全然善意
「取り引き……だと…? ソラとか言ったな
貴様正気か? 今から殺す相手を金や物で
見逃せと言うのか?」
「ああ、と言っても勘違いするな?
取り引き材料はレスカ、「お前自身」だ。」
俺の言葉にレスカは勿論、シルフィーやカヤ達も
「こいつ何言ってんの…。」みたいな顔する。
傷つくので やめていただきたい。
「貴様 気は確かか? どうしたら私が
貴様を見逃す事になるのだ。」
「その前に1ついいか? お前ん所の魔王……、
ハク様とか言ったか。この間1000歳の
誕生日を迎えたんだよな。
おめでとうございます。」
「む………、こ、これはご丁寧に……。
い、いや違う! 何のつもりだ!?
その様な おべっか……ご機嫌取りのつもりか!
それで私が見逃すとでも!?」
「話は最後まで聞けよ。
カヤから聞いたんだけどさ、お前ら魔族に
とっての1000年ってのは、俺達 人間の
10年程度らしいな?」
「そうだ。弱い上に短命な貴様らとは
格が違うんだ。それがどうした?」
若干イラッとするが、どっかのフラれ精霊も
最初はこんな感じだったので、耐性がついている
大丈夫だ。
「て事はさ、ハク様は今 精神的にも見た目的
にも大体10歳くらいって事でいいか?」
「貴様らの様な人間共と一緒くたにするな……と
言いたいが、概ねその通りだ。
まだまだ無邪気で笑顔が可愛らしく、
年相応に育っていらっしゃる。」
魔王が無邪気ってのも おかしな話だが、
気にせず会話を続ける。
「そっかそっか、じゃあさ……そろそろ「アレ」
なんじゃないか……?」
「 ? なんだアレとは?」
「アレって言ったら決まってんだろ?
「男のアレ」だよ。」
「………………?…………………………………………!!?
き、き、貴様!! 何を言ってる!
ふざけるなっ! ま、ま、まま魔王様が、
ハク様がその様な下劣な……!
あ、あり得ん!!」
「おいお〜い、なんでそうやって
決めつけるんだ? あり得ないなんて
あり得ないだろ。魔王だろうが人間だろうが
男は皆同じだよ。」
「だ、だ、黙れぇっ!!
それ以上言うとタダじゃおかないぞ!!」
「じゃあ心当たりは無いか?
例えばちょっと前まで一緒に入ってくれてた
お風呂に「僕1人で入るよ…。」とか。
朝ずっと起こしてたのに、ある日を境に
自分1人で起きるようになったとか。
自分の部屋の掃除を自分でやるように
なっただとか。」
「 !! 」
どうやら当たりのようだ。
まあでも当然っちゃあ当然だがな。
朝はアレが始◯から卍◯状態になるし、
こんなムチムチ巨乳と一緒に風呂入ったら
一瞬で虚◯するだろう。
部屋のアレが見つかった日には、自ら
尸◯界に飛び立つかもしれない。
「き、貴様! な、なぜそれを!?
いやでもあれは、ハク様が大人になられた
だけだ! 精神的に成長なされ、自分の事は
自分でやる。それを私は少し淋しく感じながら
も嬉しく思って__」
「まあ、ある意味大人になったよ。
特に下半身がな。無理もないけどな〜、お前
みたいな歩く猥褻物が四六時中 側に居たら
アレがああなるのも仕方ないわ。」
「ぶっ殺すぞ貴様!! ハク様がそのような
汚らわしい事になるかっ!
そ、それにそういうのは、ハク様には
まだ早すぎる!!」
「馬鹿言ってんじゃねえよ。男の性欲なめんな。
一度 性の喜びを知ったが最後、枯れるまで
ずっと付いてくる。そういうもんだ。」
「黙れ黙れ!! 私は信じないぞ!
この場を切り抜けようと、お前がデタラメを
言っているだけだ!」
「違いますぅーー!! お前が現実から目を
背けてるだけですぅーー!
おらっ! いい加減真実を見ろ!
お前の大好きなハク様はな、漢になったんだ!
