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【誘惑】

 俺はフレアに【閲覧】を使ってない。いや、ハンターを見るつもりが、少しだけ見えた事がある。それでも普通だった気がする。詳しく見るつもりはなかったから。だからこそ、彼女が貴族だと知らない状態だった。


【妖艶】以上の雰囲気になるというのは……美絶世の美女になる……という話ではないはず。


「へぇ……貴女の名前は」


【妖艶】はフレアの返しにも興味は示したようてで、名前を尋ねた。【道化師】の時もそんな事があった。当然、本名は教えてない。


「フレアです。私はイズン支部の職員なんで、勧誘は意味ないですよ」


「フレア? ……なるほどね。そんな名前があったわ。確かに勧誘は無理ね。協力は……どうなるかは……」


【妖艶】はフレアがオークションの参加者、貴族だと気付いたんだろう。しかも、ゴード家の事も知ってる可能性が高い。


 協力関係も、イズン支部と本部での動きの違いがあるかどうか。その先を【妖艶】を言うのを止めたようだが……何かに気付いたのか? 視線が……俺だ!!


「後ろの貴方は」


 思わず、【妖艶】の声掛けにそっぽを向いてしまった。目もそうだが、声自体がスキル……魅了に反映される。それも厄介な事にパッシブスキルだ。


 といえ、全く効果がない人間も存在する。俺もその一人なんだが、スキル内容を見た後だと、【妖艶】の声掛けには体が自然と反応するようになってしまった。


「その反応……面白いわね。まるで私の事を知ってるみたい。私も……」


「ふぐっ!! おま」


【妖艶】はフレアを退けて、俺の顔を両手で掴み、自身の方に向けさせた。【誘惑】を使うつもりか!!


「ちょっと!! レイさんから離れてください!!」


 フレアは【妖艶】を俺から剥がそうとするも、寸前で離れた。


「何もしないわよ。挨拶をする前に顔を背けるのは必要じゃない? それを分からせようとしただけよ」


【妖艶】はスキルを【誘惑】を使用しなかった。使用したかは目の色やハートのマークに変化するので分かる。


 本当に俺が失礼な態度を取ったからか?


「申し訳ないです」


 余計な一言は言わず、謝罪だけ。綺麗だからと付け加えたら、フレアがムスッとするだけでなく、オジサン職員達の前でもある。


「それにしても……レイさんね……貴女も私と似た感じがするわ。この手のタイプは」


 値踏みされてる感じがするが……【道化師】としてではなく、別の誰かと比較してるのか? だとしたら……


「……どうかしましたか? フレアさん、ゼロストさん!? そんな時間ですか……すみません。初日なのに、こんな状態になってしまって」


 ゴイゼン所長が奥から出てきて、俺達の姿を見るなり、謝ってきた。

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