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プロローグ


あなたの夢はどんな夢?



夢……。

それは、時に人の願望を指す言葉であり、時に脳の記憶整理を指す言葉でもある。


しかしながら、本当に寝ている間の夢は、

ただ、記憶を整理するためのものでしかないのだろうか?


古代、中世辺りの日本では、相手が自分を想っているから夢に出るのだ、という考え方や、夢の中で恐ろしいものと話したりしていた、という話がある。いや、日本だけではない。死者と話す、とか、そういう類の話は腐るほどある。

または、魂だけが別の世界で別の経験をしていた……とでも言うくらいに、夢はリアルに鮮明に、そして頭がおかしいくらいの虚構を、ボクに見せる。

いや、虚構は…本当に虚構なのだろうか?少なくともボクは、夢はそうではないと思う。

何故か。それは、ボクはボクの意志の力で夢を現実にしたからだ。

全ては、彼女のために。きっと、喜んでくれる。


少年は、現実にはない高い塔の最上階で、大量の酒を嗜んでいた。

……テクニック[毒無効]によって無効化されてしまうというのに。

また、後ろの酒棚から取り出したワインをワイングラスに入れた。

……手を使わずに。

左手に赤い液体で満たされたワイングラスを持ち、全面ガラス張りの目の前の窓から、少年は眼下の街を見下ろす。人々の悲鳴は、彼の耳には届かない。それほどまでに、彼は酒によって、ではなく、気分によって酔っていた。

もうすぐ会える人。もうすぐ手に入る人。まだ少年が手に入れていない、手に入れたいモノ。触れたいモノ。

手のひらをそっと冷たいガラスにくっつけて……少年はこらえきれずに高笑いをした。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


固有テクニック[擬態ニンゲン]を獲得しました。

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世界が変わっていく。


無機質なビルや、色のない商店街、暗い工業地帯、灰色の学校たちが。どんどん、どんどん変わっていく。ビルはお菓子のタワーに、商店街は武器屋や防具屋などの夢いっぱいファンタジックなお店に。工業地帯はコックピット付きの巨大ロボット生産工場に。学校はまるで魔王がいそうな城に。

塗装が剥がれていくみたいだ。黒い、灰色の塗装が剥がれて、地面をえぐり、中から夢いっぱいの物質が出現する。建物、と言うべきか?

でもそれはやはり夢であって、どうしても私には、世界が変わるというより侵食されているようにしか見えなかった。侵食?腐食?


空の飛行機はビームを撃ち、宇宙ではロボットが戦い、すぐ近くでは弾が飛び交う。

牛が連れ去られている。緑や青の顔色の人たちが闊歩し、筋骨隆々の男たちがでかい恐竜を狩っている。普通の恐竜より、少しばかり、大きい。

隣を、明らかに速度違反の車が通った。その後ろを、パトカーがありえないスピードで、ドライブテクニックで追いかける。壁走ってたな、今。

おかしい。頭がおかしい。悲鳴が上がったかと思えば爆発音がなる。急に殺人現場が現れ、目の前を探偵の格好をした人が通り過ぎ、目をつむって、近くにいた人を指差しお前が犯人だという。君は小説家にでもなったほうがいいんじゃないかと、指さされた人は硬直しながら笑う。その人を狂ったように笑っている人が切り裂く。その後ろを追いかける人は、周りを破壊していることを気にしない。


嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼!


この光景は何だ!?一体何なんだ!


世界が変わっていく。おかしいこれはおかしいって誰かが叫ぶ。言葉になってないよと私は言おうとする。ああ、言えない。声が出ない…喉が痛い。そっか。口を閉じればいいんだ。息を吸えばいいんだ。ほら、血の味はだんだんしなくなった。

目をつむり、足を抱える。静かになるまで。周りも、自分も。


やがて、私にも変化が起こる。

私は、いいや、僕は?ううん、私は誰だろう?

何なんだろう?

深すぎる問に答えはない。



性格が、混同する。いや、混同などしない。してはならない。頭の隅にいる、イラストチックな間抜けなたぬきの顔の髪飾りをつけている馬鹿そうなガキは、赤の他人だ。そうに決まっている。混同したら最後、もう二度と…元の日常には帰れないかもしれない。

(ま、僕は馬も鹿も好きだけどね!食べる方じゃないよ!)

何かごちゃごちゃと奴がいい、頭の中の世界で私に近づいてくる。来るな。来るな。来るな!


分かってる。どうしてこうなったかは。認めたくないけど。

人の願いは、夢は、奇跡を起こす。これは?奇跡?本当に?絶望ではなく?


私は自らに問う。

(僕も問うてみよーっと)


(……やっぱ僕わかんない!君も本当はわかんないんじゃないの?こもがくれらいう。)

うるさい。そういうこともあることもなくはない。

(めっちゃ遠回しじゃ〜ん?)

……だからこそ、振り返るんだよ。

(何をー?)

不理解を理解する為に、論理的思考の糧となる物を記憶から探す。

(えっとー…ごめん、漢字がいっぱいでわかんないや。)

あなたは黙っていればいい。あなたの記憶が、今なら私も見れるから。ソリューションのためのマテリアルをディスカバーしないといけない。

(あー。うーん、よくわかんないけど、がんば~!)

……やっぱり、あなたとは相容れられない。

(えー!そんなー!)

会話ができている、つまり、私とこいつは別人。

世界に飲み込まれる前に、世界を救おう。

不服だけど、こいつ…たぬき娘との会話で、気持ちを、取り戻したから。


…いや、違うな。救いたいのは、世界じゃない。そんな大層な、人間ではない。私は。


さあ思い返そう思い出そう。

どうしてこうなったのか。

どこで間違えたのか。

何を救いたいのか。

何故救いたいのか。


ある少女の夢の話を今。たぬきと共に。



DWの1話目です。

崩壊した世界から始まる物語ってなんか良いですよね……

全部で14章くらいの予定。完結まで1年ちょっと。長らくお付き合いくださいm(_ _)m


良ければリアクションスタンプや☆などお願いします、モチベになります

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