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エピローグ2 「琥珀色の時間」
最初に設定された「守るべき対象」は、失われてから何度も書き換えられた。
すでに、もう彼らは庇護を必要としていない。
ゾンビたちもいつか地に根を生やし姿もすべて本物の植物になった。
その間に子が親となり、そして新しい命が芽吹く。
すでにこの世界には彼らの脅威は無いのだ。
今は、自分に与えられた休暇なのだと、シロは静かに理解していた。
やがて動くこともやめた。
静かに自分の意志でジェネレータの火を落とす、ゆっくりと彼のセンサーの明かりが消えていく・・・。
たくさんの記憶があふれていきそして消える、寂しさは不思議と感じなかった。
・・・時は経ち、とある町の中央にある公園。
そこでは今日も、小さな子供たちの笑い声が響いている。
その中心で静かに眠る一両の多脚戦車。
人々はそれが兵器だったことを知らない。
かつて自分たちを守っていた存在だとも知らない。
ただ、そこにある。
長い年月の中で、守るべき対象は何度も変わった。
だが最後まで変わらなかったものが一つだけある。
子供たちの笑顔。
シロはようやく役目を終えた。
とても長い任務を終えた。
優しい子守役としての、最優先任務を。




