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第6話 ドラゴン一次試験、等級鑑定

 そうして私が孵化してから一ヶ月の月日が流れた。

 フイナの父の名前もようやく分かり本格的に色々な手続きが始まったらしい。

 1週間程前にフイナ本人の試験は終了しており結果は合格だったらしい。

 そして次は私と言う訳だ。

 内容は確か…等級鑑定、主従検査、実践の3つらしい。

 等級鑑定はドラゴンの存在値と階級を測定するというものである。

 ドラゴンは等級が明確に定められているようでその等級は主に下位竜、上位竜、上将竜、竜王、竜帝、古龍、そして頂点の五大龍王の計七階級が存在しているらしい。

 私はどれかなぁ。


 次に主従検査は私(ドラゴン)がフイナ(ライダー)の言う事を聞くのかを調査する試験である。

 命令無視して暴れ回られても困るからね。


 んで最後の実践は軽く魔物と対決してもらうらしい。等級に合わせて難易度が上がるとのことだ。


 そして私はフイナに抱き抱えられながら学園入試手続きを受ける事となった。

 もはや私の大きさ的にバカデカいクマのぬいぐるみのようである。肩乗りサイズから一変した巨大化であった。


「お、おぉ〜、立派なドラゴンですね。」

「風属性竜でまだ生後一ヶ月です。」

「一ヶ月!!?は、はい、ではさっそくソチラの【風属性竜】の方を鑑定させいただきますね。」


 と試験官…というよりは受付嬢の様な人が言うと私はフイナの手から受付嬢に渡される。

 フイナ…多分私相当重いんだよね。

 受付嬢さん足ガックガクしてるもん。

 落ちる落ちる。

 やっとの思いで私を運んだ受付嬢は私を魔法陣の描かれた台の上に乗せた。

 ファンタジー感あるじゃぁん!

 内容は分かんないけど、分からない所にロマンがあると言うものだ。


 そうして体感一分ほど経過した後に受付嬢が驚愕の声を上げフイナとフイナの父であるフューゼに向けて問いかける。


「コチラのサイカちゃんですが、孵化から約一か月しか経っていないんですよね?それで…C−級ですか!?」

「そうですね。正直私もここまでサイカが短期間で成長するとは思っていませんでした。」

 と受付嬢の問いにフューゼが答える。


 C−は強いの!?弱いの!!? それによっては更にレベル上げの頻度上げるんだけど!

 

「なる程、では少し待っていてください。」


 と言う事で席を外す受付嬢さん。

 何か問題でもあったのだろうか?と思っていると見るからに博識そうなおじいちゃんが現れた校長か?などと私が思いつつ〚解析Lv3〛で解析しようとすると弾かれた。

 なぬ!?

 もしやこの爺さん相当強いな!!

 爺さんは一瞬私の方を見たが特に気にもとめていないのか

 そして私と私を解析した魔法陣をみるとフイナとフューゼに向き直る。

 そして

「貴女がこの竜の主だね?」

「は、はい!」


 爺さんの問いにフイナが元気よく返事をする。爺さんは軽く顎に生えた白く長い髭を撫でると

「ふむ、僅か一ヶ月足らずで既にC−クラスの実力がある竜か…。明日からの主従検査も期待しているよ?フイナ君。」


 どうやら等級鑑定には合格したらしい。

 その後、門を潜り帰る事となった。




 フイナとフューゼそして幼き幼竜であるサイカを窓から覗くのは彼等の等級鑑定通過を言い渡したダルバドス現校長である。

 

「今年の新入生は荒れそうじゃのう。」


 とダルバドス現校長は彼女等を見て呟いていたのだった。


−− −− −− −− −− −− −− −− −− −− −− −−

鑑定魔晶石―――対象/希小風竜《レアスモール・ウィンドラゴン》

竜族等級…上位竜(存在値3692)



※学園側がサイカを鑑定した際のものである

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