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第11話 二度目のスキル進化

 僕の触れた『スキル進化』の文字がほどけるように赤い光へと変わると、その横に映っていたビゲートの体へとその赤い光が移動していく。


 ビゲートの全身を赤い光が包み込んでいく。それはどこかウンディーネ=ロペとの賃貸契約の際の姿と似ていた。


 同じ様に、光の帯がビゲートの体に絡み付き、締め上げていくようだ。

 ただ、そこから先は違った。光がその皮膚に食い込み、その体内へと吸収されていく。

 光が体内へと潜り込む度、苦しそうな、しかしどこか恍惚とした表情を浮かべるビゲート。


 細かく震えるその唇は、何か呟いているようだったが、僕の耳には届かなかった。


 そんなどこか見てはいけないような姿も、ようやく終わる。


 すべての赤い光を取り込んだビゲートの姿は髪の一部が赤く変わり、ほんの少しだけ見た目が大人びていた。


『エルダ、マッピングに新たな機能が二つ追加されたぞ』

「あ、ああ。その、大丈夫だった? 少し苦しそうだったけど」


 平然と告げるビゲートに思わず尋ねてしまう。

 その僕の質問に不思議そうな顔をするビゲート。


『ほうほう、心配してくれるのか』

「いや、まあ、その。すごい顔してたから」

『そうだったか?』


 なぜかとぼけるビゲート。あんまり触れない方がいいのかと僕が思っていると、ビゲートはそのまま話し続ける。まるで早く言いたくて仕方ないかのようだ。


『新しく追加された機能、ひとつ目は3D表示だ!』


 どや顔をしてくるビゲート。どうにも自慢気だった。ただ、僕はいまいち聞いたことのない単語なので、ビゲートが何を言っているのかわからない。


「すりーでー?」

『3Dだ。ほら、こうだっ!』


 そう叫ぶと両手を激しく振るビゲート。

 次の瞬間、スキルボードの上へと地図が飛び出して、立体的に拡張されていく。


「浮いてる……」

『どうだ、すごいだろ!』


 空中に立体的に表示された地図。その横には、ビゲートの姿までがまるでそこにいるかのように表示されていた。


 腰に手をあて、仁王立ちしているビゲートはスキル進化して大人びた見た目になったわりには、とても子供っぽく見えた。

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