呼び出されたオタク女子
楽しいお話が書きたくて挑戦してみました。
楽しんで頂けたら幸いです^_^
ある異世界の山頂で、重要な会議が行われていた。
参加者は
火の精霊王 フゥー 髪は燃えてる様な赤、
体は鍛えられた細マッチョのイケメン
水の精霊王 オール 美しい水色の長い髪、
水色の薄い衣を羽織っているが整った肉体透けて見えてる。
氷の精霊王 グラル 白い長い髪と長い髭、威厳のある顔立ちの老人、
白い長いローブ羽織っている。
雷の精霊王 エクレール 黄色いショートヘアー、
顔立ちはイケメンと言うより可愛らしい顔立ち。
地の精霊王 テール 肩まで伸びた深い茶色の髪、
顔は丸く大きいおじいちゃんキャラ。
風の精霊王 ルヴォン 白と緑色が混じり合った長い髪、
美しい切長の目が特徴でフワフワ浮いている。
海の精霊王 メール 深いブルーの髪、
中年男性の容姿だが体はムッキムキ。
植物の精霊王 プラニ 黄緑色の美しい髪がフワフワとなびいている、
モスグリーンの衣、所々に淡いピンクの花びらが付いている。
鉱物の精霊王 ピエール メタリックな短い髪、
鍛えられた体だが、顔はバッチリメイクのお姉キャラ。
動物の精霊王 クレア 真っ黒な髪、
肩幅も広く歴代の戦士の様に強そうな見た目。
そして精霊王達をまとめる星神 エトワール(華奢な美少年)である。
星神は真剣な顔で顎を撫でながら話し始める、
「大地の状況はどんな状況かな?」
集まった10人の精霊王達は難しい顔で俯くだけで、
何も答えようとはしない、
そんな精霊王達を見渡しながら星神は小さくため息を吐き、
「状況は変わらないのですね?」
困り顔で顔を上げた植物の精霊王が口を開く、
「状況は、悪い方に向かっています…
私達も精霊や妖精達の力を借りて手は尽くしているのですが…」
その言葉にその場に居合わせた全員が深いため息を吐いた。
暫く沈黙が続いた後、星神が口を開く
「実はある方に今の状況を相談したのですが…」
星神の言葉に精霊王達が一斉に顔を上げ、
期待に満ちた表情で星神を見つめる
星神は苦笑いをしながら
「そんな期待されても、
私もどうしたら良いか迷っているのだよ」
「星神様あるお方と言うのは?」
星神は苦笑いをしながら
「全能神様なんだけど…」
その言葉に精霊王達が騒めき
「そっそんな方が我々の為に相談を受けて下さるなんて」
「やっと、やっと光が見えて来ましたね」
精霊王達は手を取り合って喜び始める、
「皆んなちょっと待って、
全能神様は私にこれを渡してきただけなんだよ」
そう言って星神は手のひらに美しく金色に輝くクリスタルを乗せた。
「全能神様はこれを渡された時に、
これである者が召喚される、
きっと面白くなるよって仰って…
面白くなるって何だろうと考えちゃってね、
それで皆んなに相談したいんだよ」
精霊王達はそれぞれ首を傾げたり、
腕を組んで考え込んだりしていたが、
クールな氷の精霊王が頭を下げながら
「悩んでいる場合では無いと思います、
全能神様が渡してきたのなら、
それを使っても、
これ以上悪くはならないと愚考致します、
因みに召喚される者の説明はあったのですか?」
「少しだけ説明はされたけど…少しだけね、
確かに…召喚してもこれ以上は悪くはならないと思いますが、
分かりました決心しました、召喚してみましょう」
そう言いながら星神は地面にクリスタルを置くと、
魔力をクリスタルに注ぎ始める。
クリスタルを中心に魔法陣が広がり眩い光を放ち出した。
その光に目を細め何者が召喚されるか期待に胸をふくませる星神達。
光が段々と薄くなるにつれて、
魔法陣の中央に小さな存在を確認した。
小さな存在はうずくまった姿勢でじっとしていたが、
輝きがおさまると、小さな存在がゆっくりと動き始める。
小さな存在に注目していた星神達は息を呑んで成り行きを伺っていると。
小さな存在は顔を上げ周りをゆっくりと見渡し始めボソッと呟く。
「ここは…どこだ?」
呟いたあと背中を丸めながらゆっくりと立ち上がり、
星神達に気が付き、
「ムムム、だれだ?」
小さな存在はゆるふわな三つ編みで、
前髪は目を覆う程長い、
前髪の隙間から見える目は大きいが生気がない様な虚ろな感じだ。
着ている服はサイズが合って無い大きな白いTシャツ、
Tシャツの首周りも大きく肩が少し見えて、
下に着ているタンクトップの肩紐も見えている、
大きなTシャツの裾から見えるネイビーカラーの7部丈のパンツ、
靴は白いスニーカーを履いて足首から白い靴下も見えていた。
そして何故か右手にはボールペン、
左手には竹で出来た1メートルのものさしを握っている。
その姿を眺めながら精霊王の1人が呟いた。
「えっこれ?」
その呟きを耳にした三つ編みの少女は、
「これって、あたしの事言ってるのかな?