赤飯の1つでも炊いてやれアホンダラ!」
「くぅっ………! い、嫌だぁ……!!
ハク様は純真なんだ…、無邪気で可愛いんだ。
そんなの嫌だぁ……。」
形勢が変わって来たので
俺はチャンスとばかりに畳み掛ける事にした。
「そう泣くなよ。それでな?
話は変わるけど、レスカ………お前さあ?
魔王様と……ハク様と結ばれたくない?」
「 !? 」
いい反応だ。
やはり大好きな魔王を使えば、コイツを崩すのは
容易いな。
「き、貴様……何を言っている……?
どういう意味だ……?」
「どういう意味も何も、そのままだよ。
お前さ、ハク様の事が好きで好きでたまらない
んだろ? できる事なら将来伴侶になりたいん
じゃないのか? ん?」
「そ、それは……! い、いやダメだ。
私は只の側近だ。いくらハク様の事を慕って
いるとはいえ、その様な事は許されない。」
「まあ身分の差ってのはあるだろうな。
でもさぁ? お前からハク様に迫るのはダメ
でも、ハク様からお前に迫るってんなら
話は違ってくるんじゃないか?」
「 !! そ、それは……!
いやしかし、そんなのはあり得ん……。
私はあくまでも側近。ハク様を慕う者は他にも
沢山居る。私など大勢の内の1人にすぎない。
無理だ………。」
「安心しろ、できるさ。
今から「英才教育」を施せばな……。」
「そ、それはどういう……?」
「カヤッ!!」
「え!? ぼ、僕かい?」
今まで空気を読んで事の成り行きを
見守っていたシルフィー達と一緒に居た
カヤを呼び出す。
「ここに居るカヤはな、「クリエイト」の
スキルを持っている。それでな?
俺が居た世界の物をいくつか再現してもらった
んだ。で、これなんだけどな。
カメラって言ってこんな風に……。」
俺は先程 岩影で撮影したカヤの写真を
レスカに見せた。
「 ……!? こ、これは……カヤック!?
貴様なんという卑らしい顔とポーズを……!!」
「やっぱりそう思うかい!? だよね!?
ソラ、やっぱり僕をハメて……!」
「言いがかりは止めてもらおう。
俺は ただ自分の世界で人気だったポーズを
してもらっただけだ。
これを卑らしいと思うのは、お前達が救いよう
の無いドスケベ女だからだ!!」
「おのれ言わせておけばっ!
もう怒っ__!」
「くんか……。」
「 !! 」
「話……続けていいかな…?」
「くっ……! くぅぅっ……!! ど、どうぞ…。」
レスカが不思議そうに見つめる中、カヤは
悔しそうに黙る。
「とまあ、こんな風に この鉄の箱で撮った物を
紙に写せるんだ、便利だろ?
でな? こっからが取り引きなんだけど……。
お前、魔王様の為に汚れる覚悟はあるか?」
「…………………………えっ…、……えっ……?」
___
______
____________
「いやああああああああーーーーっ!!!!!」
「おらっ! もっとケツ上げろ!!
入らねえだろうがっ!!!」
「やめろっ、やめろぉっ!!!
やめてくれええぇぇぇぇぇぇっ!!!」
「顔隠してんじゃねえっ!
その恥辱にまみれた顔見ると興奮すんだよっ!
おらあっ! 手ぇ下げろ!!
「ああああああぁぁぁぁっーーー!!!!
ハク様! ハク様助けてええぇぇぇぇっ!!」
「そのハク様の為にやってる事だろうがっ!
おらっ、抵抗すんな!!
そろそろイクぞ!! せーっの!!」
パシャッ。
「はーい、ナイスでーす。
女豹のポーズ、頂きましたー。」
「う、うう……ハ、ハク様ぁ……。
レスカは……レスカは汚されてしまいました…。
申し訳ございません……。」
「ったく、いちいち恥ずかしがりやがって。
フレームに入りきらねえだろうが。
撮影中は指定されたポーズのまま、じっとして
なきゃダメって言ったろうが。
じたばたしやがって、これだから初めては。」
「ねえソラ……、アタシ達は何をやっているの
かしら……?」
「ソラ〜、これ重いよ〜。もう下ろしていい?」
「あっ、こらっレピィ! レフ板下げるなよ。
それ無いと困るんだ!」
「ソラ、次はこのダイナマイトバッファローの
濃厚ミルクをレスカにぶっかけるのは
どうだろう? 彼女の褐色肌と相まって
いい画が撮れると思うんだ。」
「素晴らしい案だ。ここ最近は受け身ばかりで
随分と溜まっていただろう?
