第2話 私、孵化からのどちら様!?
そうして私は孵化しッ…。
キィャーッ!!男の人ーー!!!
私は孵化早々に卵に戻ろうとする。
しかし、
「ヤッタ、ヤット孵化シタ!」
私は空中にいた、卵は無残にも砕かれてしい捕まったのだ。
何故か足がプラプラと空を切り、両脇を巨大なもので掴まれているような感覚がする。
そして目の前には巨大な顔面。
アレ、詰んだか?早々に?
孵化早々に詰んだか?
逃げようとしても無駄であった。
どれだけもがこうが私はこの怪物からは逃れられなかった。
そうして、私の短いドラゴン生は終了シタ…。
「アレ、動カナクナッター?」
声が聞こえる、と言う事は殺されてはいないようだ。
もう一度怪物を見つめる。
少なくとも今すぐ殺そうと言う気は感じられない。
すると別の足音が聴こえる。
振り返ると…なんか、ヤバそうなのが居た。
人間風の見た目…いや、アレ人間だな。
「お?フイナ、卵が孵ったようだな。」
男は、そう言うと私を掴む怪物ごと私を持ち上げた。
「ウン!コレカラコノ子ト頑張ッテドラゴンライダーニナルヨ!」
うん?
この怪物の声けっこう聴き取りづらいんだけど、もしかしてドラゴンライダーって言ったのかな?
この子ってのは多分私の事だし…。
私この怪物のドラゴンになるってこと?
確かに妙に、ぎこちなかったけど私の事を傷つけないように殻を割っていた気がする。
てか、この怪物はいったい何なんだ?
男の様子的に、この怪物は子供っぽいけど似ても似つかないぞ?
…あ、こういう時の鑑定スキルだわ!
鑑定!
『種族/人間 性別/女 ランク E』
ほぅ、マジモンの人間ですか。
よく見ると顔がやたらと近すぎただけで普通に女の子だったわ。
金髪だし、怪物とか言って悪かったな。
「あ、フイナ。とりあえず降ろして懐かせないとダメだぞ?」
「ハ!ソウダッタ、ワカッタ ヤッテミル」
そう言うなり女の子が男の言うとフイナは私を降ろした。
そしてなんか簀巻きにされたカメを目の前に置いていった。
…なんすか、コレ?
鑑定。
『種族/サンドタートル ランク D』
なんか、魔物らしいねコイツ。
しかも私よりランク上だし…。
ロープでガッツリ羽交い締めにされてて動けてないし…もはや甲羅にも戻れなさそうな、ご様子。
えぇ~と〜?
コレ、食べれば良いのかな?
まだ生きてるんですの騎竜となったのだった。




