教会での雄たけびは神秘的な風景だった
戦況は圧倒的に同盟軍の有利そう思われていたが・・・
突如として、その怪物は現れた
「うぁああ!なんだこいつ!強い」
「魔族・・・モンスターだ!そうに違いないモンスターが来た!」
ティラノサウルスに似た体格だが一回り大きく、牙も多く鋭く大きい、手はテリジノサウルスのように長く爪も鋭利
色々な恐竜、果ては生物の融合した姿、キメラ恐竜
その姿はもはや魔族、モンスターと呼ぶに相応しい
「アニマール王国の奴ら・・・やっぱり帝国とつながってやがったんだ!」
「いや違う・・・これはキメラ恐竜だ、命に対する強姦だ・・・」
見覚えがある、数年前恐竜新世界の前の恐竜のテーマパークで事故を起こしたときに生まれた恐竜
インドミナスレックス
奴は一度レクシィの母親、そしてブルーと呼ばれるラプトル、モササウルスに倒されたはずだ
生きてるわけなかった
恐らくデータベースに残ってたDNAから再生された再生怪獣のような存在だろう
「そうよ、俺様がインドミナスレックス・改よ」
「てめぇ・・・あいつの娘か?」
「そうだけど、あんたのことママに聞いたわ、前にママに負けたんですって?」
「ちげぇよ!・・・ふざけやがってお前で借りを返してやる!そこのラプトルもろとも!」
「私も人違いね!」
レクシィ.jrが奴を煽り、激昂するインドミナスレックス・改
そしてルージュが人違いだと怒る
それにしても、奴はレクシィの母親にやられたときの記憶を引き継いでるのか
今はそれを考えてる余裕はないけどな!
レクシィとインドミナスレックス・改の戦闘が始まった
互いに噛み合ったり、体当たりしたり
激しい戦闘は、城門を突き破り教会へと移動していった
戦闘の余波で教会にある女神像や椅子や絵画は壊されていった
攻防は一進一退、だが体格や能力の差で徐々に押され始めた
ルージュも加勢してるが、状況は良くならず悪くなっていく
「くっ・・・・・・やる・・・・!・・・・・・がはぁ」
あのレクシィが怯んでいた
さらに、体は倒れ意識が薄らいでいくが分かる
まさか、そんなレアな姿が見られるなんてな・・・だが今は助けなきゃ
それにしてもどうする?ここは陸地だ以前のようにモササウルスは現れない
なら!
「援護する!」
俺自身がレクシィを援護するだけだ!
俺は近くにあった石を投げつけながら奴に向かっていく
「人間ごときがぁ!邪魔をぉするなぁ!」
自分よりはるかに矮小人間に邪魔され激昂したインドミナスレックス・改は
俺に向かい、噛みつき攻撃を仕掛けるが
「生憎、俺はこいつの相棒なんでね、見す見す殺させやしない!」
無策で突っ込んだわけじゃない、策は用意してある
俺はあらかじめ決めておいた口笛の合図を送る
突如として、インドミナスレックス・改の目に矢が刺さる
「ぐああ・・・目がぁ!目がぁ!」
「ナイス!ステファニー!」
城壁の上を見上げるとステファニーが弓矢を構えていた
これこそ策だ、俺が合図してら弓で射ってくれと頼んでいた
「そんな奴やっちゃえ!ダイゴ!」
「ああ、任せろ!」
ステファニーは親指を立てサムズアップ
それを見た俺は笑顔で返し、奴に突撃していく
「許さねぇぞ人間!」
対するインドミナスレックス・改もこちらに突進
「スタンショットバレット!」
俺は金属の破片をあたりにばら撒く
その金属へ雷魔法を流し
爆破魔法で加速させる
簡易的な散弾銃の銃弾(スラッグ弾)と化した金属片は真っ直ぐ奴に向かっていき
「があ!」
その皮膚にめり込ませていった
若干だが赤い血のしぶきが見られた
でもたかが銃弾で程度では怯ませるだけだ
「アクア・ウォーター」
さらに俺は水魔法を剣に付与させ
懐に潜り込こみ、心臓へと剣を突き立てる
「今度は心臓に流すぞ・・・スタンクリティカル!」
奴の心臓に特大魔力の電気を流し込んでやった
しかし奴はまだ生きてる、俺は吹き飛ばされ
食われようとした
だがその瞬間-
レクシィが横から奴の首にかぶりつき、首の骨を折った
インドミナスレックス・改は死んだ
俺達の勝利だ
レクシィが勝利の雄たけびを上げる
教会から落下した垂れ幕が覆いかぶさる
welcome to jurassic kingdomと描かれたそれと
背後のステンドグラスに朝日が差し込み映るその光景は
神秘的な風景と化していた




