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勇者の魔界冒険

魔界の密林に落ちた勇者、

敵は数千を数える魔族とモンスター、

闘い抜け!

「うっここは?」

勇者が目を覚ましたそこは、

魔界の密林だった。


「ここじゃ仲間との連絡も取りづらい、

 はやく脱出しないと、お?」


魔界の鳥、魔界鳥の群れに囲まれた!

大きなくちばしを持つ獰猛な肉食野禽である!


「くそ! 剣を食らえ!」

斬り伏せた数、百を越えた頃合いか、

敵を確認すると。


「こいつら、仲間を食ってやがる!」

それだけ空腹だったのか、

それとも底なしの食欲を持つ餓鬼なのか?

二度目の追撃は同じく百の魔界鳥の群れ、

果てしない戦いを続けるより、

逃げることが懸命だと勇者は見知った。


連中が、勇者が切り伏せた死体をむさぼってる間に、

足速くかけると、

魔界植物から瘴気がこんこんと湧きだす。


「気味の悪い!

 吸ったら、肺がしびれてしまうぞ!」


濃いアルコールがごとく刺激臭がして、

辺りを霧がさしてきて、進む足を混乱させる。


と、巨大な魔界闘虫が現れ、その堅い装甲で、

勇者の振りかぶりざまの剣をはじくと、

屈強な顎で勇者を二頭分しようと襲いくる!


「真っ二つにされてたまるか!」


勇者は剣を振り回して、

巨大な虫の装甲の隙間に剣を差し込むと、

そのまま光の詠唱を始め、

虫の傷口から吹きだす光が、

やがて虫から邪気を漂わせて絶命させた。


「魔界に来て早々こんな戦いばっかりかよ!」


引き続いて森の広場に現れたのはミノタウロスの群れ、

殺した巨大な四足動物を食らって腹を満たすところだったのか、

勇者登場に食事の邪魔をされた怒りが相まって、

こちらを牛の角で猛追する。


「デカブツめ!」

勇者は一刀のもとにミノタウロスを一体斬り伏せると、

そのまま二体三体を切り倒して、

十を数えるほど切り殺したところで、

のこりのミノタウロスがこちらに向けて丸太を投擲してきたので、

これを走ってかわすと、密林の中をさらに駆けていく。


「とにかくここを突っ切るぞ!」

森の中を進めば進むだけ、敵は強くなり、

どの敵も勇者の剣を受けても、軽いキズは、

魔界の濃い魔力の霧で再生してしまうのか、

一振り一振り渾身の一撃で首をあげないとならなかった。


鎧を着こんだトロルの群れに遭遇すると、

「人間だ!人間だ!食っちまえ!食っちまえ!」

とぎゃあぎゃあ慣れない人語で叫んできたが、

「くたばれ!」

勇者の剣は鎧を軽く斬り通して、

何体ものトロルを切り殺して進む、

「こいつらが群れているところを見ると、

 そろそろ森の出口に近づいてきたってことだ!」


悪魔は口笛を吹いて、

増援を求めている。


「俺の進行を阻むつもりかよ!」


悪魔はその翼で勇者の視界から消えると、

その後に数多くの角を生やした魔族が、

弓を携えた魔族が、

剣と盾で武装した魔族が猛進してきた。


「こんなもの!こんなもの!!」

魔族の一軍を前に勇者は剣を構え、

大降りに斬り放つと、

回転し、剣の振りで四方八方を牽制する。


飛び交う矢をすんでのところで回避すると、

次は狙い定めたヤリぶすまを駆け抜けて、

魔族百体の首をあげたあたりで、

恐怖におののいた魔族は慌てふためいて逃げて行った。


「はあはあ、奴らにも恐怖があるようだな!

 だったら!」


勇者は感覚をどす黒く染め上げて、

より冷酷に切り結び、

敵の援軍を増援を絶つために、

一匹一匹しらみつぶしに、

下から上まで上から下まで、

切り殺してまわった。


「たまんねえよ、もう!」

剣を持つ手は痺れてきていた、

ここからは駆ける足がどこまで続くかの勝負である。


だがそれもあと少しと言ったところか、


「森の!出口か!」

森を抜けた勇者、

この先生き残ることができるのか?

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