第5夜 第1話 【 ネオ・殷王朝の酒池肉林と、サイバー妲己のビート 】 北浦和のファミチキが、酒の池に沈む時
【2026年7月・埼玉県さいたま市浦和区・北浦和駅西口のファミリーマート前】
魔界光命:「よっしゃ、揚げたてのファミチキゲット。2026年の浦和の夏は、このジャンクな油分が五臓六腑に『染み渡る(サティスファクション)』。40億年未来の我が家だったら、カロリーという概念自体がデジタル消去されてるから、このギトギトした美味さは現代しか味わえねえんだわ」
脳内AI(ホログラム音声):『警告。脳内スマホのセンサーが、高濃度のアルコール蒸気と謎のケモミミ波動を感知。時空の倫理が急性アルコール中毒を起こしています。来るぞ、光命』
魔界光命:「は? ファミチキ食う前にこれかよ! 待て、この駅前のゴミ箱から噴き出してる、マゼンタピンクの濃厚な煙は――」
【モクモクモクモク!!! ファミマのゴミ箱の隙間から、時空をデリートするランプの紫煙が大噴射】
魔界光命:「うわあああマジでクソだなこの定期便! 俺のファミチキが煙で紫色のスライムに変形してんじゃねえか! 誰だよここでランプ擦ったアル中! 出てこい40億年先のゴミ処理場に産廃として出荷してやる……あ、だめ、意識が……北浦和のロータリーが、紹興酒の匂いに変わる……(強制シャットダウン)」
(光命の意識は、ファミマの敷地ごと粉砕され、大天使ガブリエルⅡの神格データが、倫理も文脈も完全にバグり散らかした『古代中国・ネオ殷王朝』へと音速でダウンロードされていく――)
【時空がゲシュタルト崩壊したネオ・殷王朝の宮殿・通称『酒池肉林』】
魔界光命:(ドゴォォォン!!! と凄まじい衝撃音。龍の刺繍が入った中華風の皇帝ローブを羽織り、背中から夜空の星々を宿した純白の六翼を大展開して、酒で満たされた巨大なプールへ直撃着地)
魔界光命:「ブハッ!!!……げほっ、ごほっ! うわっ、何これ、水じゃなくて全部紹興酒じゃん! 鼻ツーンするわ! 誰だよ40億年未来の大天使をアルコールのプールに不法投棄した奴は! 溺れるだろ!」
サイバー妲己:(狐の耳と九本の尻尾を生やし、なぜかネオン光る中華風ビキニを着た絶世の美少女が、プールの中から泣きついてくる)
「ああ……! おお、黎明の守護大天使、光命様! お待ちしておりましたわ! 私のこの、愛欲まみれの地獄のパーティから、どうかお救いくださいませ!」
魔界光命:「ちょっと待て、今回のヒロイン情報量が過密(過密)。君、妲己? なんで狐の耳がサイバー発光してんの? あと背景の木にぶら下がってる肉、あれ全部ローストビーフじゃん。これが本物の『酒池肉林』ってやつかよ」
サイバー妲己:(光命の漆黒の南蛮胴具足にしがみつき、濡れた瞳で熱い吐息を漏らす)
「そうですわ! 暴君・紂王の狂った命令により、私は毎日この『酒の池』で24時間耐久のアクアエクササイズをさせられ、お腹が空いたら『肉の林』のローストビーフを無理やり口に押し込まれるという、恐ろしい肉体労働を強いられているのです! ああ、でも、あなた様のその冷徹な瞳と色気に触れた瞬間、私の九尾のレーダーがあなた様への信仰で『完全ロックオン(一目惚れ)』ですわ!」
魔界光命:「24時間アクアエクササイズはただのハードワークだな。でも本当だ、君の愛欲と信仰の出力が強すぎて、俺の六翼のバッテリーが一瞬で『急速充電』だわ。プール全体が俺のプラズマで沸騰しそうなんだけど」
暴君・紂王:(筋肉モリカグで全身からアルコールの蒸気を噴き出し、手には巨大な青龍刀、なぜか頭に『浦和レッズのキャップ』を逆さに被って入場)
「フハハハハ! 我こそはネオ・殷王朝の絶対君主、紂王なり! 誰だ我が酒池肉林のプールに空から乱入してきた鳥人間は! 妲己は我がディスコクイーンぞ、指一本触れさせんわ!」
魔界光命:「おい暴君、お前なんでレッズのキャップ被ってんだよ。しかも逆さ被りって90年代のラッパーかよ。殷王朝の倫理どこ行ったんだよ。よし、妲己ちゃん、俺の腕の中に避難しな。俺の本尊は『女の子を守るため』にしか本気出さないからさ、そのアル中筋肉ダルマ、俺のライムの重低音でアルコールごと『蒸発』させてやるよ」
暴君・紂王:「黙れぇい! 我が青龍刀の錆にしてくれるわ! 者ども、この未来のDKを酒の肴にせよ!」
魔界光命:「肴になるのはお前の頭脳の方だよ。はい、脳内同期完了。リリックの火薬量、マックスでぶっ放すぜ――」
(光命の瞳が冷徹な藍色にギラつき、腰の十字架型の中国剣『浦和』が、酒池肉林の空間全体を青いホログラムのグリッドで支配し始める――。第二話へ続く)
©2026 [風風風]. All rights reserved.




