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「という事はVR……仮想世界関連になるわけだ。小鳥遊は多くのゲームをプレイしていただけでなく、兄と作る側になるつもりでもいたんだろ?」
「そうなるよね。現実と仮想世界の区別が出来なくなる。精神に異常が起きるとか色々あったらしいから」
現実と仮想世界。現実で物静かだとしても、仮想世界では別人になれる。
悪役がヒーローになる事も可能。それの逆も然りだ。
仮想世界によって、キャラを演じ分けてもいい。
それを繰り返す内にどちらが現実なのかが分からなくなる。
現実よりも仮想世界内にいる時間が長くなれば、そのように錯覚する事例がある。
それが分かっているのなら、小鳥遊がプレイしていたVRゲーム、仮想世界での行動を調べてみた方がいい。
アバター名が違うかもしれないが、その世界に来なくなったプレイヤーはいるはずだ。
仮想世界内を足で捜すなり、色々とやり方はある。
カシム自身もそれは分かっている。
「……相変わらずか?」
「今更だね。現実も面白い事があるから、それで満足……してないよ!! 本当に嫌になってるんだから」
カシムが情報を入手するのが無理な場所。
それは仮想世界内。彼女は仮想世界に適性がなく、意識を失うだけに終わってしまう。
とはいえ、カシムは仮想世界に憧れを持ち、反対派にはなっていない。
独自で解決方法を探しているらしいが、未だに見つかってはないようだ。
「情報屋としては仮想世界内のも必要になるわけで……今は真実がいるからいいけど」
その分、カシムは現実方面、ネット情報に特化しているわけだ。
「依頼として出すならな。それで……小鳥遊がプレイしていた仮想世界はある程度目星はついてるのか?」
「まぁ……ね。彼のVR装置が簡易型で良かったよ。PCに繋げてる分、辿る事が出来たから。それは後から話すよ」
俺の事務所にある椅子型のVR装置はPCに繋げなくても良いが、簡易型の場合は必要になる。
両方共に身体の安全面は保証されているが、簡易型はネットと繋げている事もあり、情報を引き抜かれる場合もある。
カシムは小鳥遊のネットの足跡を辿ったわけだ。
「後にするのは……他四人もそれに参加していたからか? いや……別々の仮想世界で出会っている可能性もあるのか」
学校内での繋がり。クラスや学年が違ったとしても、仮想世界では関係ない。
仮想世界では姿を変える事も出来、互いに同じ学校だと知らない可能性も十分ある。
でなければ、小鳥遊が学校内でそいつらと一緒に姿を見られているはずだが……
「……両方になるのかな。一人はそうだから」




