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ソラの日記  作者: ハル
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5月7日 神経衰弱

「ソラ、どうするんだよ?」


「話しかけないで!今、思い出してるところだから!」


必死に考えているが、考えれば考えるほど分からなくなっていくのが目で見てわかる。こう言うのは自分の脳と勘を信じて選ぶしかない。


「これだ!」


と、手を伸ばしてるカードに触れるソラだけど、残念ながらそれはソラが望んでないカードだと分かっていた。分かっていたけど言わないのが、このゲーム………全てのゲームに勝つコツだと俺は思う。


予想通り、そのカードは『ハートの8』。2つのカードが合わなくて表にしていたカードを元に戻す。


「そう、これは神経衰弱(しんけいすいじゃく)。神経衰弱とはトランプを使った遊びの1つでスペード、ハート、グラブ、ダイヤの4種類があるものが更に13つ別れた、計52個のカードを床にシャッフルして置き、2つのカードが見事合わさったらそのカードを獲得でき、合わさなかったら同じ場所に戻して相手のターンとなる。そして、獲得したカードの多さで勝敗を決める。何とも記憶が大事なゲームである!」


「神経衰弱なんて誰でも知ってると思うよ!それ、誰に向けて言ってるの?」


「読者にだよ!」


「身も蓋もない!!」


さっき、ソラが選んでいたカードを選ぶ。さっき見ていたので分かってはいたけど結果は『ダイヤの4』だった。


「そら、お前は惜しかったよ………もう1つ上だったな」


俺とソラは隣り合ってるので自分から見て1つ下のカードをめくる。でたカードは『スペードの4』。これでこのカードは俺のものになった。


「次は、これと………これにしよ。って、合った!ラッキー!」


こんな調子でやってると俺の方が絶対多くなってしまってる。今回も俺の方が多くて勝ってしまった。


これで10勝0敗。5敗で涙目になっていたソラは本気で泣きそうなまでに目がうるうるしていた。


「もう1回だよ!お兄ちゃん!」


やめようよ………ソラのためにもさ………



ピンポーン、ピンポーン



ここでチャイムがなった。ちょうどいい、これでソラとのトランプをやめるきっかけができてソラが泣かなくて済む!


リビングから玄関に行き、勢いよくドアを開ける


ガン


「……ぁぅ………」


が、途中でとまった。いや、何かにぶつかった。


あれ?もしかして、俺がドアを開けたから当たった?でも、ドアが開くぐらい予想できてたんだから当たらないところにいろよ!


「まさか、こんなにドアが大きいなんて」


「そこかよ!!」


「まさか、自動ドアじゃないなんて」


「つけてるとこなんてねぇよ!自宅に自動ドアとかどんだけ金持ってるんだよ!!」


握っていたドアが引っ張られて前かがみになる。そこで巨乳の女の子の胸にダイブする、なんて夢のようなイベントは起きず倒れる。


俺を転ばせたやつは軽快なステップで俺の踏まないように避けて歩きソラの前に立った。


「ソラさん、私もトランプ混ぜてください」


「何でトランプしてるの知ってるんだよ!!」


「風の噂で」


「流れないからな!つまらないし、早すぎだからな!」


「ナナか、よかろう!混ざるがいい」


「何で上から目線!?」


「お兄ちゃん」「カイトさん」


「次は勝つ」「楽しみですね」


「そこは、同じこと言えよ!!」


この後、誰が勝ったかというと俺であり、ソラとナナちゃんを慰めるのが大変だった。

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