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病める時も健やかなる時も愛する事を誓いますか?
「誓います。」
春川寧々(はるかわねね)25歳、事務職の傍ら。ジュエリーデザイナーとして働いている。
この度、結婚をした。
相手は私が働いてる会社の代表取締役の佐川紫苑27歳。身長190cm、引き締まったアスリートの様な体に彫刻の様に整った顔、色気のある声をしたハイスペな男性だ。
愛し合っている2人……。ではない。
私たちは契約結婚だ。期限は5年間である。
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彼は忘れてると思うが、私が5歳の時に出会っている。
迷子の私を野良犬から守ってくれたヒーローだった。
一目惚だった。
それから20年間、私の世界は彼一色だった。
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私は孤児だった。
赤ちゃんの時にパパとママのお陰で家族が出来た。
お兄ちゃんと弟も出来た。
皆優しくしてくれた。
でも12歳の時に両親が死んではじめて家族の誰とも血が繋がってない事が分かった。
ショックだった。
祖父母が迎えに来た。
父方の祖父母が言った。
「汚い孤児なんて連れて帰れない。」
14歳だったお兄ちゃんが言う。
「妹を認めない所になんて行かない。」
「心配しなくていい。寧々」
優しく頭を撫ぜてくれた。申しわけない気持ちでいっぱいだった。
すぐ母方の祖父母が来てくれた。
私のことも凄く可愛がってくれた。
18歳になり私は祖父母の戸籍からも抜けた。
働いて今までお世話になったお金を返している。
そんな時に彼とまた出会った。
「春川さん、俺と結婚して欲しい。」
「え?、」
「心配しなくていい。契約結婚だ。5年間でいい。報酬は支払うから安心してくれ。」
「分かりました。」
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今にいたる。
彼は財閥の御曹司だったので結婚式も豪華だった。
目眩がしたので控え室に帰ってきた。
彼の両親、弟妹が話していた。
「兄貴なんであんな孤児と結婚したんだ?」
「本当よ。紫苑なら他にもいい人いるのに……取り柄なんて美人なだけじゃない」
「やっぱり華蓮ちゃんが離れちゃったからかしら?」
後藤華蓮彼の初恋の人。
皆が口々に言ってきた女性だ。
「華蓮ちゃんが戻ったらご離婚するつもりだろ?五年後に帰ってくるんだったな?」
それでか……。
5年の意味が分かって納得した。
披露宴も終わり、私たちの新居に帰ってきた。
お手伝いさん達が迎えてくれる。
「おかえりなさいませ。奥様、私はメイド長の森山です。なんなりとお申し付け下さい」
「ありがとうございます。」
「早速ですが、奥さま。早速湯浴みに行きましょう。」
「はい。」
私たちが契約結婚なんて私と彼しか知らない。
形だけの初夜の準備をしなければいけない。
マッサージをしてくれて部屋に入る。
ベットに横になる。
柔らかい布団に吸い込まれていった。
「寧々……俺の可愛い寧々……起きてくれ。」
夢をみていた。彼が優しい笑顔で私を呼ぶ声が。
目を開けると。
目の前に紫苑くんの顔が……
「紫苑くんだぁ。大好き♡」
まだ夢をみていた。
私は抱きついて紫苑くんの顔にキスをした。
「可愛い寧々。俺の宝物。やっと手に入れた。もう離さない。」
熱い抱擁とキスが降り注ぐ。
激しい交わりが始まった。夢みたい。
起きて時計を見ると深夜2時を回っていた。
隣に紫苑くんが寝ていた。規則的な寝息を立てている。
整った顔を撫でる。
「今だけ……今だけだから」
頬にキスをする。
ぎゅっと抱きしめる。
明日からあなたの愛する本妻が戻ってくるまでの間、契約妻としての役割を真っ当します。
「大好き……。紫苑くん。あなたと結婚出来て幸せだよ。私の夢を叶えてくれてありがとう。」
深い眠りについた。
朝5時に起きる。
まず出汁を取る。
ご飯は土鍋で炊いていく。
今日の朝ご飯のおかずとお弁当を作っていく。
