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今日もキミはガラスの靴を落とす  作者: 次野/うずらの


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 貴女あなたひとうそづきやすくて


 些細ささいなことも、

 自分じぶんのことのように同調どうちょうしてしまう。


 他人たにんだとはなせなくて、

 しまいには情緒じょうちょ不安ふあんなやつになる。


 つね一生いっしょう懸命けんめいで、

 くことをらない。


 だれよりもできなかった自分じぶんができるようになったのだから、と

 おな熱量ねつりょう他人たにんもとめて

 勝手かってに、失望しつぼうする。



 そんな貴女あなたわたしきらいだ。



 ――――だからわたしは、陸橋りっきょうたたずむ〈貴女わたし〉のしたんだ。




      *




此度こたびはご愁傷様しゅうしょうさまである。諸君しょくんらは本来ほんらい、まだ予定よていでなかった存在そんざいだ」



 ――――ゆえ冥府めいふ転生てんせい機会きかいあたえたい。



 れない単語たんご以外いがい生前せいぜんとあまりわらなかった。


 どこかのオフィスビルの一室いっしつ


 かいうデスクに、お誕生たんじょうせき



 ――――『シを狩る者(シニガリ)』として、おのれめるかれらにやすらぎを。

 ――――もう頑張がんばらなくていい、と。って、冥府めいふれてきてほしい。



 上司じょうしっぽいヒトを中心ちゅうしんに、“下界げかいして、成功せいこうしたら報告ほうこく”のかえし。

 時間じかん概念がいねんがなく、ノルマ――――なんてのもないが、まずわずでも、なくても全然ぜんぜんはたらけてしまえて。



かえいえもないしな……)

(あんなにあるいたのに、靴擦くつずれしてない……――どころか、かかと綺麗きれいなまんまだー……)

(あー……今日きょう下界げかいはお天気てんきー……)



 栗毛くりげかみらしながら、青空あおぞら見上みあげる。

 きてもんでもブラックな環境かんきょうに、いっぱしのトウリは精神的せいしんてき困憊こんぱいしていた。



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