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31話 理不尽なお仕置き

月光亭から戻ってきて、みんなに報告して、そして部屋に戻った。


激しい眠気がどっと私を襲った。


もの凄く疲れている。

いつもドキLOVE城にこもりきりで作詞をしたり、城の庭園を散歩するくらいで外出とう外出をしていなかった私は、車での移動というだけでもかなり疲れてしまった。


それに


太刀人さまとの一晩中かけての行為。

結局、眠らせてもらったのは外が明るんでくり明け方。

明るくなってきた頃、はたと気付いてたように

頬を赤らめ、

「こんな時間まで夢中になってしまった。

あまりにも瑠璃が魅力的なゆえ。すまない。

疲れたであろう。

無理をさせてしまったようだ。

目覚めたら朝食は私が作ろう。

眠ってくれ。」

そう言って、私に腕枕をしてくれて、


やっと解放してくれたのだが。


帰りの車中でも、

「帰りたくない。ずっとこのままでいたい。時が止まってしまえばいいのに。お前もそう思うだろう?」

などを言いながら


運転席を仕切りがあるリムジンとはいえ、声だって聞こえてしまうし、運転手の方がいるのに。

求めてきて


そのせいで車中でも眠るとかいうどころか、体力を消耗して



当たり前にとてつもなく

眠い。


パジャマに着替えることもできずに

ベッドに倒れこんでしまいそうだった。


そうしたとき、部屋をトントンと叩くノックの音にドアに行くと

ノックの主は聖也だったのだが、


部屋に通したことを今私は猛烈に後悔している。

疲れているのでと断るか

もう寝たふりをして無視するとかするべきだったのである。


というのは、


あと少しで、帝 嶺さまが用意してくれたプライベートビーチに行っての攻略があるというのに

私の身体に付いた

傷が治らない。


聖也が、お仕置きです。とか言って、行為のときに

多分物凄い嫉妬のために付けた傷、噛みあとが、治らない。

さすがに普通にしていたら人から見える場所には無いのだけれど、水着のときにもぎりぎり見えないですむかもしれないくらいの場所なんだけど


どう見ても不自然な

多分噛んだ後

だと思われてしまう痣が消えない。

他にも何か所もあったけど、消えた。

けど、消えない。そんな場所があって。


私は途方に暮れていた。

いくら何でも恥ずかしいし。

こんなの付けた女なんて帝様は抱きたくないと思う。


不老不死の世界なので、大抵の傷は治る。

病気も怪我も時間がたてば治ってしまう。

けど傷の深さ、怪我の程度、病気の程度に寄って治癒までの時間が違うのだ。


不老不死だけど、筋肉痛もあるし、食べ過ぎたら、おなかも痛くなるし、胃がもたれたりもする。

けど、時間が経てば治る。それがこの世界の元世界とは違うところなのだけれど、


絶妙に、次の攻略までに治ると思っていた傷が治らなくて私は途方に暮れていた。

でも完全に暗いところでの行為ならば分からないかも。それなら帝様も気を悪くなさることはないかもしれない。


と思う事で何とか精神の平穏を保とうとするけど、


聖也がしたことってちょっとひどいと思う。


確かにいつもよりSっぽかった。

冷泉様との月光亭から戻ってもことで、なんかもの凄く焼いていた。らしいことは分かったんだけど。


お仕置きです。って言って噛みつくなんて。噛み痕を付けるなんて、しかも凄く痛くてお風呂に入った時も沁みるし、それを、

私が冷泉様との事を大事な思い出みたいに思っているのが嫌だとか


それなら攻略自体をやめれば?と言ってくれたらいいのに、

攻略は必要です。

でも冷泉にとろけているのが気に入らないのです。

冷泉がそんなに良かったのですか?

私より?

とか言って詰め寄ってくるし、

眠くて眠くて仕方がないのを、

何回やったのですか?とか

もしかして夜通しですか?

