第四章エピローグ
(落ち着いたー?)
……ん。
ごきゅっと水を飲む。
(急に泣き出すからびっくりしたよ!次は泣きそうになったら、えーっと、親指と人差し指で耳を作ってたぬきポーズ!してね?)
絶対に嫌だ。
手元の、端末を操作する。
ごった返す。
ごった返すは、ごった+返すである。
ごったとは、「ごたごた」という「ありとあらゆるもの」的な意味からきている。ごった煮とかごった混ぜ、とか。返す、は繰り返す、とかの意味で使われている。
……らしい。インターネット、とやらは便利だ、だが、本ほどの信用度はない。
……情報を取得するなら、"実家"の書斎に行くべきか。
……たぬき娘を連れて?
ともかく、分かった?ごったさんっていう人はいない。
(いやいや、いたかもしれないじゃん!?ごろうさん、とか、たろうさん、とか居るんだから!)
はは、負けを認めたまえよ。
(ちょっとご機嫌だね?)
割と、今回はたぬき娘、頑張ってたからな。
ここで手に入ったスキルとテクニックは……
(スキル「パンチ!パンチ!パンチ!」
効果…三連続攻撃!
SP…30
上級…「クリティカルパンチ!」
取得…モンスターに合計三百回のパンチをする。)
(テクニック[HP自動回復]
効果…Hpが10パーセント以下の時、Hpを三秒に1の割合で回復する。
取得条件…HPもSPも削らずに、疲れる。)
(スキル[透明人間]
効果…五秒間、透明になり誰からも見えなくなる。しかし、目だけは他からも見える。
SP…30
取得条件…10体以上、モンスターをモンスターに気づかれずに倒す。)
(神スキル[神獣たぬきは獰猛たぬき]
効果…百分の一以下の確率で最強のたぬきを呼び出す。神獣たぬきは獰猛で、辺のものをすべて喰らい尽くす。倒した戦利品は召喚者の懐に入る。尚、ブレッシング等の運上げスキルは意味をなさず、また、召喚者も喰われることがある。
SP…100
取得…死んで、ちょっと機嫌が悪い神様にもらう。)
(テクニック[蹂躙]
効果…敵一体を倒したとき、その半径2メートル以内の的にダメージが入る。
取得条件…スキル[蹂躙]と同じ効果をスキルを使わずに発生させること。)
なんともまあ、前回の怠惰を弁解するような働きぶりではないか。
(神獣たぬき……召喚したいなあ……)
やめい。
(なんでなんでー!?)
召喚者も喰われることがあると書いてある。リスクがあることはしないほうが賢明。
(安全より、効率なんじゃないの?)
それ、は。
……それは、まともな、人間、である、あろうとしてる、私だから良いのだ。お前は、だめ。
(うぬぬぬぬぬ……)
たぬき娘はたぬきになって、丸まってすねた。
そういえば、こいつの脳内には無数のたぬきがいなかったか?
そのわりには、私とこのたぬき娘がいる脳内にはたぬきがたぬき娘以外にいないような?
たぬき娘、あのたぬきたちはどうしたの?
(……108匹のたぬき。)
は?
(108匹、呼べば出てくるようになったんだよ。だから、神獣たぬきだって……別に僕を喰ったりしないたぬき……)
めんどくさ……。
はああ。
わかった。
じゃあ、召喚してほしい時に言うから、そのときはよろしく。
(ほんと!?ほんとだね!?)
そんな風に目を輝かされたら、NOとはいえない。
つくづく、自分が甘くなったな、と感じた。
もっとも、私がこうしたのは、このたぬき娘の機嫌を取っておかないと困ると思ったからであり、絶対に可哀想だとか、慈悲の心を持ったわけではないのだ。
現に、私はたぬき娘に、世界を救う理由を教える気は無いのだから。
たぬき娘も、興味はないのだろうが。
第四章はここで終わりです!
普段より長かったですね。
お付き合い頂きありがとうございますm(_ _)m
第四章新キャラのエパのマジックは、次章で使用している所が出てきます。
エパのマジックの内容はxの方には掲載予定ですので、ここにも載せておきます。
[追イ求メル者]
使用者の半径10メートル以内の時間の流れが遅くなる。10秒間が1000秒になる。
使用者の行動速度だけは変わらない。
長く使いすぎると忽然と意識を失う。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
次の章は熱泉の街デスヘルが舞台です。
火山と、温泉。それと着物……。
また暑そうな場所ですね。
ドリーマー戦線の本戦が本格的に開催され、来羽以外の視点の話もあります。皆が飛ばされた街は一体どこでしょうか。デスヘル以外の街も多少、解禁予定です。
8月更新です。
いつも見てくださり、ありがとうございます。励みになります。
良ければ★、ブクマ、リアクション、感想(好きなキャラとか)など、よろしくお願いします。その一手間で泣いて喜びます。( ĭωĭ )