手加減は要らないから、どんどん名案を出して
くれカヤ。」
「お兄ちゃん、ミルクどうぞ。
日にちが経ってしまっているので若干
生臭くなっていますが。」
「おっ、サンキューレム。
臭いに関しては、むしろ好都合だ。
リアリティが増すからな。」
現在俺達はアクアマリン港へ行く道中を
少し外れ、人通りの全く無い岩影で撮影会を
行っていた。
クリエイトのスキルを持つカヤに
程よい撮影スペース、レフ板、各種背景などを
創ってもらい、急ごしらえの撮影スタジオを
用意した。
そして撮影対象はもちろん__
「う、うう……ソラ、貴様本当にこれで
ハク様が私を見て下さるんだろうな…!?」
「大丈夫だって。元々ドスケベボディを
持つお前が卑猥なポーズすりゃ、大抵の男は
ル◯ンダイブして襲いたくなる。ほらっ。」
「何を堂々とパンパンになったズボンを
見せているっ!? やめろ!!
今すぐ盛り上がったそれをどうにかしろっ!」
無茶を言わないで戴きたい。
ここ最近ろくにスクワットしてない息子が
お前みたいなのを見て仁王立ちしないワケが
無い。
「まあ、俺のは気にすんな。
その内 頭の血も下がるから。
それより 2回戦行くぞ?」
「ヒッ……、ま、まだするのか…?
もう充分だろう…?」
「アホか、1発2発で満足すると
思ってんのか? 股開いて手を頭の後ろに組む
んだよっ! おらっ! さっさとしろ!
無理矢理開かされてえのかっ!!」
「何故貴様は合間合間で乱暴になるんだっ!!
勘違いするなよ! 私はハク様の為に……。」
「ああ、そうだよ? そのハク様の為に
俺の あの提案を呑んだんだろ?」
〜40分前〜
「取り引き内容はこうだ。
ここに何故かカメラがある。
するとお前はうっかり卑らしいポーズをとる。
俺はそれをうっかり撮影する。
そして撮影して現像した紙を俺はうっかり
落としてしまう。
それをお前は偶々拾う。拾っているスキに
俺達は偶々居なくなる。
するとお前はうっかり偶々拾ったそれを
これまたうっかりハク様の部屋で落として
しまう。あ、因みにこれ全部仮の話な。」
「き、貴様……! 舐めてるのか何だそれは!?
そんなふざけた取り引き……。」
「だ〜か〜らぁ、仮の話だってば。
あ、これからするのも仮の話な。
うっかりお前が落とした卑らしいお前の写真を
ハク様がうっかり拾ったとする。
で、毎日毎日1枚ずつ うっかりお前が写真を
ハク様の部屋に落としてしまう。
するとハク様はお前の事をどういう目で
見るようになるだろうなあ? あ、仮にな。」
「 !!? 」
「毎日毎日お前の卑らしいスケベポーズを
見てハク様はお前にどんな感情を抱くだろう
なあ? で、例えば食事とかに味付け玉子を
出すだけでもお前の痴態を思い出して?
毎日毎日ムラムラムラムラムラムラして、
ある日お前に こう言うんだよ……。
「レ、レスカァ……ぼ、僕もう我慢できない…」
と興奮しながらお前をベッドに押し倒して_」
「わっ、わああああああっーーー!!!
き、貴様! 貴様ァァァァッーー!!」
「何を発狂してるんだ? 全部仮の話だって。
それはそうと あれあれぇ?
こんな所に偶然カメラがあるなぁ?
