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必死の抵抗

「純、お前……何をそんなに警戒してる?」

「……陽仁、お前には関係ねえ」

純はジャスティンを睨んだまま答えた

「関係ねえって、お前が狙われてんだぞ!」

「だから言ってんだよ! 俺に構うな!」

いつになく強い口調

俺は思わず黙る

みづきも純の様子に気づいたらしい

「純……?」

ジャスティンはニヤリと笑う

「なるほど、仲間にも知られたくない記憶か」

「……黙れ」

「武龍会の頃か? それとも本拠地に来てからか?」

純の顔が強張る

「てめえは関係ねえだろ!?」

ジャスティンは片手を突き出した

「ほう…?ならば、その記憶を直接覗かせてもらおう!」

手のひらから青い波動が生まれた

「きゃあっ!」

みづきの水守が激しく揺れる

「くっ……! なんて力なの!」

俺はみづきの身体を支えながら叫ぶ

「みづき! まだ耐えられるか!?」

「ええ! でも、長くはもたないわ!」

「くそっ、俺にもバリアが使えれば!」

俺は暗殺者だったのに、仲間を死なせたくなかった

どうやら俺は、ほんとに滝の力になりたかったみたいだ

「…みづきさん!俺も戦います!」

「陽仁…」

ジャスティンは不敵に笑う

「元暗殺者が正義の味方気取りか?」

「違う!」

俺は即座に言い返した

「俺は正義の味方になりたいんじゃねえ! 仲間を守りたいだけだ!!」

純は目を丸くした

「さすが、滝が見込んだ仲間のことだけはあったようだな」

純は感心したように俺を見る

「……滝が?」

「ああ、あいつはお前のこと、ちゃんと見てたんだよ」

俺は思わず黙った

滝を殺そうとしていた俺を?

あいつは、そんな俺の何を見込んだんだ?

「……純、それ本当か?」

「こんな時に嘘ついてどうすんだよ」

純はニヤリ、と笑って俺の肩を叩く

「お前、腕は確かだしな

それに、根っから悪い奴じゃねえって滝も分かってたんだろ」

「……」

俺は三節棍を見つめる

昔は滝を倒すために振るっていた武器

今は、あいつの仲間を守るために握っている

「ジャスティン、そういう訳だから」

「お前を倒す!!」

ジャスティンは再び純に手のひらを翳し

「私も負けてられないのだ!!"幻影呪縛"!!」

純が技にかかると

「へっ 2度も同じ技にかかるか!」

「生意気な!」

ジャスティンは苛立ち、テレポートで純の後ろに下がる

「"切り裂け!!魔導師の力よ"!!」

純の足元に青い魔法陣が浮かぶと

純の身体が黒い雨で切り裂かれる

「うわああっ!!」

サロンが黒い雨に襲われる

みづきは慌てて

「だめよ、このままじゃ、純も、サロンも、やられるわ!!」

「"三節斬"!!」

俺は三節棍で黒い雨を薙ぎ払う

しかし、雨はどんどん降り注ぐ

「くそっ、純が血だらけになっちまう!!」

ジャスティンはケラケラ笑いだし、

「ははは!!いい景色だ いい男が血にまみれる!!」

みづきは更にバリアを張る

「あんたって悪趣味ね…!!」

純が思わず助けを呼んだ

「……ちくしょー!! 滝ー!智嬉ー!!司令官ー!!」

俺は思わず通信機を押した

「もっと叫べ!!仲間を呼べ! 私が一網打尽にしてやる!!」

「雨を対抗出来る仲間… 光… 司令官なら」

司令官は通信機に出ると

『陽仁、緊急だな?』

「はい!純が今にも黒い雨で死にそうなんです!!」

『分かった、なにも言うな テレポートで敵の陣地から離れる サロンへ向かう サロンのことはなにも考えるな 命だけ考えなさい』

「はい!!」

純は息すらもまともに出来ない

「く、くそが…」

苦し紛れに短く苛立つ純

「司令官!!」

司令官は緊急でテレポートで現れた

長い杖を構え、雨を止ませた

「私に任せろ!!"シャイニングヒール"!!」

純の傷だらけの身体が回復し、雨も消えた

「はあ、はあ…さすが司令官…助かった…」

「純、私に戦わせろ 私は腹が立っている」

俺は急いで純を介抱していたが、そう言われなくても

司令官は怒っているのが分かった

「貴様… 私を怒らせたな…」

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