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人物紹介とあとがき

 人物紹介


 マリエラ:星の女神マーレエラナの転生者であり、地母神アウレエラの加護者。そこにいるだけで大地を癒やす役目を持っている。

 色々あったが概ね平和な人生を送った。でも生涯で百回くらいは死にかけたんじゃないかと言われている。子供は二人。どちらの子も優秀でちょっと破天荒に育ったが、特に気にしてはいない。

 夫と共にレイローズ領の管理人などをしながらのんびりとした一生を送った。刺繍とレース編みの名人だが自分の名は残さず、領内の子供や寡婦にその技術を惜しまず伝えた。

 享年八十二歳。ひ孫や玄孫に囲まれて、夫よりも三日ほど後に眠るように生涯を閉じた。


 マイルズ:マリエラの父。レイローズ侯爵家第四代当主。辣腕で知られたが、年々領内に謎に増える加護者とそれを巡る国との攻防に明け暮れて結構苦労した。早めに引退できてホッとしたらしい。

 引退後は領地を見守りながらのんびり暮らす。


 アマリア:マリエラの母。四人の子供を育て上げ、孫の面倒を見ながら夫とのんびり余生を送る。

 実はマリエラを身ごもった時、どうかその子を守ってやってくれとアウレエラから神託を受けていた。しかし生涯それを夫にしか話さず、子供達を平等に慈しんで育てた。


 レイル:マリエラの兄。レイローズ家第五代当主。父をしのぐ辣腕領主として歴史にも名が残る。

 家訓を守り領民を大切にした政治を行ったが、本人は大事なもの以外はどうでも良いドライで合理的な性格。その分、家族はとても大事にした。風の神の加護者だが、その力を使ったことはあんまりない。夏場に冷風を送るくらいだった。


 リアンナ:マリエラの妹。癒やしの神の加護者であり、水の女神エルメイラの転生者。エルメイラとしての記憶は無いが、その性質を受け継ぎ、流れる水のごとく自由奔放な性格。

 一応癒やしの最高神オルストラの加護者であることは世間に公表したが、その何者にも束縛されぬ精神の強さから、生涯言いたいことを言い、やりたい事をやり、生きたい場所で生きた。癒やしの術の発展にも大いに貢献し、聖女とは自由であってこそその加護を存分に発揮できるのだという認識を世間に植え付け歴史に名を残す。

 夫であるエリオットとはそれなりに仲良く過ごした。子供を三人産み、姉を看取ってから二年後に七十九歳の生涯を終える。


 カイン:マリエラの弟。武神ブレイマスの加護者。化け物みたいに強いがどうしようもなく脳筋。演習後、学校を二年留年して卒業し、レイローズ領の領軍に入った。

 街に出かけていた時の遊び仲間の一人、商家の娘タニアと結婚。タニアは可愛い見かけながら、脳筋のカインを火かき棒で殴って叱り飛ばす剛の女。火かき棒くらいじゃなきゃ全然効かないんだものと平然と語るので、快くレイローズ家に受け入れられた。姉マリエラと妻の言うことだけは生涯きちんとよく聞いた。


 エリオット:アランドラ王家の第三王子。知の神アルフォリウスの転生者であり、愛と美の女神の加護者。レイローズ領での演習後、リアンナと結婚。荒れた領地を貰って一代公爵となった。

 その美貌を使って演習相手二千人あまりを信者とし、領地に移住させ開墾に従事させる。レイローズ領の協力もあって領地は後々大いに発展した。しかし代官はカルスに任せて自分は一年の大半をレイローズ領で居候して暮らした。割とひどい。発展した領地は子の代で侯爵領となった。


 シャーロット:マリエラの友。海の神エリアルスの加護者。のちにレイルの妻となり、三人の子を産む。

 演習時には地図で指定された地の井戸水を全て海水に変えるなどして頑張った。その後元に戻す方が多くの祈りが必要で疲れたらしい。生涯レイルと仲睦まじく幸せに暮らした。


 カルス:演習中に逃げ損ねてカインに足の骨を折られて騎士を引退。その後はエリオットに自領の代官に任命され、大喜びで着任した。生涯独身だが幸せに暮らした。エリオットの一番の信者を名乗っている。


 マーカス:マリエラの夫。類い希なる清らかな魂がマリエラの目に留まり、色々あったが結婚した。言の葉の神リヴラウスの加護を受け、生涯美しい文字を書いて過ごした。彼の書は後生まで数多く残っている。

 ただし、やばいヤツはレイルとエリオットが頑張って証拠隠滅したので残っていない。マリエラと愛のある家庭を作り生涯幸せに過ごした。


 ユリエ:マリエラの侍女。火の神の加護者。誘拐事件など色々あったが庭師のジョンと結婚し二児の母となる。マリエラの専属侍女として長い年月を過ごした。

 マリエラの食事や環境を神力を使ってバーンと整えるのが得意。年を取り働けなくなったあとは似た感じに育った娘がバーンとやってくれたので安心して引退した。


 ニック:レイローズ領出身の元庭師で、地の神の加護者。聖女リアンナと並んで聖人に列せられ、歴史に大きく名を残す。生涯を各地の荒れ地の復興に費やした。その旅の途中で出会った女性と結婚し、子にも恵まれ幸せな人生を送る。

 晩年はエリオットとリアンナの領地に移住し、妙にやる気に溢れた移住者達を指導して開墾に従事した。その地で生涯を終えている。何故か知らないけど移住者達には兄貴と慕われ、困惑しつつも領地が発展したので良しとしたらしい。




ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

中編とか言っておいて結局長くなってしまった上、途中で何年も放置してしまい、それでもお付き合い頂いた事本当に感謝します。

これはたまには主人公が何もしない転生ものが読みたいと思って始めた話なんですが、蓋を開けてみれば、一人の女性が自分を許し癒やすまでの物語になっていました。

物語というのは意外とどこに転がるか書いてる本人にもわからなかったりするんですが、これはその辺が大きかったかなと。

大体は予定通りなんですが、そこに行き着くまでが紆余曲折したなぁと自分でも不思議です。

取りあえず、この物語はここでおしまいです。

少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。どうもありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
面白かったです。 言葉の神様とは天界でも良い仲になったのかしら。
[良い点] めちゃくちゃ面白かったです。 途中何度も笑いました。 時にはシリアス、時にはコメディ 14歳の弟の初陣、緊張感ある展開かと思いきやまさかの丸太ぶん回しw 天界の右往左往も面白い。 海の神様…
[一言] 完結ありがとうございます!! レイローズ領のみんな大好きでした!カルスがこんな良いキャラになるとは登場時に誰が想像しただろうか…やってたことクズな割に幸せな生涯送れて良かったね。でも被害者女…
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