そんでなんか無性に褐色巨乳のドスケベポーズ
が撮りたいなあ……。
でもそんな都合の良い状況、どっかのダーク
エルフが協力でもしてくれないと無理だなあ…
困ったなあ……。」
後ろから3人の「うわぁっ……。」って声が
聞こえた気がするが気のせいだろう。
「お……おい……。」
「何かな? 偶然そこに居る褐色巨乳の
ダークエルフさん?」
「ほ、本当に………、本当にハク様は……。」
俺はニッコリ笑って_
「人気の無いとこ……行こうか。」
〜40分後〜
「おらっ! もっと腕上げろ!!
舐めてんのか腋見せろっ! 何の為にそんな
ドスケベボディに育った!? 今この時の為
だろうがっ! 今のお前は只の痴女なんだよ
分かったか!? ほらもっと股を広げ…腋見せろ
って言ってんだろ! 腕下げんな!!」
「くぅっ………こ、殺せぇ……!」
それどっちかと言うと お前が言わせる側なんだ
けどな。
あまりにも不憫に見えたのかレピィが口を挟んで
きた。
「ね、ねえソラ……。その辺にしてあげない…?
何かもう、見てられなくて……。」
「お前は優しい子だなレピィ。でも安心しろ。
これは偶然が重なってできた、完全合意の上で
成り立っている事だ。ちょっと薄い本が極厚に
なるかもしれないが、問題無いさ。
そうだろぉ? 偶々(たまたま)偶然居合わせた
どこぞのダークエルフさん?」
「ふっ、ふぐううぅぅぅっ………!」
「レピィ、その変な板はアタシが持つから
目と耳塞いで向こうに居なさい。
アタシ良いって言うまで。いいわね?」
「レムもレピィ君と一緒に行ってなさい。
ここからは大人の時間だ。」
2人にそう言われ素直に離れるレピィ達。
さて……、これでこっからは手加減無しで
行けるな。
「お子様2人が居なくなったことにより、
ここからはR18タイムだ。
心配するな、指一本触れない。
代わりにレスカ、お前にはキレイだった自分を
思い出して、涙がでるような体験をして
もらう。なあに、これも全部魔王様の、ハク様
の為だ。我慢…………できるよな?」
「い、嫌だ……! や、やめろ来るな…!!
な、なんだその手に持っているブルブルと
振動している変な物は…!? なんだその生臭い
白い液体は………!? く、来るな…!
来るなぁっ……! あっ、あっ!
ハ、ハクさ____!!」
____
________
______________
「…………………ァ……ッ………ァァ…………。」
目の前には独特の匂いのする白濁液にまみれた
虚ろな目をする褐色エルフ。
うわごとのようにブツブツと何かを言ってるが
よく聞き取れない。
俺と一緒でノリノリだったシルフィーとカヤは、
途中から目を覆い、自責の念に駆られていた。
俺は撮り貯めた写真を札束のように
まとめると__
「じゃっ、これ約束の物な。
あと、この事は誰にも言うなよ?
じゃないと今撮った写真、大量に焼き増しして
魔王城の連中にバラまくからな。」
バサァッ……と撮った写真を無造作に
レスカにぶちまける。
「まっ、せいぜいハク様とお幸せにな。
あっ、あと写真代として、懐に入ってた金は
全部もらっておくな。もう襲ってくんなよ?
じゃあな、泣き虫レスカちゃん。」
「う、うううっ………! ハクさまぁ…ハクさまぁ!
うわああああああーっ!!!」
泣きわめくレスカの声が聞こえなくなるまで
歩き、俺はニッコリ笑い口を開く。
「いやあーっ、良い事した後は
気持ち良いなあっ!!!」
「「「 どこがぁっ!!? 」」」
やったー!
がんくつ◯の不◯城さんの2巻を
手に入れたよぉーっ!!
あー健全健全! 不夜◯さんも私の小説も
健全極まりない!!
というわけで
どうも、オムラムライスです。
私、女性の涙が苦手なんですよ。
見ると心がキュッとなるんですよね。
やっぱり女の子にはいつも笑っていて欲しいじゃ
ないですか。 ねえ?
え? で、何か言う事はって?
ハッハッハッ!
無いかな。