とか帰りの車でもしたでしょう?

とか。

図星ですね。

私でもそうすると思います。


だけど、

攻略は終わったのだったらそんなにする必要はないのだから断れたはずとか、

ネチネチとしつこく聞いてくるし、なんか怒ってるし

挙句に、私のことを忘れないように印を付けてあげますとか、

これはお仕置きです。

またこんな事しないように、痛みで身体で覚えておいてくださいとか言って噛みついてきて嚙み痕を付けるし。


それがまだ消えない。大半は消えたけど、消えない場所がある。

それが私を憂鬱にさせる。


あれは嫉妬という感情。

だと思う。

不老不死の世界だから

特定の相手と未来永劫とかは所詮無理。

よって、縛り付けたりしないのがこの世界での当たり前のルール。

みんなそういうものだと思って生きているのだと

聞いていて


だから、攻略で、みんなと契りを結ぶという事になっても

それは仕方がないこと、

むしろ、時の流れで遅かれ早かれ、そういった流れになるのだから、

それが時間軸が短くなっただけの事だから、

この世界にはそんなルールも道徳観もないのだから、気にせず

攻略をとにかくさっさと終わらすこと。


難しく考えなくてもいい。

みんなと契りを結んで攻略を終わらせる。

それから色々考えればいい。


そう修二君が言っていた。


そうしないと

魂の消滅が近い。

もう輪廻転生どころが魂自体が消滅して私は無くなってしまうのだと。

とにかく、一番に冷泉太刀人のスキルが緊急的に必要だからと。


それで、月光亭に行ったのだ。

それなので、そこまで聖也が怒っていて、しかもなかなか消えない傷を付けて、

しかもなんでお仕置きだからとか言われなくてはいけないのかとか、

ちょっと理不尽ではないだろうか。

とか思ってしまったのだ。


でも、確かに私の頭の中では、

ずっと、こんな素敵な人たちを同じ世界じゃないから会えるわけじゃないし、

同じ地球上だったら会えたかもしれないけど、ゲームの世界のプリンスたちじゃなあ、ああ、ドキLOVE城に住んでプリンスたちとラブラブな毎日が過ごせたらいいのになあ。

みんな素敵で選べないなあ、

とゲームをプレイしてるときに思っていた。

それが

思わぬ事故で、

私が総受けみたいな状況になってしまい、

確かに困ったとは思ったけど、


でも全員の攻略がそんなに嫌かと言われたら、

聞いたときは動揺した。どうしようかとも思った。聖也に悪いとも思った。


けど、この世界の倫理観が違うと聞いて

更にやらなければ私の魂は消滅する。

輪廻転生するわけでもなく、この世界で不老不死で生きれるわけでもなく消滅してしまう危機的状態なのだとか言われたら


やるしかない。


と思うのはそんなに悪い事なのだろうか。


それに、みんな素敵なんだもん。

一回くらいしてみたいかもしれない。


そんなに嫌じゃないかも。

というか攻略というからには、

嫌だと言われてしまう可能性もあるのだから、意外に大変だったりするかもしれない。


などと思っている。


それに冷泉 太刀人さまの事は


好きだ。

私が攻略されてしまったのかもしれない。


聖也がヤキモチを妬けば妬くほど、私は余計に太刀人さまを好きなような気がして、

黒いサラサラな髪を垂らして、紫紺の目で見つめてくる目の奥に欲望の色がうごめいているのがとても色っぽくてなどということをどうしても忘れることが出来なくなってしまうようなそんな気がしていた。

勿論、最初からずっとお気に入りキャラ設定していて、一推しの聖也の事は好きなのだけれど。

でも、今は冷泉 太刀人に心が揺らいでいる。


だから痛い事されるのだと思っていても、

理不尽なお仕置きなんか

あまり

役に立っていないと思う。


そして、そのお仕置きの痕が思わぬことを引き起こすなんて私も聖也もそのときは全然思いもしていなかった。







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