「出来た、」
「奥さま早いですね。」
「ついつい習慣で早く起きてしまって……。皆さんの朝ご飯用の味噌汁も作ったので良かったら食べて下さいね。」
「ありがとうございます」
「おはようございます。旦那様」
紫苑くんが降りてきた。
私がセットしておいたスーツとネクタイをしてくれている。
「寧々。昨日はよく眠れたか?」
「はい!よく眠れました。」
「良かった。朝ごはんにしよう」
「はい。あの?」
「どうした?」
「良かったらお弁当作ったのでお昼に食べて下さい。」
「ああ。ありがとう。」
良かった。嫌がられたらどうしようと思っていたので一安心だ。
「今日のご飯、すごく美味しいよ。」
「ありがとうございます。」
安堵のため息をする。
玄関で彼を見送る。
「行ってらっしゃい。」
「ああ。」
私も準備をする。
結婚を機に彼の会社を辞めていた。
兄の会社でジュエリーデザイナーとして働いている。
部屋に戻り描いていく。
お昼の時間になったので、台所に行こうとした所で使用人達が話していた。
「ねぇ知ってる?旦那様と奥様って契約結婚らしいよ。だから昨日は初夜も何も無かったらしいよ。」
「なんで?」
「ベットメイキングしてたけど、何も痕跡無かったらしい。」
「まじで?確かに旦那様は華蓮さまと結婚するって言われてたもんね。」
足が地に掴まれた様に固まって動かなかった。
台所にいくと料理人達がいた。
「おや?偽物の奥さま?」
「私は妻です!」
「まぁいいですよ。本物が帰ってくるまでの繋でしよ?昼ごはんなら朝の残りを食べたらどうですか?」
「何をしている!!」
「執事長さま!!」
執事長の東雲要が立っていた。
紫苑くんの腹心だ。
「いつから奥様より偉くなったんだ。奥様に逆らうような者はこの屋敷には要らない。出て行け」
「執事長様すみません。」
「早くこの者たちを追い出せ。奥様、私の教育不足です。すみません。」
東雲さんが深々と頭を下げる。
「いえいえ!私は大丈夫ですから、部屋に食事を、お願いします。」
「承知しました。」
10分ほどで食事が届いた。
すぐに、食べてデザインに取り掛かる。
夕食も部屋に届けて貰った。
20時を回っていた。
魔王こと兄から電話がかかってきた。
「寧々、まだか?」
「今送ります。」
「届いた。よくやった。」
「ありがとうございます。」
電話を切るとドアの前に紫苑くんが立っていた。
「おかえりなさいませ。旦那様」
仕事で嫌な事でもあったのか雰囲気が怒っていた。
「寧々。」
「はい!」
「こっちに来い」
ついて行くと浴室だった。
「風呂にはいる。お前も脱げ」
タオルを巻いて入る。
旅館の様なお風呂があった。
「うわぁ。凄い」
実は私は温泉や銭湯などが大好きだった。
「ミストサウナもある……。角質取りも……。旅館みたい」
自然と笑顔になる。
「寧々……こちらに来い」
檜風呂があった。
紫苑くんが入っていたので私も入る。
「そこじゃない。ここだ」
紫苑くんの前だった、
恐る恐る座ると後ろから抱きしめられた。
首筋にキスをされる。
私の胸を触ってきた。
「ひゃん。」
思わず声がでる。
後ろを向くとキスをされた。
激しい食べるようなキスだった。
おっぱいを揉む手も早くなる。
次に下も触られる。
喘ぎ声も止まらなくなってきた。
私を抱っこして檜の部分にすわって胸を舐めてきた。
下の口に入れた指は動きたままだ。
声が止まらない。
頭がぼーとしてしまう。
夢か現実か分からなくなってきた。
「紫苑くん。入れて欲しい♡」
紫苑くんの顔がふわっと笑顔になって入ってきた。
私の初めて全部、紫苑くんにあげれた。
もう死んでもいいかも……。てか激しくて死にそう。
もう既に3回目だった。
温泉の音と卑猥な水音が混ざる。
潮も何回も吹いていた。
「もう……だめ」
「だめじゃない!今日電話していた男は誰だ?」
「え?にい……きゃん。」
うまく喋れない。
「あいつのこと好きなのか?どうなんだ?寧々?」
え?
にぃにの事好きってきいてる?
「す……きぁあん」
「許さない。寧々、お前は俺だけの女だ。今日は分からせてやる。」
え?
わから……もうだめ……
激しくつかれてもう意識がなくなってしまった。




