第三章プロローグ
ねえ、ちょっと。
(ん?)
どこまで歩くの?
(うーんっとね、ここ!)
たぬき娘が私の頭の中で浮かべたビジョンが、ああ、頭の中に。
時々思考が揺らぐのか、サブリミナルの様にたぬきの顔がちらつく。
勘弁してくれ。
……ここ、私が住んでるアパートじゃないか。
確かに、あのおんぼろアパートだ。
いつもよりも、小綺麗な気もするが……。
なんで知ってるんだ。
(よく遊びに行ってたからさ〜)
……?
そうだったか、そうだったかもしれない。何故こいつがそんな記憶を持っているのかは今は置いておいて。肝試し、いや、やっぱり記憶に無いような、……小学生の頃は、あの大きな実家に住んでいたわけだから、そうだな、確かに、遊びに行ったかもしれない。
それで、場所は分かるのか。
(大丈夫僕はジュンじゃあるまいし、方向音痴でもうっかり屋さんでもないよ!)
うっかりって……。あなたの方が数倍うっかりだと思うけど。
(え〜!?)
割とあの少年、しっかりしてる方だと推測できる。
(そんなことないよーーー!ちゃんと僕の記憶みてよーー!)
あ……これ、歩きながらでも見れるんだ……。
頬のあたりを銃弾が横切ったが、見ながら歩いて大丈夫だろうか…まあ、時間は惜しいからな。
安全よりも効率を。感情よりも正確を。
6月になったので、第3章の投稿をはじめます。
2000PV突破!ありがとうございますm(_ _)m
らいう達は、島を脱出し、サンクを助けに行けるのか。
よければ★など、よろしくお願いします。




