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商人

「その分、ギルド関係の仲は悪くはなさそうかもな」


 アキールには様々なギルドがあり、協会との連携も取りやすくやってそうではある。


 ハンター達の姿が多く、別職業のハンター達が話しているのを見かける。パーティーメンバーを組む時はそうなる事が多いわけだが、出してる雰囲気が良さそうだ。


「そうですね。けど、その分尖ったハンターはいなくて、ランクが高いハンターはいない感じです。その分、連携は良いらしいですよ」


 俺の予想は当たってたらしく、ジルオールはそこまで調べてるらしい。


 祭の中で犯人を逃さないためには、個人よりも多数。連携が重要になる。


 連携は騎士団も取れてるだろうし、ライバル視しているかもしれないが……


「それとは別に、ハンターというわけじゃないですが、商人達のレベルが高いです。色んな国から商売に来て、情報交換をしてらしいです。キテールを仕切るのは協会じゃなく、商人組合です」


 商人ギルドはアキールではなく、キテールにあるらしい。商人組合は商売に関しては、アキテール支部と同じ地位にあるわけか。下手すれば、安く異物を買い取ってそうだ。


 つまり、異界の素材の価値も、商人達の情報網で知ってる可能性がある。適正価格よりも安く買えるかも……


 祭へ行けない事に溜め息が出たが、この情報でも悲しくなってくる。


 その前に何か忘れてる事があるような……掘り出し物に手を出す金を持ってきてないだけか?


 フレアに買ってもらう……というより、彼女が貴族だという事は関係なく、一緒に行った場合は買わされそうだ。


「見えてきましたね」


 アキテール支部に着いた。イズン支部と同じぐらいの敷地があり、馬車を止める場所もある。


 外からでも活気がある声が聞こえてくると思いきや、全くなし。夜も更けてきて、閉店時間になりそうな時間だ。ハンター達もいなくて当然。中には数人の職員しかいないのだろう。


 まぁ……閉店時間ギリギリというだけが、ハンターがいない理由じゃないかもしれないんだが……


 そんな中で寮に案内してもらうのは申し訳ないんだが……こればっかりは仕方がない。偽ハンターに襲われたと説明すれば、納得してくれるだろう。


「流石にフレアを起こして、挨拶に行くべきだよな」


 オークションじゃなくても、メインはフレアで、フォローするのが俺のはず。勿論、表側での話。そこをアキテールの所長にも意識させておきたいところなんだが……


 その所長が問題……があるわけじゃなく、普通。普通過ぎるのが怪しく思えてくる。


 イズン支部所長や資料からも、アキテール支部所長を要注意人物に上げてなかったんだが、気になるところが一つ。

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