46話 純愛ルート Moonlight destiny 太刀人エンド
嶺さんから挑戦状を受けた太刀人くんの勝負、私が媚薬でおかしくなりそうだから助けてくれたのは太刀人くんだった。
私を助け出してくれたおかげで太刀人くんは嶺さんに不戦敗になってしまったのだという。
それを聞いて私は太刀人くんに謝ったのだけれど、
「いや。俺が悪かったのだから瑠璃が謝る必要などない。
調子に乗って怪しい薬をお前に飲ませた俺たちが悪い。すまなかった。」
と正直に言ってくれた。
太刀人くんも嶺さんもあの媚薬とやらが開発中のものだし、天然由来の安心安全なサプリなので、正直大した効果はないものと思い、冗談半分で入れたので、私がいきなりおかしな様子になったので焦ったそうだ。
私の異変に気付いた太刀人くんが薬を持って私を冷泉家の病院に連れて行き、しかもめちゃくちゃ慌ててヘリまで呼んだのだ。
私は大丈夫だと言ったのだけれど。
そしてウサギから抽出したらしい怪しげな媚薬は冷泉家秘伝のこれまた謎の薬を点滴されて中和された。
「お前に何も無くて良かった。」
太刀人くんは何回も何回も、すまないと謝ってくれて、
病室にはしゅんとした嶺さんが薔薇の花束を持って来てくれた。
「レディ、ごめんね。レディにはまだ早い薬だったね。」
「早いも遅いもない、やはり俺の瑠璃にはあのような如何わしいものは。取らせるわけにはいかない。」
「如何わしいとは酷い言われようだな、
あれでも期待の新薬なのさ。あれだけ効き目が確かなら売れるね。後で欲しいって言われても売ってあげないよ。多分すぐ売り切れる人気商品になるね。あれは。」
「ふん。あんなもの無くても瑠璃の事をその気にさせるくらい」
そこで太刀人くんは赤くなって言い淀んだ。
「ほお、レディをその気にねえ。」
嶺さんが笑った。
「いや、俺は別にその。」
「すまない。」
謝る太刀人くんを見てると笑ってしまった。
それにピアノレッスンのときも満月のスキルのときもいつも私をその気にさせてるわけだし、
なのに真っ赤になる太刀人くんが愛しくて堪らなくなってしまった。
「私はいつもその気、なような気がします。」
私はそう言ってそっと太刀人くんの手を握った。
いつも真面目で勉強熱心で努力している姿を見ているうちに私は太刀人くんのことを凄く好きになっていた。
今は太らないようにとジムにも連れて行ってもらっているのだが、太刀人くんの筋トレする姿や、ランニングする姿にいつもドキドキしてしまう。
紺色の髪の毛に伝う汗がキラキラしてとても胸がいっぱいになるのだ。
月光亭のときからずっと太刀人くんの事を好きだった。
この世界に連れてきてくれた聖也の事ももちろん好きなのだが、
でも
どんどん太刀人くんに惹かれてしまう事を抑えることが出来ない。
私はもう他の誰かを好きでいるのはもう無理なのだと思った。
だから私はもう他の人との攻略もやめることにした。
まだ攻略していない他のメンバーも驚いたようすだったが、それでも私の気持ちを言うと納得してくれた。
聖也に悪いなって気持ちがずっとあったけど。
「もう君の心が私にない事をずっと前から感じていました。
それなのに君の事を縛ろうとしていた事を謝らなくてはいけないのは私の方かも知れません。
君がこの世界に居てくれるそれだけで私は幸せです。どんな人なのだろうと画面の向こうを毎日見ていたのですから。会えただけで幸せだったのです。
冷泉の言う通り君は冷泉の運命の人なのでしょう。
だからそうしてひかれあう。
私に気を遣っていたのになおそうして惹かれてしまうのはもう運命なのだとしか言えないのだから
私は君の事を諦めます。
冷泉にこれからは任せます。
もし困ったことがあったらいつでも頼ってくれていいのですよ。
瑠璃。」
そう言ってくれた。
私の心が離れていくことを本当は分かっていて、そのことが聖也を傷つけていたのだと思うと私は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
もっと早く決心しても良かったのかもしれなかった。」
「やはり【俺の瑠璃】なのだな。
これからもよろしく頼む。」
そう言って耳元で「大好きだ。」と恥ずかしそうに言った。
瑠璃が俺を選んでくれた。
冷静な俺も情熱的な俺も、興奮して
「やった。やっぱり運命の相手だったんだね。」
「良かった。やはり心にあふれる気持ちを抑えることが出来なかった。がもう抑えなくていいのだな。嬉しいぞ。」
「冷静な俺は馬鹿だね。抑える必要なんか初めからなかったんだよ。これからはずっと情熱的な俺だけでいいかも。冷静な俺は出る幕ないかもね。好きが止まらないよ。」
純愛ルート 太刀人エンド
Fin
太刀人ルート完結します。
嶺ルートのエンドも投稿予定です。




