2話 最弱って? うん!
弱い、最弱、すぐ死ぬ、絶対負ける、お前はもう、死んでいる。
ザコ、かませ犬、やられ役。様々な言い方がある。そんな一見弱そうなキャラクター達でも、
例えばギャグで隕石が降ってきて、普通に生き延びている場合、
それが適応され、防御力が高くなる。故に、強いキャラクターよりも、
弱いキャラクターを探すほうが実は大変かもしれない。
話を少し戻そう。孫悟空は34位と言ったが、
順位があるということは当然一番下に最弱のキャラクターがいるだろ。
アリ?ミジンコ? いや そんなレベルではない。
次に現在のランキングにて一番下のキャラクターを貼る
Self-Reference ENGINE SF小説の主人公である。 設定を見ていこう。
【大きさ】なし。時空構造として作られた非存在。
【攻撃力】なし。お話しを話すことができる。
【防御力】なし。自身の特性によって既に消滅している。
弱いどころではない。 そもそも存在しないのだ。
作中の説明からすると誰かに存在を知られてしまうとさらに存在しなくなってしまうらしい。
意味不明である。
【戦法】戦闘開始と同時に非存在負け。もし存在できたとしても相手に存在を知られたら消滅してしまう。
なんとか戦闘に持ち込める状態になったらお話しを話してみる。
ちょっとかわいい。
実は最下位タイで数キャラいるが説明は省く。
普通は強いキャラを妄想するだろう。だけど僕は違った。最強よりも最弱を目指したんだ。
まず、どうすればSelf-Reference ENGINEに負けられるだろうか。考えた。1分経った。詩が思い浮かんだ
深夜テンションで書いた短編詩・断片群。というタイトルで作品を投稿しているから見てほしい。
詩の内容はこうである。
明日、僕は存在するんだ! 明日は永遠に来なかったんだ。
主人公は僕である。そして僕はまだ存在していない。非存在である。そして永遠に明日が来ないので存在として生まれてこない。ただ、これでは
すでに消滅しているSelf-Reference ENGINEに勝ってしまうか、良い所引き分けだろうと考えた。
30分経った。詩の続きを思いついた。
生まれたらなにしようかな! 僕は永遠に来ない明日を待ちつづけた。
ただこれは、今見返すと少しミスかもしれない。
待ち続けた。と書くと、待っている何かがあるじゃないかと。
だがこの詩は、深夜テンションで書いたノリと勢いで構成されている詩である。そんなことは気にしない
そして5分後。
もうすぐ明日が来るんだ!
僕は明日を覗こうとした。
覗くとそこにはなにもなかったんだ。
僕はそっともとにかえった。
一気に降ってきた。ワクワク感からの虚無が続く。何かカタルシスのようなものを感じるかもしれない。
ここで、一度詩として完成させた。この頃には、最弱キャラを作ろうということを忘れていた。
タイトルは「僕が生まれる日」生まれることは、永遠にないのにね。
この後、僕を弱くしようと様々な設定や世界観を構築していった。そこで考えて作り出した図がある。
【表現可能な非存在の構造図】
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存在の領域
(時間・物質・概念・言語で指し示せるすべて)
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↓ 存在密度が薄くなる方向
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境界領域
ゼロ / 空集合
(定義はあるが、内容が存在しない)
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↓
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非存在に近い領域
量子真空・宇宙前・論理的可能性・反事実
(成立しなかった可能的存在)
※ この並びは「存在の薄さ」という本図独自の軸による。
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↓
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表現の限界(Language Boundary)
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↓
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作中の「僕」の層
= 呼ばれなかった余白
= 未呼称
= 未定義領域
= 写像不能域
= 観測不能域
= 区別崩壊層
= 構造未満層
= 表現可能な非存在の最下層
※ 重要:
・本来の「僕」は、この層よりさらに薄い。
・しかし本来の「僕」は表現不可能である。
・言語で指した瞬間、表現可能な最下層としてこの層へ吸収される。
・「僕」の下は存在しうるが、言語化できない。
・言語化・記述化できない存在は、存在しないものと同義である。
・記述できる最下限は常にこの層である。
なかなかいい図が書けたと思う。これで僕は、表現すらできないほど、薄いものとなった。
ここで閃く、非存在が攻撃出来たら強いんじゃね?と。
この時は気づいていなかった。この図の真の意味を。