失礼だなー
それよりでかい貴方達は誰なんですか?」
少女の身長は160センチ程度、
それに比べて3メートル近い身長の星神達、
小さな少女を見下ろしながら星神が、
「いや失礼しました、
彼も悪気があった訳では無いのです。
ただ私達もまさか子供が召喚されるとは思わなくって…
驚かせられたと言いますか…」
少女は怪訝な顔をしながら、
「子供って…あたしは立派な大人ですよ、
ん?今召喚って言った?
やっぱり、この足元で光ってるのは魔法陣?」
少女の変なスイッチが入ったのか急に興奮して、
「あたしが召喚された?
じゃあここは地球じゃ無いどこか?
いやいやいやぁ〜異世界?異世界かも!
うひょ〜本当にこんな事が起きる事があるんだ、
場合によっちゃ〜リアルRPG、リアルMMO、
リアル動◯の森、リアル◯場物語、
ダンジョンが有ったりモンスターが居たりしたら…」
少女は遠い目をして、
「パーフォーって笛が鳴ったら一狩り行こうぜって!
そしたら猫と一緒に森を駆け巡り、
焚き火で肉を美味しく焼けるのか!」
突然語り出した少女に唖然としていた地の精霊王が困った顔で
「わしには何を言っているのか理解出来ないのですが、
星神様は理解出来ましたか?」
星神は黙って首を横に振る、
そんな様子を見た少女はものさしを星神達に向けて、
「所でここは何処で貴方達は誰?、
あたしは何で呼ばれたのか?
魔法は使えるのか?
ダンジョンはあるのか?
モンスターはいるのか?教えて頂きたい」
急にキビキビした態度で話し出した少女に、
星神が丁寧に答える。
「先ずは私達の紹介から」
そう言って精霊王達を1人1人紹介した後、
少女に向かって、
「貴方の名前を教えて頂きますか?」
その質問に少女は足を肩幅に開き、
両手を腰に当てると、
「あたしは神山サクラ20歳、
大学2年生のオタク女子です!」
そして精霊王達の誰かがボソッと、
「オタクってなんだ?」と呟いた。
星神達はそれぞれ気になる点が違ったらしく、
「今に20歳って言ったか、まだまだ子供ではないか」
「名を山神って言ったぞ、神なのか?」
「オタクって何だ何なんだ」
精霊王達がサクラの発言に騒いでいる、
そんな姿を眺めながらサクラは両手を広げて、
やれやれって顔をしながら、
「20歳ってあたしの世界では成人だから立派な大人です」
みんなが驚いた顔をして
「20歳が成人て…寿命はどの位なんだ?」
「寿命?80から100位?
まー100なんて無理ゲーだけどね、
それと山神は苗字です、神とは関係無し」
「苗字?何だそれ
それと寿命短すぎないか?」
「苗字とはファミリーネーム、
山も神も関係無し!ドゥーユーアンダースタン!
