事に成ったな。」

「いいえ、この刀を剣として売った方も悪いですよ、剣と刀は似てはいますが、使い方がまるで違う。」

 2人とも黙ってしまった。

「ところで、この刀、ココで作ったんですか?よく作り方、判りましたね?」

「あぁ、今の魔王陛下に教わってな、思考錯誤の末に作り出した物じゃ。」

(マサトの勇者時代の事か。)

「それで、勇者が国を築くと聞いて、こっちに移り住んだんだ。」

 「俺も、あの勇者いや、魔王陛下が持っておられた剣が欲しくて、店主に頼んだのにな。」

「で、この折れた刀どうするんです?」

 「ん~自分のせいで、折れたと判れば、元に戻せ!とも言えんな。」

「折れた刀を元には戻せんよ。」

男に、刀を譲ってくれるように、頼んでみる。

「では、自分に譲ってもらえませんか?」

 「折れた刀をか?」

「はい、自分の背丈ではまだ、本物は扱えませんし。それで、この折れた刀で短い刀を作って貰えませんか?」鍛冶屋の方を向き出来るかどうか確認をする。 

「先の折れた所を削り、砥ぎ直せば、いけるか?」

 男が質問してきた。

 「でも、坊主、刀なんか、どうするんだ?」

「実は、冒険者に成ったのですが、どの武器屋も武器を売ってくれなくて。」

 そう言ってギルド証を見せる。

「新人冒険者か?、ん~よし!わかった、ケンカの仲裁と後輩へのプレゼントと言う事で、タダで良い。 何時か、一緒に仕事をする事になるかもしれないしな。」

「良いんですか?有り難うございます。」

「じゃあ、コレを作り直すと言う事で、銀貨10枚に成るかな?」

冒険者の男がヤジをとばす。

「せこいぞオヤジ、気前良く、タダとは言えんのか?タダとは。」

「うるさい!こっちも商売じゃ! ただ。今後も”ひいきに”してくれるなら、タダで良いぞ。」

「有り難うございます。」

 こうして、刀を手に入れることが出来た。

「明日の朝には出来上がるから、明日取りに来い。」

 まだ、手に入れることは出来なかった。

 結局、その日は小さなボートの碇を買って帰る事にした。

「そんな物、どうすんじゃ?」

「ちょっとね、か・・・崖を上るのに引っ掛けになる?かなと。」

 買い物も終わり、まだ昼前なのに仕方無しに帰る事にした。

 その日の内に、外に出ようと考えて、お弁当も買ったのに。無駄になった。

 堂々と城の門から帰ると、門番に捕まり、父親の前に連れて行かれ、怒られ、昼飯抜きの刑にされた。

 お弁当は、無駄には、ならなかった。

 後でマサトに聞いてみると。

「どうせ、怒っても堪えないし、聞きもしないでしょ。ま~しばらくは飯抜き刑で、済ませるようにするから、がまんしてね。」    との事。良く分ってらっしゃる。 

 

 







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