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句集 朝チュンを近頃聞かぬ  作者: 天野幸道


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李

夏祭り李をかじる爺の顔


 2023年抒情文芸秋季号佳作 選者 坪内稔典


冷やした李、私は好きです。母はあまり好まなかったのでそんなに買ってもらったことがありません。ですからたまに買ってもらうと嬉しかったものです。夏の暑い日、祭囃子がどこかで聞こえる、そんなときに縁側で冷えた李を食べる、あの頃はそれが贅沢でしたね。残念ながら体が弱くてお祭りに連れてい行ってもらったこともあまりなかったですね。いい年になり、母も亡くなり祭りの季節一人で李をかじっていた時の句です。





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