ワタシノ、イッテルコト、ワカリマスカ?」
急にカタコトで話し出すサクラ、
星神が苦笑いをしながら答える
「かっ神は関係ない事は分かりました、
でも寿命の長さがあまりにも違い驚きました、
この星の住人達の寿命は確か500歳位ですから」
「ごっごひゃくだと〜」
サクラは凄い勢いで叫んでから
「それであたしの質問に答えてもらえます?」
「ああ、そうだったね、
ここはアイール星、
星には大きな大陸が2つあり、
その内の1つの大陸の中心にある山の頂上がここです」
「山の頂上?宇宙空間かと思った暗いし」
「そう思っても仕方ないですね、
ここは大気圏と宇宙空間の間だからね」
「えええーそれって…
燃えたりしないの?あたしも詳しくは無いけど、
大気圏突入時って凄い熱いって聞いた様な」
「この山は特別な山だから大丈夫なんです、
それと魔法は使える、ダンジョンもある、モンスターもいる、
そして貴方を呼んだのはこの星を救って欲しいのです」
サクラは思いっきり嫌な顔をして、
「星を救うってまた大きな案件ですなぁ〜
具体的に何をすれば良いのかな?」
星神達は顔を見合わせながら何を話せば良いのか悩み出す。
動物の精霊王が
「実は我らも詳しい事は分かって無いんだ、
突然モンスター達が巨大化し、
元々凶暴だったのにより一層凶暴になり、
住人達では倒せなくなり畑や森も荒らされて、
食糧難に落ち入り、住人達も争い出してしまって…
原因も分からずモンスターや住人達の問題にも手は出せないから困っていたのだ」
「手が出せないって何で?」
「私達は精霊、超自然的な存在だから、
戦う術も無く、助ける術も無く、
ただただ見守る事しか出来ないんだよ」
サクラは
「ふ〜ん、ではあたしは戦う事、助ける事も出来ると?」
星神が頷き
「もちろん出来ます。」
「じゃあ何処に行って何をすれば良いのか教えて貰えますか?」
サクラの言葉に皆凍りついた様になった。
「おやおや〜ノープランって事?」
サクラは軽くため息を吐いて、
「じゃあ昭和のRPGみたいに、
村人全員の話を聞いて、ヒントをゲットして、
目的を見つけるって事かな?」
その言葉に地の精霊王が
「ちょっと何言ってるかわからんが…
全ては自分でって事だな」
サクラの目つきが険しくなり、
「丸投げって事じゃ無いか!
じゃあ魔法くらいは教えてよ、
詠唱は?杖とかいるの?」
星神達全員がポカーン顔になり、
地の精霊王が
「ちょっと何言ってるかわからん」と
有名芸人のツッコミを涼しい顔でして来た。
サクラも「はぁ〜?」と怖い顔で答えると、
星神が「ま〜ま〜」と落ち着く様に両手を振り
「魔法はイメージ、詠唱も杖もいりません!
火の魔法なら火をイメージして放ちます。
イメージが大きければ大きい程威力が増す単純な仕様です」
「なるほど…イメージかぁ〜それなら出来そう、
でも練習はしたいな、何処か拠点になる場所ある?」
「拠点はこの山をお使い下さい」
「え?ここ?」
「いえいえ、此処では有りません、
この山は変わった形になっており、
山の麓から1,000メートル辺りに広い草原地帯になってます、
川、湖、滝もあり過ごしやすいと思うので、
そこでお好きな様に拠点を作ってください。」
「へ〜じゃあ好きな様にさせてもらいます。
そこから村とか町までは遠い?」
「そうですね、山の麓から1,000メートルまでは緩やかな斜面になってまして、
斜面は深い森になっている為、大型モンスターが生息をしています。
下山してからは10キロ程の深い森になっており、
それを抜けて30キロ位の所に小さな村がありますね。
そうそう拠点となる草原は山をグルリと回り込む様になってますので、
何処の場所で麓に下りるかによって国も変わってきます。」
サクラは「はっ!」っとした顔になり、
「国っていくつあるの?
人口はどれ位?まさか…80億とか言わないよね」
星神はニッコリ笑って、
「人口はそんなに居ないと思いますよ、
寿命が長いので出生率も低いんです、
だから争いで人口が減るのでは無いかと心配でもあるのです。
国はあると思いますが、詳しい事は分からないです、
でも種族は分かります」
「種族?」
「はい、エルフ族、ヒューマン族、鬼人族、ドラゴン族、魔族、獣人族、
種族内でも細かく分かれてもいるようです、
獣人の場合はオオカミ、クマ、ウサギとか分かれているみたいですが、
詳しい事は分からないです。」
「なっなるほど…(動物族か…動物村作れるかも)
それで争いで人口が減る事を危惧しているって、
まさか…戦争とかしてる?」
「そっそれは…多分無いと思いたいのですが」
「事実は知らない希望的観測って事か…
まさか…文明は何処まで進んでる…?
王様とか貴族とかいる?面倒くさいな、
イヤイヤもっと進んでて…総理とか大統領とか居たりして…
あ〜面倒い事になるかもな〜」
ブツブツ呟いているサクラを見て地の精霊王が、
「こやつは何をブツブツ言っているんだ?
王様とか貴族とか言ってるが確か居たと思うぞ」
サクラは精霊王の言葉に凄い顔で驚いていたが、
俯いて何かを考えだし、突然顔を上げて叫んだ。
「よし!ガン無視で行こう!
王政とか貴族とかガン無視で好きに楽しんで行こう」
そう言って星神達に向き直り、
「よし!あたしは人口減少をおさえ、
食糧難に対応すれば良いって事だよね!
では、アタシに何が出来るかスキルをみてみたい!」
読んで頂きありがとうございました♡




